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テニス経験者のためのピックルボール転向ガイド|活きるスキルと注意点【2026年版】
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テニス経験者のためのピックルボール転向ガイド|活きるスキルと注意点【2026年版】

2026年2月28日

テニス経験者のためのピックルボール転向ガイド|活かせる技術・よくあるミス・両立のコツ【2026年版】

この記事は約9分で読めます

※本記事の情報は2026年3月時点のものです。ルールや用語に関する最新情報は日本ピックルボール協会(JPA)の公式サイトでご確認ください。

「テニスをやっているけど、ピックルボールってどうなの?」「テニスの経験はピックルボールで活きるの?」――テニスプレーヤーからこうした質問を受けることが本当に多くなりました。

結論から言えば、テニスの経験はピックルボールで大きなアドバンテージになります。ただし、テニスの癖がそのまま「弱点」になるケースもあり、頭の切り替えが必要な場面があります。

私自身、テニス歴15年のプレーヤーがピックルボールに初挑戦する場面に何度も立ち会ってきました。最初のラリーでは「テニスより簡単だ」と感じる方がほとんどですが、しばらくすると「力加減が難しい」「キッチンの概念に慣れない」と壁にぶつかります。でも安心してください。テニス経験者は、その壁を越えたあと一気に上達する傾向があります。

この記事では、テニス経験者がスムーズにピックルボールへ転向(または両立)するためのポイントを、詳しく解説します。

関連記事: ピックルボールとは?テニスとピックルボールの違いピックルボールの始め方


テニスとピックルボールの主な違い

まず、テニスとピックルボールの基本的な違いを整理しましょう。テニスとピックルボールの比較も詳しくまとめていますが、ここではテニス経験者が特に知っておくべきポイントに絞ります。

コートサイズ

項目

テニス

ピックルボール

コートサイズ(ダブルス)

23.77m × 10.97m

13.41m × 6.10m

面積

約261平方メートル

約82平方メートル

ネットの高さ(中央)

91.4cm

86.4cm

テニス比

-

約1/3のサイズ

ピックルボールのコートはテニスの約3分の1。これは単にコートが小さいだけでなく、プレースタイルそのものが根本的に異なることを意味します。テニスのようにベースラインから強打を打ち合うスタイルではなく、ネット前での繊細なショットの応酬が主体になります。

コートサイズの詳細と設営方法も参考にしてください。

得点システム

項目

テニス

ピックルボール

得点方式

15-30-40-ゲーム

1点ずつ加算

サーブ権

サービスゲーム交互

サイドアウト制

得点条件

サーブ・リターン関係なく

サーブ側のみ得点

試合点

セットマッチ

11点先取(2点差)

ピックルボールのスコアリングは、テニスとは完全に別物です。特に「サーブ側のみ得点可能」というルールは、テニス経験者が最も戸惑うポイントのひとつです。ダブルスのルールでは、さらに「第1サーバー・第2サーバー」の概念が加わります。

キッチン(ノンボレーゾーン)

テニスにはないピックルボール独自のルールが、**キッチン(ノンボレーゾーン)**です。ネットから2.13m(7フィート)のエリアではボレー(ノーバウンドでの打球)が禁止されています。

テニスプレーヤーにとって、ネットに詰めてボレーを決めるのは得点パターンの王道です。しかし、ピックルボールではキッチン内でのボレーはフォールト(反則)になります。この違いは、テニス経験者が最も適応に苦労するポイントです。

サーブのルール

項目

テニス

ピックルボール

サーブの打ち方

オーバーヘッド可

アンダーハンドのみ

サーブのバウンド

1バウンド後にリターン

1バウンド後にリターン

リターン後

すぐにボレー可

ツーバウンスルール適用

サーブの威力

エースを狙える

エースはほぼ不可能

ピックルボールのサーブはアンダーハンドに限定されており、テニスのようなパワーサーブは打てません。さらに、ツーバウンスルール(サーブもリターンも1バウンドさせてから打つ)があるため、テニスのサーブ&ボレー戦術はそのまま使えません。


テニスの技術で活きるもの

テニス経験者がピックルボールで有利な点は数多くあります。

1. ボールを打つ基本感覚

ラケット(パドル)でボールを打つ「打球感覚」は、テニス経験者にとって最大のアドバンテージです。インパクトのタイミング、ボールへの入り方、打点の調整といった基本感覚は、そのままピックルボールに応用できます。

