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ピックルボールの基本ルール|サーブ・得点・キッチン
初参加の前に確認したいピックルボールの基本ルール。サーブの2種類、標準ダブルスの得点と順番、ツーバウンス、キッチンを整理し、細則と大会要項の確認先を案内します。

初参加前に確認する基本ルール
初参加では、サーブ、得点方式、最初の2回のバウンド、キッチンの4項目を先に確認します。このページは標準的なサイドアウト方式を中心に、会場でゲームを始めるための基本を整理します。
参加前に、主催者へシングルスかダブルスか、何点・何ゲームで行うか、サイドアウト方式かラリースコアかを確認してください。
規則の細かな条件や大会手続きは、詳細ルールと公式ルールブックの案内で確認できます。初参加では、分からない場面を主催者や審判に確認しながら進めてください。
関連記事: ピックルボールとは?5分でわかる基本・魅力・始め方 / ピックルボールの始め方|初心者が揃えるべき道具・費用・練習場所
コートの基本|サイズ・ライン・キッチン
ピックルボールは、シングルスもダブルスも20×44フィート(約6.10×13.41m)のコートで行います。ネットの両側7フィート(約2.13m)がキッチンです。
コートの寸法
項目 | サイズ(メートル) | サイズ(フィート) |
|---|---|---|
コート全体 | 13.4m × 6.1m | 44ft × 20ft |
ノーバレーゾーン(キッチン) | ネットから2.13m | ネットから7ft |
サービスエリア(片側) | 4.57m × 3.05m | 15ft × 10ft |
ネット高さ(中央) | 86.4cm | 34in |
ネット高さ(両端) | 91.4cm | 36in |
各ラインの名称
- ベースライン:コート奥の横線。サーブはこの後方から打つ
- サイドライン:コートの左右の境界線
- センターライン:左右のサービスコートを分ける線
- キッチンライン:ネットから7フィートの線。ラインもノンボレーゾーンに含む
キッチン(ノーバレーゾーン)の位置
コートの中で最も重要なエリアがキッチン(ノーバレーゾーン/NVZ)です。ネットの両側にそれぞれ2.13m(7フィート)の幅で設けられています。このエリアには特別なルールがあり、ピックルボール最大の特徴となっています(詳しくは後述)。
得点のルール|スコアの読み方を具体例で解説
ここからは標準のサイドアウト方式を説明します。サーブ側がラリーに勝ったときだけ1点が入ります。ラリースコア方式では得点の扱いが変わるため、混同しないでください。
サイドアウト方式とは?
- サーブ側がラリーに勝つ:1点を得て、同じ人が反対側からサーブを続ける
- 受け手側がラリーに勝つ:受け手側の得点は増えず、サーブ順が進む。シングルスでは相手側へ、標準ダブルスでは原則第1から第2サーバー、第2から相手側へ移る
相手チームへサーブ権が移ることをサイドアウトと呼びます。ダブルスで第1サーバーから第2サーバーへ移ることとは区別します。
ラリースコア方式では、サーブ権にかかわらずラリーの勝者が得点します。このページの標準方式の例をそのまま当てはめず、当日の採用方式を確認してください。
スコアの読み方(3つの数字の意味)
ダブルスのピックルボールでは、スコアを3つの数字で読み上げます。これが初心者にとって最初の壁ですが、仕組みを理解すれば簡単です。
スコアの形式: 「サーブ側の点数 - レシーブ側の点数 - サーバー番号」
数字 | 意味 | 例(4-2-1の場合) |
|---|---|---|
1つ目 | サーブ側の得点 | 4点 |
2つ目 | レシーブ側の得点 | 2点 |
3つ目 | サーバー番号(1st or 2nd) | 第1サーバー |
具体例で理解しましょう:
- 4-2-1:サーブ側4点、受け手側2点、そのサーブ権中の第1サーバー
- 7-5-2:サーブ側7点、受け手側5点、そのサーブ権中の第2サーバー
- 0-0-2:各ゲームの開始時のスコア
ゲーム開始時の最初のチームは1人だけがサーブするため、標準ダブルスは0-0-2で始まります。そのチームがラリーを失うと、相手側へサーブ権が移ります。
シングルスの場合は、サーバー番号がないため2つの数字(例:「3-1」)だけでスコアをコールします。
11点先取(デュースルール)
- 試合は11点先取が基本(大会によっては15点や21点の場合もあり)
- ただし、2点差をつけなければ勝てない(デュースルール)
- 例: 10-10の場合、12-10、13-11などにならないと勝負がつかない
テニスのタイブレークのような特別なルールはなく、2点差がつくまでプレーが続きます。
サーブのルール|2種類の打ち方を区別する
ボールをバウンドさせずに打つボレーサーブと、自然に落としたボールをバウンド後に打つドロップサーブがあります。足の位置や対角への着地は、どちらのサーブでも確認します。
ボレーサーブの条件
ボレーサーブでは、パドルがボールに接触するときの動作と高さを確認します。
- 腕が明確な上向きの弧を描いている
- パドルヘッドの最高点が手首関節の最高部より上にならない
- ボールが腰より上にならない
ドロップサーブは自然な高さからボールに力を加えず落とし、バウンドした後に打ちます。上記のボレーサーブの3条件をそのまま適用しません。打ち方に迷ったら、主催者に使用するサーブを伝えて確認してください。
