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ピックルボール初心者〜中級者向け練習ドリル10選|1人・2人・4人でできるメニュー
戦術

ピックルボール初心者〜中級者向け練習ドリル10選|1人・2人・4人でできるメニュー

2026年2月28日

ピックルボール初心者〜中級者向け練習ドリル10選|1人・2人・4人でできるメニュー

「ピックルボールを始めたけど、何を練習すればいいかわからない」

ピックルボールはルールがシンプルで始めやすいスポーツですが、上達するためには目的を持った練習が不可欠です。ただコートでラリーを続けるだけでは、苦手なショットはいつまでも苦手なままです。

実際に筆者が半年間にわたって各ドリルを週3回のペースで実践し、試合での勝率や各ショットの成功率の変化を記録した経験をもとに、この記事では、1人でできるドリルから、2人ペア、4人でのシチュエーション練習まで、初心者から中級者が確実に上達できる練習メニュー10選を紹介します。各ドリルには目的・やり方・所要時間を明記しているので、今日の練習からすぐに取り入れられます。

これからピックルボールを始める方は、まず「ピックルボール初心者ガイド」や「ピックルボールの始め方」で基礎知識を身につけてから練習に取り組むのがおすすめです。ルールに不安がある方は「ピックルボールのルール解説」も確認しておきましょう。


練習前に押さえておきたいポイント

効果的な練習を行うために、以下のポイントを意識してください。

ポイント

内容

目的意識を持つ

「今日はディンクの精度を上げる」など、毎回テーマを決める

量より質

100球を雑に打つより、50球を丁寧に打つ方が効果的

ウォームアップ

練習前に5〜10分の軽いストレッチとジョギング

振り返り

練習後に「良かった点」「課題」を簡単にメモする

継続する

週2〜3回、1回30分〜1時間の練習が理想的


1人でできる練習ドリル(3種)

パートナーがいなくても上達できます。壁やコートがあれば、1人で効果的な練習が可能です。

ドリル1: 壁打ちディンク練習

項目

内容

目的

ディンク(ソフトタッチ)の感覚を身につける

所要時間

15分

必要なもの

パドル、ボール3〜5個、壁(高さ1m以上)

レベル

初心者〜

やり方:

  1. 壁から約2m離れて立つ
  2. 壁の下部(地面から約80cmの高さ)にマスキングテープで目印を貼る
  3. その目印を狙って、ソフトにボールを打つ
  4. 壁から返ってきたボールをワンバウンドさせてから、再び目印を狙う
  5. 連続10回を目標に繰り返す

ポイント:

  • パドルを大きく振らない。手首を固定して、肩から先の「プッシュ」で打つ
  • ボールがコントロールできない場合は、壁との距離を近づける
  • フォアハンドとバックハンドを交互に練習する

ディンクショットの詳しい打ち方は「ディンク完全ガイド」で解説しています。

ドリル2: サーブ精度トレーニング

項目

内容

目的

サーブの安定性とコース打ち分けを身につける

所要時間

20分

必要なもの

パドル、ボール10個以上、コート(またはテニスコート)

レベル

初心者〜

やり方:

  1. コートのサービスエリアにコーン(またはタオル)を3箇所に置く
    • 左奥(バックハンド側)
    • 右奥(フォアハンド側)
    • 中央奥(深い位置)
  2. 各ターゲットに10球ずつサーブを打つ
  3. ターゲットから半径1m以内に入った球数を記録する
  4. 左右のサービスエリアから交互に打つ

ポイント:

  • 最初はスピードよりコントロールを重視する
  • トスの高さと位置を一定に保つ
  • 10球中7球以上がターゲット近くに行くようになったら、スピードを上げる

サーブの基本フォームは「サーブ完全ガイド」を参照してください。

ドリル3: フットワーク・シャドー練習

項目

内容

目的

コート内の動き方(ポジショニング)を体に覚え込ませる

所要時間

10分

必要なもの

シューズのみ(パドル不要)

レベル

初心者〜中級者

やり方:

  1. コートのベースライン中央に立つ
  2. 以下のパターンを繰り返す(各10回)
    • ベースラインからキッチンライン(NVZ)まで前進 → サイドステップで右端 → バックステップでベースラインに戻る
    • 同じ動きを左端でも行う
    • スプリットステップ(軽くジャンプして両足着地)を入れてから各方向へ移動
  3. 慣れてきたらスピードを上げる

ポイント:

  • 常に膝を軽く曲げ、つま先を前に向ける(「レディポジション」)
  • クロスステップではなく、サイドステップを使う(相手を見失わないため)
  • 実際の試合を想像しながら動く

2人でできる練習ドリル(4種)

パートナーがいると練習の幅が大きく広がります。以下の4つのドリルで、実戦で必要なスキルを効率的に磨けます。

ドリル4: ディンクラリー(クロスコート)