初心者が最初に苦労する「ボールにパドルを当てる」というステップを、テニス経験者はほぼ一瞬でクリアできます。

2. フットワーク

テニスで鍛えたフットワークは、ピックルボールでも大いに活きます。特にスプリットステップ、サイドステップ、前後の切り返しは、ピックルボールの動きとほぼ共通です。

コートが小さい分、移動距離は短くなりますが、その分反応速度とポジショニングの精度が求められます。テニスで培った足の使い方は、ここで活きてきます。

3. 戦略的思考

テニスで身についた「相手の弱点を突く」「オープンコートを狙う」「次のショットを予測する」といった戦略的思考は、ピックルボールでもそのまま通用します。

特にダブルスの戦術では、テニスのダブルス経験者がパートナーとのポジショニングや配球パターンの理解において明確なアドバンテージを持ちます。

4. バックハンド

テニスのバックハンドの技術は、ピックルボールのディンクボレーに直接活かせます。特に両手バックハンドの経験者は、パドルの操作性において有利です。

5. サーブのコントロール

テニスのサーブほどのパワーは不要ですが、回転をかけたり、コースを打ち分けたりするサーブのコントロール力はそのまま活用できます。


テニスの癖で邪魔になるもの

一方で、テニスの癖がピックルボールでは逆効果になるケースもあります。ここが転向時の最大のポイントです。

1. 力の入れすぎ(オーバーパワー)

テニスでは強くスイングしてウィナーを狙うのが基本戦術のひとつですが、ピックルボールでは力を抜くことが重要です。

コートが小さいため、テニスの感覚でフルスイングするとボールは大きくアウトします。ピックルボールでは、ディンクサードショットドロップのような柔らかいタッチショットが勝敗を分けます。

対策: パドルを短く持ち、手首を固定して「押し出す」ようなスイングを意識する。最初は全力の30%程度の力加減から始める。

2. 大きなバックスイング

テニスでは大きなテイクバックからパワーを生み出しますが、ピックルボールではコンパクトなスイングが基本です。特にネット前でのボレーやディンクでは、バックスイングをほぼ取らずにパドルフェイスの角度だけでボールをコントロールします。

対策: パドルを常に体の前に構え、スイングではなく「ブロック」や「リダイレクト」の意識で打つ。

3. トップスピンへの依存

テニスプレーヤーは強いトップスピンを武器にすることが多いですが、ピックルボールのプラスチックボールはテニスボールほどスピンがかかりません。テニスの感覚でトップスピンをかけようとすると、スイングが大きくなりすぎてミスにつながります。

対策: スピンよりもプレースメント(配球)を重視する。スピンを使う場合は手首の動きを最小限にする。

4. ベースラインに留まる癖

テニスではベースラインでのストロークが基本ですが、ピックルボールのダブルスではできるだけ早くキッチンライン(ノンボレーゾーンライン)まで前に出るのが鉄則です。ベースラインに居座ると、相手にディンクで揺さぶられて不利になります。

対策: サーブまたはリターンの後、サードショットドロップを打ってキッチンラインまで前進する。ポジショニングの基本を理解する。

5. ネットに密着しすぎる

テニスのネットプレーの感覚で、ネットに近づきすぎるのも問題です。キッチン内でのボレーは反則のため、キッチンラインの直後に立つのがピックルボールの正しいポジションです。

対策: キッチンラインの存在を常に意識する。足元を見てラインを踏んでいないか確認する癖をつける。


テニス経験者がやりがちな5つのミス

ミス1: サーブを強く打ちすぎる

テニスのサーブの感覚で力強く打つと、ほぼ確実にアウトします。ピックルボールのサーブはアンダーハンドで、深くコートに入れることが最優先です。エースを狙うのではなく、リターンしにくい位置に確実に入れましょう。

ミス2: リターン後にネットに突進する

テニスのサーブ&ボレーの癖で、リターン直後にネットに突進する方がいます。しかし、ピックルボールにはツーバウンスルールがあるため、サーブ側は3球目(サードショット)をバウンドさせてから打つ必要があります。リターン側はリターンを打ったらキッチンラインまで前進するのが正解ですが、サーブ側は3球目を待ってから前に出ます。

ミス3: ディンクの重要性を軽視する

テニスでは「決め球」が得点パターンの中心ですが、ピックルボールではディンク(ネット前での低い柔らかいショット)が最重要技術のひとつです。テニス経験者はディンクを「つまらないショット」と感じがちですが、ディンクの巧拙がピックルボールの勝敗を大きく左右します。

ミス4: パドルの角度を開きすぎる

テニスラケットの感覚でパドルの角度を開くと、ボールが浮きやすくなります。ピックルボールのパドルはテニスラケットに比べてフェイスが小さく、面の角度がショットに与える影響が大きいです。グリップの基本を確認し、パドルフェイスの角度を意識しましょう。

