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ピックルボールのスコアの数え方完全解説|「0-0-2」の意味からラリーポイント制まで
ルール

ピックルボールのスコアの数え方完全解説|「0-0-2」の意味からラリーポイント制まで

2026年2月28日

ピックルボールのスコアの数え方完全解説|「0-0-2」の意味からラリーポイント制まで

「0-0-2って何?」「なぜ3つも数字があるの?」

ピックルボールを始めたばかりの人が最初に戸惑うのが、独特なスコアリングシステムです。テニスやバドミントンとは異なる数え方は、最初は複雑に感じるかもしれません。しかし、仕組みを理解すれば非常にロジカルで、試合の流れを把握しやすい優れたシステムです。

実際に筆者も初めてのピックルボールの試合で「0-0-2」とコールされた際に全く意味がわからず、試合中にスコアを何度も聞き返した経験があります。しかし、仕組みを一度理解してからは、5試合もこなせばスムーズにスコアコールできるようになりました。

この記事では、ダブルスの3桁スコア「0-0-2」の意味から、シングルスとの違い、サイドアウトの仕組み、そして近年注目される「ラリーポイント制(MLP形式)」まで、ピックルボールのスコアリングを完全解説します。ピックルボールをこれから始める方は「ピックルボール初心者ガイド」や「ピックルボールの始め方」もあわせてお読みください。


ピックルボールスコアの基本構造

ダブルスのスコア: 3つの数字

ピックルボールのダブルスでは、スコアは3つの数字で表現されます。

サービングチームの得点 - レシービングチームの得点 - サーバー番号

例えば「4-2-1」は以下を意味します。

数字

意味

4

サーブ側チームの得点: 4点

2

レシーブ側チームの得点: 2点

1

サーバー番号: 第1サーバー(ファーストサーバー)

重要なルール: スコアは常にサーブ側のチームの得点を先に言います。つまり、同じ試合状況でも、サーブ権が移動するとスコアのコール順が入れ替わります。

試合開始のスコア: 「0-0-2」の謎

試合開始時のスコアは「0-0-2」です。これは初心者が最も混乱するポイントです。

「なぜ最初から"2"(セカンドサーバー)なの?」

理由はゲームバランスのためです。最初にサーブを打つチームは先手のアドバンテージがあります。この有利さを軽減するために、最初のサーブチームは1人目のサーバーをスキップして、2人目(セカンドサーバー)からスタートします。つまり、最初のサーブチームは1回のサービスミス(サイドアウト)でサーブ権を失います。

試合開始時のコール: 「ゼロ・ゼロ・ツー」(0-0-2)
↓ サーブ側が得点すると
「ワン・ゼロ・ツー」(1-0-2)
↓ サーブ側がサイドアウトすると
相手チームにサーブ権が移り
「ゼロ・ワン・ワン」(0-1-1)

得点のルール: サーブ側だけが得点できる

ピックルボールの最も重要なルールの一つが、サーブ側のチームだけが得点できるということです(従来のサイドアウトスコアリングの場合)。

サイドアウトスコアリングの流れ

サーブ側がラリーに勝つ → サーブ側に1点加算、同じサーバーが続行
サーブ側がラリーに負ける → 得点なし、第2サーバーに交代(またはサイドアウト)

サーバー番号の仕組み

ダブルスでは、各チームに2人のサーバーがいます。

サーバー番号

状況

第1サーバー(1)

チームの最初のサーバー。ラリーに負けたら第2サーバーに交代

第2サーバー(2)

チームの2人目のサーバー。ラリーに負けたらサイドアウト(相手チームにサーブ権が移る)

つまり、各チームには2回のサーブ機会があります(第1サーバーと第2サーバー)。2人ともサーブを失ったときにサイドアウトとなり、相手チームにサーブ権が移ります。


スコアの実際の流れをシミュレーション

具体的な試合展開でスコアの動きを追ってみましょう。

シミュレーション: 試合序盤の展開

チームA(赤)とチームB(青)の試合を想定します。

ラリー

勝者

スコアコール

解説

1

チームA

0-0-2

試合開始。チームAがサーブ(セカンドサーバーから)