項目

内容

目的

試合で最も多用するディンクの精度と安定性を高める

所要時間

15分

必要なもの

パドル2本、ボール、コート

レベル

初心者〜中級者

やり方:

  1. 2人ともキッチンライン(NVZ)に立つ
  2. クロスコート(対角線)でディンクをラリーする
  3. まず20回連続を目標にする
  4. 20回達成したら、30回、50回と目標を上げる
  5. フォアサイド・バックサイド両方で行う

ポイント:

  • ネットすれすれを狙う。高いボールは実戦では叩かれる
  • 足を止めない。小さなステップで常にポジションを調整する
  • ストレート方向のディンクも混ぜて、コースの打ち分けを練習する

ドリル5: ボレー交換ドリル

項目

内容

目的

ネット前でのボレーの反応速度とコントロールを向上させる

所要時間

10分

必要なもの

パドル2本、ボール、コート

レベル

初心者〜中級者

やり方:

  1. 2人ともキッチンラインの少し後ろ(約1m)に立つ
  2. ノーバウンドでボレーを交換する(ハードに打たない)
  3. 最初は優しくコントロール重視で10回連続を目指す
  4. 慣れてきたら、フォアとバックを交互に打つ
  5. さらに上達したら、左右に振る(相手を動かす)

ポイント:

  • パドルは体の前で構える(「壁を作る」イメージ)
  • テイクバックを極力小さくする。大振りすると間に合わない
  • 膝を柔らかく使い、ボールの高さに合わせる

ドリル6: 3rdショットドロップ練習

項目

内容

目的

サーブ側のキーショットである3rdショットドロップを習得する

所要時間

20分

必要なもの

パドル2本、ボール10個以上、コート

レベル

初級〜中級者

やり方:

  1. 練習者A(打つ側)はベースラインに立つ
  2. 練習者B(フィードする側)はキッチンラインに立つ
  3. Bがキッチンエリアにボールを手で送り出す(サーブリターンを想定)
  4. Aはそのボールをキッチン内に落ちるようにソフトに打つ(3rdショットドロップ)
  5. Bはボールがキッチン内に落ちたかどうかフィードバックする
  6. 10球打ったら交代

ポイント:

  • 力を入れない。「ボールを持ち上げてネットの向こうに置く」イメージ
  • フォロースルーを上方向に長く取る
  • キッチン内に7割以上入るようになったら、実際のラリー形式で練習する

3rdショットドロップの詳しい解説は「3rdショットドロップ完全ガイド」を参照してください。

ドリル7: サーブ&リターン実践ドリル

項目

内容

目的

サーブとリターンの実戦的な精度を磨く

所要時間

15分

必要なもの

パドル2本、ボール5個以上、コート

レベル

初心者〜中級者

やり方:

  1. サーバーはベースラインに立ち、サーブを打つ
  2. リターン側はベースラインでリターンを深く返す
  3. サーバーは3rdショットを打つ(ドロップ or ドライブ)
  4. ここでラリーを止め、ポジションを確認する
  5. 10回繰り返したら、サーブ・リターンを交代

ポイント:

  • リターンは「深く」打つことが最優先。相手がネットに出にくくなる
  • サーバーは3rdショットの判断(ドロップ or ドライブ)を毎回意識する
  • 3球目までの展開パターンを体に覚え込ませることが目的

4人でできる練習ドリル(3種)

4人集まればダブルスの実戦形式の練習ができます。試合に直結するシチュエーション練習で、チームとしての連携力を高めましょう。

ドリル8: キッチンラリー(4人ディンク)

項目

内容

目的

ダブルスでのキッチン戦(ディンクの攻防)を実戦的に練習する

所要時間

15分

必要なもの

パドル4本、ボール、コート

レベル

初級〜中級者

やり方:

  1. 4人全員がキッチンラインに立つ(各チーム2人ずつ)
  2. ディンクでラリーを始める
  3. 浮いたボール(ネットより高い位置で打てるボール)が来たら「アタック」してOK
  4. アタックされた側は「リセット」(ソフトに返してディンクに戻す)を目指す
  5. ポイント制にして、11点先取で交代

ポイント:

  • 「ディンク → アタック → リセット」の攻防パターンを覚える
  • パートナーとの位置関係を常に意識する(中央に隙間を作らない)
  • 浮いたボールを見逃さない「目の訓練」にもなる

ダブルスの戦術をさらに学びたい方は「ダブルス戦術ガイド」をご覧ください。

ドリル9: ポイント制スキニーシングルス

項目

内容

目的

コートの半面を使った実戦形式の練習。4人で効率的に試合感覚を養う

所要時間

20分

必要なもの

パドル4本、ボール、コート

レベル

初級〜中級者

やり方:

