ルール / 2026年2月27日
ピックルボールのルール完全解説|サーブ・得点・キッチン
サーブルール、スコアリング、キッチン(ノンボレーゾーン)など、2026年最新ルールを徹底解説。

ピックルボールのルールを初心者向けに完全解説|図解でわかるサーブ・得点・キッチン
「ピックルボールって面白そうだけど、ルールが分からない...」と感じていませんか?
安心してください。ピックルボールのルールは、テニスや卓球の経験がある方なら15分で理解できるほどシンプルです。まったくのスポーツ初心者でも、3試合ほどプレーすれば自然と身につきます。
この記事では、ピックルボールの基本ルールをコート図やスコアの具体例を交えながらわかりやすく解説します。サーブの打ち方、得点の数え方、そして最大の特徴である「キッチン(ノーバレーゾーン)」のルールまで、これを読めば試合に参加できるレベルになります。
筆者の体験談: 最初は得点の数え方(3つの数字をコールするルール)が混乱しましたが、3試合もやれば自然に覚えました。ルールブックを暗記しようとするより、まずコートに立ってみるのが一番の近道です。
関連記事: ピックルボールとは?5分でわかる基本・魅力・始め方 / ピックルボールの始め方|初心者が揃えるべき道具・費用・練習場所
コートの基本|サイズ・ライン・キッチンを図解で理解
ピックルボールのコートはバドミントンのダブルスコートとほぼ同じ大きさです。テニスコートの約1/3のサイズなので、移動距離が少なく体への負担が軽いのが特徴です。
コートの寸法
項目 | サイズ(メートル) | サイズ(フィート) |
|---|---|---|
コート全体 | 13.4m × 6.1m | 44ft × 20ft |
ノーバレーゾーン(キッチン) | ネットから2.13m | ネットから7ft |
サービスエリア(片側) | 4.57m × 3.05m | 15ft × 10ft |
ネット高さ(中央) | 86.4cm | 34in |
ネット高さ(両端) | 91.4cm | 36in |
テニスと比較すると、コートはテニスの約3分の1、ネットはテニス(91.4cm〜107cm)より低めに設定されています。
[図: コートの寸法と各エリア名称 --- ベースライン、サイドライン、センターライン、ノーバレーゾーン(キッチン)、サービスエリア(右/左)の位置関係]
各ラインの名称
- ベースライン: コートの奥側の横線。サーブはこの後ろから打つ
- サイドライン: コートの縦の線
- センターライン: サービスエリアを左右に分ける線
- ノーバレーゾーンライン(キッチンライン): ネットから2.13mの位置にある線。この線より前がキッチン
- サービスライン: ベースラインからキッチンラインまでのサービスエリアの区切り
キッチン(ノーバレーゾーン)の位置
コートの中で最も重要なエリアがキッチン(ノーバレーゾーン/NVZ)です。ネットの両側にそれぞれ2.13m(7フィート)の幅で設けられています。このエリアには特別なルールがあり、ピックルボール最大の特徴となっています(詳しくは後述)。
[図: キッチンの位置を色分けで強調したコート図]
得点のルール|スコアの読み方を具体例で解説
ピックルボールの得点ルールは、テニスとは大きく異なります。テニスの「15-30-40」のような独特のカウントはなく、シンプルに1点ずつ加算されますが、「サーブ権を持つ側だけが得点できる」というサイドアウト方式が採用されています。
サイドアウト方式とは?