ミス5: ロブを多用する

テニスのトップスピンロブの感覚でロブを多用する方がいますが、ピックルボールのコートはテニスの3分の1のサイズです。ロブが浅くなると、相手にスマッシュのチャンスを与えることになります。ロブは戦術のひとつとして有効ですが、テニスほど頻繁には使わないのが賢明です。


転向のための5つのコツ

コツ1: 「ソフトゲーム」を徹底的に練習する

テニス経験者が最も強化すべきは、ディンクとサードショットドロップです。壁打ち練習練習ドリルを活用して、柔らかいタッチを体に覚え込ませましょう。

コツ2: キッチンのルールを体に染み込ませる

キッチン(ノンボレーゾーン)のルールを理解するだけでなく、実際のプレーで体に染み込ませることが大切です。最初のうちは、キッチンラインの後ろに立っているかを意識的に確認しながらプレーしましょう。

コツ3: パドルを軽く握る

テニスラケットよりもパドルは軽量(200〜250g程度)です。テニスと同じ力でグリップを握ると、手首の自由度が失われてタッチが固くなります。グリップの基本を見直し、リラックスした握りを心がけましょう。

コツ4: 試合を観戦する

YouTubeや大会観戦で、上級者のプレースタイルを観察しましょう。テニスとは異なるラリーの展開、ディンクの応酬、サードショットドロップからのアプローチなど、ピックルボール特有の戦い方が見えてきます。MLP(メジャーリーグ・ピックルボール)の試合映像も参考になります。

コツ5: 経験者と一緒にプレーする

ピックルボールの経験者と一緒にプレーすることで、テニスとの違いを実感しやすくなります。サークルに参加したり、レッスン・スクールを受講したりして、ピックルボール特有の動きを学びましょう。


テニスとピックルボールを両立する方法

テニスを続けながらピックルボールも楽しみたい方は多いはずです。実際、両方を楽しんでいるプレーヤーは少なくありません。

両立のメリット

  • 多様なラケットスポーツを楽しめる: それぞれ異なる面白さがある
  • 相互に技術が向上する: ピックルボールのタッチショットがテニスのネットプレーに活き、テニスのフットワークがピックルボールに活きる
  • プレー機会が増える: テニスコートが空いていないときにピックルボール、またはその逆が可能
  • 健康面のメリットが拡大: 異なる動きのスポーツを組み合わせることで、バランスの良い運動になる

両立のコツ

1. 頭を切り替える

テニスの日はテニスの脳、ピックルボールの日はピックルボールの脳に切り替えることが重要です。特にスイングの大きさと力加減は、競技ごとに明確に切り替えましょう。

2. スケジュールを分ける

同じ日にテニスとピックルボールの両方をプレーすると、スイング感覚が混乱しやすいです。できれば別の日にプレーするのが理想です。

3. ウォームアップを丁寧に

各競技の前に、その競技に合ったウォームアップを十分に行いましょう。テニスの前はストロークの素振り、ピックルボールの前はディンクの練習から始めると切り替えがスムーズです。怪我の予防のためにも、ウォームアップは欠かせません。

4. 用具を使い分ける

当然ですが、テニスラケットとピックルボールのパドルは別の道具です。それぞれの競技に最適なシューズウェアを用意しましょう。特にシューズは、コートサーフェスに合ったものを選ぶことが怪我の予防につながります。


テニス仲間をピックルボールに誘う方法

テニス仲間にピックルボールを紹介したいときのポイントです。

  • 「テニスの技術がそのまま活きるよ」と伝える(事実です)
  • 「テニスより体への負担が少ない」ことを強調する
  • 最初は体験会への参加を提案する
  • 用具は貸し出しで始められることを伝える
  • ピックルボールの費用が比較的安いことをアピールする

まとめ

テニス経験者は、ピックルボールにおいて明確なアドバンテージを持っています。ボールを打つ基本感覚、フットワーク、戦略的思考は、そのまま活かせる財産です。

一方で、「力を抜く」「コンパクトに打つ」「キッチンを意識する」という、テニスとは異なる要素への適応が必要です。

テニス経験者の転向チェックリスト:

  • テニスとPBの違いを理解する
  • キッチンのルールを体に染み込ませる
  • ディンクとサードショットドロップを重点練習する
  • スイングをコンパクトにする意識を持つ
  • 力を30%に抑えてプレーしてみる
  • 経験者やサークルと一緒にプレーする
  • テニスとの両立ルーティンを確立する

テニスで培った技術と経験は、ピックルボールで必ず活きます。最初の違和感を楽しみながら、新しいラケットスポーツの世界を存分に味わってください。


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