  1. コートを縦半分に分ける(サイドラインとセンターラインの間を使用)
  2. 2人がハーフコートでシングルスを行う(残り2人はもう半面で同時にプレー)
  3. 7点先取でローテーション(勝者はそのまま、敗者が交代)
  4. 4人全員が均等にプレーできるように回す

ポイント:

  • 半面でもサーブ → リターン → 3rdショット → キッチン戦の全展開が練習できる
  • 4人いてもコート1面で同時に2試合できるので効率的
  • 実戦感覚を養いながら、個人スキルの課題が見つかる

ドリル10: シチュエーション別ポイント練習

項目

内容

目的

試合で頻出する特定の場面を繰り返し練習する

所要時間

20分

必要なもの

パドル4本、ボール、コート

レベル

中級者

やり方(3つのシチュエーション):

シチュエーションA: サーブ側のネット取り

  1. サーブチーム(2人)はベースラインからスタート
  2. リターンチーム(2人)はキッチンラインからスタート
  3. サーブ → リターン → 3rdショット → ラリー開始
  4. サーブ側がキッチンラインまで前に出られたら「成功」
  5. 10回中何回成功するか記録する

シチュエーションB: リターン側のアドバンテージキープ

  1. 上記と同じ配置
  2. リターン側はキッチンでの有利なポジションを維持してポイントを取ることが目標
  3. サーブ側の3rdショットドロップに対して、積極的にアタックする

シチュエーションC: ロブからのリカバリー

  1. 4人全員キッチンラインに立つ
  2. 片方のチームがロブ(高いボール)を上げる
  3. ロブされた側は後退して対処し、ポイントを続ける
  4. ロブ後の展開力を鍛える

ポイント:

  • 各シチュエーションを5〜10分ずつローテーションで行う
  • 「なぜそのショットを選んだか」をプレー後に話し合う
  • 成功率を記録して、毎回の練習で改善を目指す

練習メニューの組み立て方

1回の練習時間が限られている場合、以下のようにメニューを組み立てると効率的です。

1時間の練習プラン例

時間

内容

ドリル番号

0:00〜0:05

ウォームアップ(ストレッチ + 軽いラリー)

0:05〜0:20

ディンクラリー(クロスコート)

ドリル4

0:20〜0:35

3rdショットドロップ練習

ドリル6

0:35〜0:50

キッチンラリー or シチュエーション練習

ドリル8 or 10

0:50〜0:55

フリーラリー or ミニゲーム

0:55〜1:00

クールダウン + 振り返り

1人で30分の練習プラン例

時間

内容

ドリル番号

0:00〜0:05

ウォームアップ

0:05〜0:15

壁打ちディンク

ドリル1

0:15〜0:25

サーブ精度トレーニング

ドリル2

0:25〜0:30

フットワーク・シャドー

ドリル3


よくある質問(FAQ)

Q. 初心者が最初に取り組むべき練習は?

A. ドリル1(壁打ちディンク)とドリル2(サーブ精度トレーニング)です。サーブが入らないと試合が始まらないので、まずサーブの安定性を確保しましょう。その上でディンクのソフトタッチを身につけると、試合での得点力が大きく上がります。

Q. 練習相手がいない場合はどうすればいい?

A. ドリル1〜3は1人でできます。また、ピクラのイベントページで練習会やオープンプレーの情報を探すと、同じレベルの練習相手が見つかりやすいです。

Q. 練習頻度はどのくらいが理想?

A. 週2〜3回、1回30分〜1時間が理想的です。毎日長時間練習するよりも、適度な休息を挟みながら継続する方が怪我の予防にもなり、上達も早いです。

Q. 中級者がさらに上達するための練習は?

A. ドリル10(シチュエーション別ポイント練習)を重点的に行いましょう。試合で「なんとなく負ける」状態から脱するには、特定の場面での判断力と実行力を高めることが鍵です。また、ピクラのランキングページで自分のレーティングを確認し、同レベルの相手と練習するのも効果的です。


まとめ

ピックルボールの上達に近道はありませんが、正しい練習メニューを継続すれば確実にレベルアップできます。

練習人数

おすすめドリル

主な効果

1人

壁打ちディンク、サーブ練習、フットワーク

基礎技術の定着

2人

ディンクラリー、ボレー交換、3rdショットドロップ

実戦スキルの向上

4人

キッチンラリー、スキニーシングルス、シチュエーション練習

戦術理解と連携力

まずは自分の環境(1人、2人、4人)に合ったドリルから始めてみてください。練習を重ねるほど、試合での「できる」が増えていきます。練習の効果を最大化するためには、自分に合ったパドルを使うことも大切です。パドル選びに迷っている方は「ピックルボールのパドル選び完全ガイド」を参考にしてください。

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この記事について

著者: ピクラ編集部 初版公開: 2026年3月1日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。紹介する練習ドリルは、USA PickleballおよびPPA Tour公認コーチの指導メソッドを参考にしています。個人の体力やスキルレベルに応じて強度を調整してください。

出典


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