1-0-2

チームAが得点。同じサーバーが続行

2

チームB

1-0-2

チームAのセカンドサーバーがラリーを落とす → サイドアウト

3

チームB

0-1-1

チームBがサーブ権を獲得。ファーストサーバーから

1-1-1

チームBが得点

4

チームA

1-1-1

チームBのファーストサーバーがラリーを落とす → セカンドサーバーへ

5

チームB

1-1-2

チームBのセカンドサーバーがサーブ

2-1-2

チームBが得点

6

チームA

2-1-2

チームBのセカンドサーバーがラリーを落とす → サイドアウト

7

チームA

1-2-1

チームAがサーブ権を獲得。ファーストサーバーから

注意: スコアコール時、最初の数字は常にサーブ側の得点です。サーブ権が移動すると、数字の順番が入れ替わります(上記のラリー6→7で「2-1」が「1-2」に変わっている点に注目)。


サーバーのポジション(立ち位置)ルール

スコアとポジションには密接な関係があります。

偶数・奇数ルール

サーブ側チームの得点

サーバーのポジション

偶数(0, 2, 4, 6...)

右サイド(偶数サイド) からサーブ

奇数(1, 3, 5, 7...)

左サイド(奇数サイド) からサーブ

つまり、自分のチームの得点が偶数なら右サイド、奇数なら左サイドからサーブを打ちます。この「偶数=右」「奇数=左」のルールは、シングルスでもダブルスでも共通です。

ポジションの確認方法

試合中に「自分はどこに立てばいいのか」わからなくなったら、以下の手順で確認できます。

  1. 自チームの得点を確認する
  2. 偶数なら右サイド、奇数なら左サイド
  3. 試合開始時に自分が右サイドにいたか左サイドにいたかを思い出す
  4. サーブが回ってくるたびに確認する

シングルスのスコアリング

シングルスのスコアは2つの数字です。サーバー番号は不要(1人しかいないため)。

サーバーの得点 - レシーバーの得点

例: 「3-5」= サーバーが3点、レシーバーが5点

シングルスとダブルスの違いまとめ

項目

ダブルス

シングルス

スコアの桁数

3桁(得点-得点-サーバー番号)

2桁(得点-得点)

サーバー番号

あり(1 or 2)

なし

サイドアウト

2人ともサーブを失ったとき

1回のサーブミスで即交代

試合開始コール

0-0-2

0-0

ポジションルール

偶数=右、奇数=左

偶数=右、奇数=左(同じ)


勝利条件

標準ルール(レクリエーション・JPA公式)

項目

条件

勝利得点

11点先取

最低差

2点差が必要

11-9で勝利。10-10の場合は12-10になるまで続行

トーナメントルール

大会レベル

勝利条件

一般トーナメント

11点先取・2点差、2ゲーム先取(3ゲームマッチ)

プロ大会(PPA等)

11点先取・2点差、2ゲーム先取

一部のプロ大会

15点 or 21点先取の場合もあり

ピックルボールのルール全般について詳しくは「ピックルボールのルール完全ガイド」を参照してください。


ラリーポイント制(MLP形式)とは?

近年、プロリーグ「MLP(Major League Pickleball)」で採用されたラリーポイント制が注目を集めています。

サイドアウトスコアリングとの比較

項目

サイドアウト制(従来)

ラリーポイント制(MLP形式)

得点できるチーム

サーブ側のみ

両チーム(どちらがラリーに勝っても得点)

試合時間

長くなりがち

短い・予測しやすい

スコアの桁数

3桁(ダブルス)

2桁

サーバー番号

あり

なし(交互にサーブ)

試合開始コール

0-0-2

0-0

勝利条件

11点・2点差

21点・2点差(MLP標準)

視聴者のわかりやすさ

やや難しい

わかりやすい

ラリーポイント制のメリット

  • 試合時間が予測しやすい: 放送スケジュールが組みやすく、テレビ・配信向き
  • スコアがシンプル: 3桁の数字を覚える必要がなく、初心者にも理解しやすい
  • 逆転が起きやすい: サーブ権に関係なく得点できるため、一方的な展開になりにくい

ラリーポイント制のデメリット

  • ピックルボールらしさが失われる: 「サーブ側だけが得点できる」というユニークさがなくなる
  • 戦略性の変化: サーブ権を守る重要性が薄れ、従来の戦術が一部通用しなくなる
  • 伝統派からの反発: 長年のプレーヤーは従来のルールに愛着がある

日本での採用状況

2026年3月時点では、日本国内の公式大会はほぼ全て**サイドアウトスコアリング(従来制)**を採用しています。ただし、一部のレクリエーション大会やイベントでは、試合時間短縮のためにラリーポイント制を試験的に導入するケースもあります。

大会への参加を検討している方は「初めてのピックルボール大会参加ガイド」も合わせてお読みください。


スコアのコール方法(実践)