クロスコート(対角線)へ打つ
- 正しいサービングエリアから対角のサービスコートへ打つ
- 接触時に少なくとも片足がベースライン後方の地面にあり、足がベースライン内側やサイドライン・センターラインの延長外へ触れない
- キッチンとそのラインを越えて着地させる
サーブがネットに触れたことだけで打ち直しとはなりません。ネットを越え、キッチンとそのラインを越えた正しいサービスコートに入れば、そのままプレーを続けます。
ツーバウンスルール|両チームで1回ずつ待つ
サーブの直後は、両チームがそれぞれ1回のバウンドを待ってから打ちます。
- サーブ:対角へ打つ
- リターン(2球目):受け手はサーブを1回バウンドさせてから返す
- サーブ側の返球(3球目):戻ってきた球を1回バウンドさせてから打つ
- 4球目以降:バウンド後の返球かボレーを選ぶ。キッチンの制限も守る
これは同じ側で2回バウンドさせるという意味ではありません。両側で1回ずつバウンドさせるルールです。
なぜこのルールがあるの?
サーブ側は前進していても、リターンをバウンド前に打つことはできません。位置取りと、バウンドを待つ規則を分けて覚えてください。
キッチン(ノーバレーゾーン)のルール|ピックルボール最大の特徴
キッチンはノンボレーゾーンの通称です。ボレーは、ボールがバウンドする前に打つことを指します。
基本ルール: キッチン内ではボレー禁止
- キッチンやそのラインに触れた状態でボレーしない
- ボレーの勢いで身体や身に着けた物などがキッチンに触れた場合もフォルトになる
- バウンド後の球を打つために区域へ入ることはできる。常に立入禁止の区域ではない
覚えるときの注意
入ったかどうかだけでなく、ボレーをしたか、その勢いが続いているかを分けて確認します。
- 短い球をバウンド後に打つ場面
- ボレーする瞬間に区域やラインへ触れる場面
- ボレーした後、勢いで区域へ入る場面
同じ区域への接触でも、これらの場面では判定が異なります。
よくあるキッチン違反(フォルトになるケース)
場面 | 確認すること |
|---|---|
キッチン内に立ってボレーする | フォルト。キッチンラインも区域の一部 |
ボレーの勢いで区域へ入る | フォルト。打った球がデッドになった後でも勢いによる接触を確認 |
ボレーの勢いで帽子などが区域へ落ちる | 身に着けたり持ったりしている物の接触も確認 |
区域に入り、バウンド後の球を打つ | 区域へ入ったことだけではフォルトにならない |
「ボールに当たる瞬間だけ区域から離れればよい」とは覚えないでください。区域へ触れた後の足の戻し方やボレーの勢いも判定に関係するため、迷った場面は現行規則と審判に確認します。
シングルスとダブルスの違い
シングルスは1対1、ダブルスは2対2です。コート寸法は共通ですが、サーブ順とスコアの読み方が異なります。
ダブルスのサーブローテーション
ダブルスでは、サーブ権がチーム内の2人を回ってから相手チームに移ります。
- 第1サーバーがラリーに勝ったら1点を得て、左右を入れ替えて続ける
- 第1サーバー側がラリーを失ったら、第2サーバーが正しい位置から打つ
- 第2サーバー側もラリーを失ったら、相手側へサーブ権が移る
例外は各ゲームの最初のサーブ権です。最初のチームは1人だけが第2サーバーとしてサーブするため、開始スコアは0-0-2になります。
シングルスのサーブルール
シングルスでは3つ目の数字(サーバー番号)がなく、よりシンプルです。
- 自分のスコアが偶数(0, 2, 4...)のとき: 右側(偶数コート)からサーブ
- 自分のスコアが奇数(1, 3, 5...)のとき: 左側(奇数コート)からサーブ
- サイドアウトしたら、相手に即サーブ権が移動
参加形式を選ぶときの確認
- 主催者がシングルスとダブルスのどちらを募集しているか
- 1人で申し込めるか、ペアでの申込が必要か
- 初心者を対象にしたルール説明や組み合わせ調整があるか
反則(フォルト)一覧
標準のサイドアウト方式では、受け手側のフォルトはサーブ側の得点になります。サーブ側のフォルトではサーブ順が進み、第2サーバーまで終わるとサイドアウトです。ゲーム開始時の最初のチームは1人だけ、シングルスは各側1人です。
主なフォルト一覧
主なフォルト | 内容 |
|---|---|
サーブの着地違反 | 対角の正しいサービスコートへ入らない。キッチンラインへの着地も含む |
サーブの動作違反 | ボレーサーブとドロップサーブで、それぞれの要件を満たさない |
キッチンでのボレー | 区域やラインへ触れてボレーする、またはボレーの勢いで触れる |
ツーバウンス違反 | サーブの受け手、または次のサーブ側が必要なバウンドを待たずに打つ |
アウト | 正しいコートの外へ着地する。サーブとラリーでは線の扱いを分ける |
2回バウンド | 返球前にボールが2回バウンドする |
ネット等への接触 | ボールが生きている間に身体やパドルがネット・ネット支柱へ触れる |
身体へのボール接触 | プレー中のボールが胴体や衣服へ直接当たる |
連続打ち、ネット面を越える動作、誤ったサーバーや位置の訂正には条件や例外があります。一律に反則と決めず、詳細規則と審判へ確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. サーブのレット(ネットイン)はどうなる?