- サーブ側がラリーに勝つ → 1点獲得し、サーブを続ける
- レシーブ側がラリーに勝つ → 得点は入らず、サーブ権が移動(サイドアウト)
テニスとの最大の違いは、リターン側(レシーブ側)はラリーに勝っても得点できないという点です。あくまでサーブ権を奪い取ることしかできません。
2025年ルール改正情報: USA Pickleballの2025年ルールブックから、大会ディレクターの裁量でラリースコアリング方式(サーブ権に関係なく、ラリーに勝ったチームが得点)を採用できるようになりました。ただし、一般的な試合では従来のサイドアウト方式が標準です。
スコアの読み方(3つの数字の意味)
ダブルスのピックルボールでは、スコアを3つの数字で読み上げます。これが初心者にとって最初の壁ですが、仕組みを理解すれば簡単です。
スコアの形式: 「サーブ側の点数 - レシーブ側の点数 - サーバー番号」
数字 | 意味 | 例(4-2-1の場合) |
|---|---|---|
1つ目 | サーブ側の得点 | 4点 |
2つ目 | レシーブ側の得点 | 2点 |
3つ目 | サーバー番号(1st or 2nd) | 第1サーバー |
具体例で理解しましょう:
- 「4-2-1」: サーブ側が4点、レシーブ側が2点、現在第1サーバーがサーブ中
- 「7-5-2」: サーブ側が7点、レシーブ側が5点、現在第2サーバーがサーブ中
- 「0-0-2」: 試合開始直後のスコア(※開始時のみ特殊。後述)
なぜ0-0-2で始まるの? 試合開始時は、最初にサーブするチームは第2サーバー(1人だけ)からスタートします。こうすることで、先攻チームの有利さを緩和しています。つまり、最初のサーブでミスすると即サイドアウトになります。
シングルスの場合は、サーバー番号がないため2つの数字(例:「3-1」)だけでスコアをコールします。
[図: ダブルスのスコアボード例 ── 3つの数字がそれぞれ何を示すかの図解]
11点先取(デュースルール)
- 試合は11点先取が基本(大会によっては15点や21点の場合もあり)
- ただし、2点差をつけなければ勝てない(デュースルール)
- 例: 10-10の場合、12-10、13-11などにならないと勝負がつかない
テニスのタイブレークのような特別なルールはなく、2点差がつくまでプレーが続きます。
サーブのルール|アンダーハンドサーブが必須
ピックルボールのサーブは、テニスのようなオーバーヘッド(上から打ち下ろす)サーブは禁止されています。これにより、サーブでエースを狙うのが難しく、ラリー中心のゲームになるよう設計されています。
アンダーハンドサーブの条件
サーブには3つの条件があります:
- アンダーハンド(下から上)で打つ: パドルがボールに当たる瞬間、パドルヘッドが手首より下になければならない
- ボールとの接触点がウエスト(へそ)より下: 腰の位置より高い打点はフォルト(反則)
- パドルの動きは下から上へ: 上から振り下ろす動作は不可
ドロップサーブも可能: 2022年に正式採用されたドロップサーブでは、ボールを手から落とし(投げ上げや押し下げはNG)、バウンドした後に打つことができます。上記のアンダーハンドの条件が緩和されるため、初心者にはこちらの方が打ちやすい場合があります。
クロスコート(対角線)へ打つ
- サーブは必ず対角線上のサービスエリアに入れる
- ベースラインの後ろ、サイドラインとセンターラインの間に立って打つ
- サーブがキッチン(ノーバレーゾーン)に入ったらフォルト
- サーブがキッチンラインに触れてもフォルト(キッチンラインはキッチンの一部)
テニスでは「レット」(ネットに当たってサービスエリアに入れば打ち直し)がありますが、ピックルボールではサーブのレットはありません。ネットに当たってサービスエリアに正しく入れば、そのままインプレーとなります(2021年のルール改正で廃止)。
[図: サーブの立ち位置と打つ方向(対角線)の図解]
ダブルバウンスルール(2バウンドルール)
ピックルボールで最も独特なルールがダブルバウンスルールです。
- サーブ: サーバーが打ったボールは、レシーバー側で1回バウンドしてから返球しなければならない
- リターン(3球目): リターンされたボールは、サーブ側で1回バウンドしてから返球しなければならない
- 4球目以降: バウンドさせても、ノーバウンド(ボレー)で打ってもOK
つまり、サーブ後の2球は必ずワンバウンドで返すのがルールです。
なぜこのルールがあるの?
テニスではサーブ&ボレー(サーブ直後にネットに詰める)という強力な戦術がありますが、ダブルバウンスルールがあることで、サーブ側がすぐにネットに詰めることができません。これにより、サーブ側とリターン側の有利不利が均等化されています。
[図: ダブルバウンスルールの流れ(サーブ→バウンド→リターン→バウンド→以降はボレーOK)]
キッチン(ノーバレーゾーン)のルール|ピックルボール最大の特徴
キッチンのルールは、ピックルボールを他のラケットスポーツと決定的に差別化するルールです。
基本ルール: キッチン内ではボレー禁止
- ノーバレーゾーン(キッチン)内に立った状態で、ノーバウンドのボールを打つ(ボレーする)ことはできない
- キッチンライン上に足が触れている場合も同様にフォルト
- バウンドしたボールであれば、キッチン内に入って打つことは問題ない
なぜこのルールがあるのか?