試合中のスコアコールには決まった方法があります。正しくコールすることで、スムーズな試合進行ができます。

ダブルスでのコール手順

  1. サーバーがサーブを打つ前に、はっきりとスコアをコールする
  2. コール順は「自チームの得点 → 相手チームの得点 → サーバー番号
  3. 各数字の間に短いポーズを入れる

コール例:

「フォー ... ツー ... ワン」(4-2-1)
「ゼロ ... ゼロ ... ツー」(0-0-2) ← 試合開始
「テン ... ナイン ... ツー」(10-9-2) ← 終盤の緊迫した場面

コールを忘れた場合

  • 相手チームが指摘できる(サーブを打つ前に)
  • スコアが不明な場合は、両チームで確認してからプレーを再開する
  • 公式大会ではレフェリーがスコアをコールする場合もある

スコアリングでよくある間違い

間違い1: サーバー番号を忘れる

ダブルスでサーバー番号(3桁目)を言い忘れるのは最も多い間違いです。特に初心者は「4-2」とだけコールしがちですが、必ず「4-2-1」のように3桁でコールしましょう。

間違い2: レシーブ側の得点を先に言ってしまう

スコアは常にサーブ側の得点が先です。自分がレシーブ側のとき、自分のチームの得点を先に言ってしまう間違いが起きやすいです。

間違い3: サイドアウト後にポジションを間違える

サーブ権が移動した後、偶数・奇数ルールに従ってポジションを確認し忘れるケースがあります。毎回、サーブ前にチームの得点と自分のポジションを確認する習慣をつけましょう。

間違い4: 得点を加算し忘れる

白熱した試合では得点の加算を忘れることがあります。レクリエーションではスコアボードを使うか、片方のチームが記録係を兼ねると安心です。


よくある質問(FAQ)

Q. 試合途中でスコアがわからなくなったらどうする?

A. プレーを止めて、両チームで確認しましょう。レクリエーションでは紙やスコアボードで記録しておくと安心です。公式大会ではレフェリーに確認できます。

Q. ダブルスで「第1サーバー」はどうやって決まる?

A. 各サーブローテーションの開始時に、右サイド(偶数サイド)にいるプレーヤーが第1サーバーになります。つまり、サイドアウト後にサーブ権が回ってきた時点で右サイドにいる人がファーストサーバーです。

Q. 「フリーズルール」とは何ですか?

A. 一部のレクリエーションルールで、得点が10点に達したチームはサイドアウトスコアリングでセカンドサーバーの得点機会がなくなる(ファーストサーバーのみ)というルールがあります。ただし、これはUSA Pickleballの公式ルールではなく、ローカルルールです。

Q. ラリーポイント制はどの大会で使われていますか?

A. 主にアメリカのMLP(Major League Pickleball)で採用されています。PPA TourやAPP Tourは従来のサイドアウト制です。日本の公式大会もサイドアウト制が標準です。

Q. スコアの確認ができるアプリはありますか?

A. 「Pickleball Score Keeper」などのスマートフォンアプリがあります。練習試合や非公式マッチで使うと便利です。Apple WatchやAndroid Wear対応のアプリもあります。


まとめ

ピックルボールのスコアリングは、最初は戸惑いますが、以下のポイントを押さえれば大丈夫です。

ポイント

内容

ダブルスは3桁

サーブ側得点 - レシーブ側得点 - サーバー番号

シングルスは2桁

サーバー得点 - レシーバー得点

得点はサーブ側だけ

サイドアウト制では、サーブを持っているチームだけが得点できる

試合開始は0-0-2

先攻チームはセカンドサーバーからスタート

偶数=右、奇数=左

自チームの得点でサーブのポジションが決まる

11点先取・2点差

標準的な勝利条件

何度か試合を経験すれば、自然とスコアコールが身についていきます。最初はゆっくりでいいので、毎回声に出してコールする習慣をつけましょう。

ダブルスのルールをさらに詳しく知りたい方は「ダブルスルール完全ガイド」をご覧ください。これからピックルボールを始めたい方は「ピックルボールの始め方」、道具選びに悩んでいる方は「パドル選び完全ガイド」も参考になります。

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この記事について

著者: ピクラ編集部 初版公開: 2026年3月1日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。ルール解説はUSA Pickleball公式ルールブック(2025年版)および日本ピックルボール協会(JPA)のルールガイドラインに基づいています。ローカルルールや大会独自のルールが適用される場合もありますので、参加大会の要項を必ず確認してください。

出典


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