A. ネットへの接触だけで打ち直しにはなりません。キッチンとそのラインを越え、対角の正しいサービスコートへ着地したかを確認してください。
Q. ボールがラインに触れたらイン?アウト?
A. ライン上のボールは「イン」です。 ボールがラインに少しでも触れていればインと判定されます。ただし、キッチンラインだけは例外で、サーブがキッチンラインに触れた場合はフォルトになります(キッチンラインはキッチンの一部であるため)。
Q. タイムアウトはとれる?
A. 大会や試合形式の要項を確認してください。利用できる回数、長さ、コート交代や休憩の運用は、主催者・審判と現行公式規則で照合します。得点の合計だけを見て、独自に休憩を開始しないでください。
Q. ボールがネットを越えた後、風で戻ったらどうなる?
A. バウンド後に風や回転でネットの反対側へ戻る球には、ネット面を越えてよいタイミングなどの条件があります。自動的に相手の得点や打ち直しと決めず、どちら側でバウンドし、いつ戻ったかを審判と現行公式規則へ確認してください。
Q. テニスとの最大のルールの違いは?
A. サーブの打ち方と対角への着地、キッチンでのボレー制限、サーブ直後に両側で1回ずつ待つツーバウンスルールを先に確認すると、競技の違いを整理できます。
まとめ|ゲーム前に4項目を確認する
ピックルボールのルールをまとめると:
- サーブ:ボレーサーブとドロップサーブを区別し、対角の正しい場所へ入れる
- 得点:サイドアウト方式かラリースコアか、何点・何ゲームかを確認する
- ツーバウンス:サーブの受け手と、その次のサーブ側で1回ずつ待つ
- キッチン:区域への立入りとボレー、ボレー後の勢いを分ける
標準ダブルスでは3つの数字と開始0-0-2も確認します。最初から細則まで覚えようとせず、会場のルール説明を受け、不明点を確認してからゲームを始めてください。
ルールを頭で理解したら、次は実際にコートに立ってみましょう。道具の準備がまだの方は「ピックルボールの始め方ガイド」を、ピックルボールの基本をおさらいしたい方は「ピックルボールとは?」もあわせてご覧ください。
ルールを覚えたら、ダブルスの戦術も押さえておくとゲームがさらに楽しくなります。「ダブルス戦術ガイド」では、3rdショットドロップやディンク戦の基本を解説しています。コートのサイズや設営方法を知りたい方は「コートサイズと設営ガイド」をご覧ください。
大会に参加してみたい方は、ピクラのイベント情報で近くの大会を探せます。ランキングページでは、JPAランキングの最新データも確認できます。
参考・公式ルール
現在の確認先:USA Pickleball基本ルール概要、現行公式ルールブック案内。資料は版の年次を確認してください。
基本説明はUSA Pickleballの現行公式概要に基づきます。2025年版PDFは過去の資料です。現在の大会規則は主催者の要項と現行公式ルールブックを確認してください。
この記事について
編集:ピクラ編集部。基本説明の公式情報確認日:2026年10月20日。規則と大会形式は更新されるため、参加前に公式案内をご確認ください。
出典・参考文献
- USA Pickleball 公式ルールブック(2025年版・英語)
- Pickleball Japanのルール案内
- International Federation of Pickleball(IFP)
- ピックルボール日本連盟(PJF)