もしキッチンルールがなければ、背の高い選手や運動能力の高い選手がネット際に張り付いて、すべてのボールをスマッシュで打ち返せてしまいます。キッチンルールがあることで:
- ネット際のスマッシュ合戦を防止できる
- ソフトショット(ディンク)やドロップショットの価値が高まる
- 体格や運動能力に関係なく、戦略性のあるゲームが楽しめる
これこそがピックルボールが「年齢や性別を問わず楽しめるスポーツ」と言われる最大の理由です。
よくあるキッチン違反(フォルトになるケース)
違反パターン | なぜフォルトになるか |
|---|---|
キッチン内に立ってボレーを打つ | 基本ルール違反 |
ボレー直後の勢いでキッチンに入る | ボレーの動作の延長とみなされる |
ボレー後にパドルや帽子がキッチンに落ちる | 持ち物もNG |
キッチンラインを踏んでボレー | ラインはキッチンの一部 |
パートナーに押されてキッチンに入りボレー | 理由に関係なくフォルト |
2025年ルール改正での変更点: ボレーを打つ前にパドルや衣服がキッチンに触れていたとしても、ボールを打つ瞬間に触れていなければフォルトにはなりません。また、ボレーの定義が「スイングの開始時」から「ボールを打った時点」に変更されました。これにより、キッチンからステップアウトしてボレーする際の判定がより明確になっています。
[図: キッチンでのOK/NGプレーの比較図]
シングルスとダブルスの違い
ピックルボールはシングルス(1対1)とダブルス(2対2)の両方で楽しめます。初心者にはコートカバーの負担が少ないダブルスがおすすめです。
ダブルスのサーブローテーション
ダブルスでは、サーブ権がチーム内の2人を回ってから相手チームに移ります。
- 第1サーバーがサーブし、得点すれば左右を入れ替えてサーブ続行
- 第1サーバーがサイドアウト(失点)したら、第2サーバーにサーブ権が移る
- 第2サーバーもサイドアウトしたら、相手チームにサーブ権が移動
例外: 試合開始時のみ、最初にサーブするチームは第2サーバー(1人だけ)からスタートします。これがスコアコールの「0-0-2」の由来です。
シングルスのサーブルール
シングルスでは3つ目の数字(サーバー番号)がなく、よりシンプルです。
- 自分のスコアが偶数(0, 2, 4...)のとき: 右側(偶数コート)からサーブ
- 自分のスコアが奇数(1, 3, 5...)のとき: 左側(奇数コート)からサーブ
- サイドアウトしたら、相手に即サーブ権が移動
[図: ダブルスのサーブローテーション順序図]
初心者がダブルスから始めるべき理由
- コートの半分をカバーすればよいので体力的に楽
- パートナーにルールやポジショニングを教えてもらえる
- ミスをしてもパートナーがカバーしてくれる
- 社交性が高く、ピックルボールコミュニティに自然と溶け込める
反則(フォルト)一覧
フォルトが発生すると、サーブ側の場合はサーブ権の喪失(ダブルスでは次のサーバーへ or サイドアウト)、レシーブ側の場合は相手に得点が入ります。
主なフォルト一覧
フォルトの種類 | 内容 |
|---|---|
サーブのフォルト | 正しいサービスエリア(対角線上)に入らない |
サーブの打ち方違反 | アンダーハンドでない、打点がウエストより高い |
キッチン内でのボレー | ノーバレーゾーンでノーバウンドのボールを打つ |
ダブルバウンスルール違反 | サーブ後の2球以内にボレーで返球する |
アウトボール | ボールがコートの外(ラインの外側)に落ちる |
ネットに当たって越えない | ボールがネットに引っかかる |
ボールが体に当たる | プレー中にボールが体や衣服に触れる |
連続打ち | 同じ選手がボールを2回続けて打つ(ダブルヒット) |
ネットを越えて打つ | ボールが自分のコート側に来る前に相手コートで打つ |
サーブの順番違い | 間違った位置や順番でサーブする |
よくある質問(FAQ)
Q. サーブのレット(ネットイン)はどうなる?
A. ピックルボールにはレットルールがありません。 サーブがネットに当たって正しいサービスエリアに入った場合、そのままインプレー(有効)です。テニスでは打ち直しになりますが、ピックルボールでは2021年のルール改正でレットが廃止されました。
Q. ボールがラインに触れたらイン?アウト?
A. ライン上のボールは「イン」です。 ボールがラインに少しでも触れていればインと判定されます。ただし、キッチンラインだけは例外で、サーブがキッチンラインに触れた場合はフォルトになります(キッチンラインはキッチンの一部であるため)。
Q. タイムアウトはとれる?
A. はい、公式戦では各チーム1試合につきタイムアウトを2回取得できます。 1回のタイムアウトは最大1分間です。11点先取の試合でスコアの合計が6の倍数に達した時点(例: 6-0、4-2、3-3など)には、自動的に1分間のサイドチェンジ休憩があります。
Q. ボールがネットを越えた後、風で戻ったらどうなる?
A. ネットを越えたボールが風で相手コートに戻った場合、ボールが戻った側の選手がネットを越えて打つことができます。 これはネットを越えて打つことが許される唯一の例外です。
Q. テニスとの最大のルールの違いは?
A. 主に3つあります。 (1) アンダーハンドサーブのみ、(2) キッチン(ノーバレーゾーン)の存在、(3) ダブルバウンスルール。これらのルールにより、テニスよりもラリーが続きやすく、パワーだけでは勝てないゲーム設計になっています。
まとめ|ルールはプレーしながら覚えるのが一番
ピックルボールのルールをまとめると:
- コート: バドミントンと同じサイズ(13.4m × 6.1m)
- 得点: サーブ側のみ得点可能、11点先取(2点差必要)
- サーブ: アンダーハンドで対角線へ、レットなし
- ダブルバウンスルール: サーブ後の2球は必ずワンバウンド
- キッチン: ネット前2.13mではボレー禁止
- ダブルスのスコア: 3つの数字「サーブ側得点 - レシーブ側得点 - サーバー番号」
最初から全部覚える必要はありません。「アンダーハンドサーブ」「キッチンでボレー禁止」「最初の2球はバウンドさせる」の3つだけ押さえておけば、あとはプレーしながら自然と身につきます。
ルールを頭で理解したら、次は実際にコートに立ってみましょう。道具の準備がまだの方は「ピックルボールの始め方ガイド」を、ピックルボールの基本をおさらいしたい方は「ピックルボールとは?」もあわせてご覧ください。
ルールを覚えたら、ダブルスの戦術も押さえておくとゲームがさらに楽しくなります。「ダブルス戦術ガイド」では、3rdショットドロップやディンク戦の基本を解説しています。コートのサイズや設営方法を知りたい方は「コートサイズと設営ガイド」をご覧ください。
大会に参加してみたい方は、ピクラのイベント情報で近くの大会を探せます。ランキングページでは、JPAランキングの最新データも確認できます。
参考・公式ルール
- USA Pickleball 公式ルールブック(2025年版・英語)
- 一般社団法人日本ピックルボール協会(JPA)公式ルール
- International Federation of Pickleball(IFP)
注記: 本記事は2025年版USA Pickleballルールブックおよび日本ピックルボール協会(JPA)の公式ルールを参考に執筆しています。ローカルルールや大会独自のルールがある場合がありますので、大会参加時は主催者のルールを確認してください。
この記事について
著者: ピクラ編集部(競技歴2年 / DUPR 3.5) 初版公開: 2026年2月15日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
出典・参考文献
- USA Pickleball 公式ルールブック(2025年版・英語)
- 一般社団法人日本ピックルボール協会(JPA)公式ルール
- International Federation of Pickleball(IFP)
- ピックルボール日本連盟(PJF)
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title: "ピックルボールのルールを初心者向けに完全解説|図解でわかるサーブ・得点・キッチン【2026年最新】"
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