
ピックルボールとパデルの7つの違いを徹底比較|どっちを始めるべき?【2026年最新】
2026年2月28日
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※本記事の情報は2026年3月時点のものです。
はじめに|混同されがちな2つの新興スポーツ
「ピックルボールとパデルって何が違うの?」「どっちを始めたらいいの?」——最近、こうした質問を目にする機会が増えてきました。
ピックルボールとパデルは、どちらもここ数年で日本での認知度が急上昇しているラケットスポーツです。「テニスに似ているけどテニスじゃない」という共通点はあるものの、実際にプレーしてみるとまったく異なるスポーツであることが分かります。
この記事では、ピックルボールとパデルを7つの項目で徹底比較します。それぞれの特徴を理解した上で、自分に合ったスポーツを選ぶ参考にしてください。
ピックルボールの基本を先に知りたい方は、そちらの記事からどうぞ。また、テニスとの比較については「ピックルボールとテニスの違い」で詳しく解説しています。
7項目の比較一覧表
まずは全体像を把握するために、7項目の比較一覧表をご覧ください。
比較項目 | ピックルボール | パデル |
|---|---|---|
コート | 屋内外。壁なし。テニスの約1/4の面積 | 屋外中心。四方に壁あり。テニスの約1/3の面積 |
道具 | パドル(面が硬質素材)+穴あきプラスチックボール | パドル(ノーストリング・穴なし)+テニスに似たボール |
ルール | アンダーハンドサーブ。ノンボレーゾーンあり | オーバーハンドOK。壁を使ったプレーが特徴 |
運動量 | 中程度(250-500kcal/h) | 中〜高(300-600kcal/h) |
初期費用 | 1〜3万円 | 3〜8万円 |
日本の普及状況 | 推定5万人。全国に広がりつつある | 推定2万人。都市部の専用施設が中心 |
始めやすさ | ★★★★★(非常に始めやすい) | ★★★☆☆(施設が限られる) |
以下、各項目を詳しく見ていきましょう。
【比較1】コート|壁の有無が最大の違い
ピックルボールのコート
ピックルボールのコートは、バドミントンコートとほぼ同じサイズ(13.4m × 6.1m)です。
- 壁はなし: 通常のオープンコートでプレー
- ネット高さ: 中央で約86.4cm(テニスより低い)
- 特徴的なエリア: ネット前にある「ノンボレーゾーン(キッチン)」(ネットから2.13m)
- 設置場所: 体育館、テニスコート転用、専用コート、駐車場・広場などにも設営可能
詳しいコートの仕様は「コートサイズと設営ガイド」をご確認ください。ポータブルネットを使えば、体育館やテニスコートなど既存の施設を活用できるのが大きなメリットです。
パデルのコート
パデルのコートは20m × 10mで、最大の特徴は四方を壁(ガラスまたは金網)で囲まれていることです。
- 壁あり: コートの四方を高さ3〜4mの壁(強化ガラス+金網)が囲む
- ネット高さ: 中央で88cm(ピックルボールとほぼ同じ)
- 壁を利用したプレー: ボールが壁に跳ね返ってもインプレー(スカッシュに似た要素)
- 設置場所: 専用施設でのみプレー可能(壁の設営が必要)
コートの違いが意味すること
この「壁の有無」は、単なる見た目の違い以上の意味を持ちます。
ピックルボールは壁がないため、既存のテニスコートや体育館を転用できます。ポータブルネットがあれば、広いスペースさえあればどこでもプレー可能。この「場所を選ばない」特性が、全国への急速な普及を支えています。
パデルは専用コートが必須です。壁の建設には相当な投資が必要で、1面あたり数百万円〜数千万円のコスト。そのため、プレーできる場所が都市部の専用施設に限定されるのが現状です。
【比較2】道具|パドルの構造がまったく違う
ピックルボールの道具
パドル:
- 面の素材: カーボンファイバー、グラスファイバー、ポリマーなど硬質素材
- ストリング(ガット): なし。面は硬い一枚板構造
- サイズ: 長さ約40cm × 幅約20cm
- 重量: 約200〜280g
- 価格帯: 5,000円〜40,000円
パドルの詳しい選び方は「パドルの選び方ガイド」をご覧ください。
ボール:
- 素材: プラスチック(ポリマー)
- 特徴: 表面に26〜40個の穴が開いている(ウィッフルボール型)
- 種類: 屋内用(やわらかめ・穴が大きい)と屋外用(硬め・穴が小さい)
- 価格: 1個300〜800円程度
ボールの詳しい解説は「ボールの選び方ガイド」を参照してください。
パデルの道具
パドル(ラケット):
- 面の素材: カーボンファイバーやグラスファイバー
- ストリング(ガット): なし(ピックルボールと同じくノーストリング)
- 特徴: ピックルボールのパドルより厚みがあり、内部にフォーム素材を充填
- サイズ: 長さ約45cm × 幅約26cm
- 重量: 約340〜380g(ピックルボールより重い)
- 価格帯: 10,000円〜50,000円
ボール:
- テニスボールに似た形状(少し空気圧が低い)
- フェルト素材で覆われている
- 価格: 3個入りで1,000〜2,000円程度
道具の違いが意味すること
ピックルボールのパドルはパデルより軽量で取り回しやすいのが特徴。手首や肩への負担も少なく、初心者や女性、シニアでも扱いやすい設計です。
ピックルボールのボールは穴が開いているため飛距離が短く、スピードも出にくい。これがラリーの続きやすさと安全性につながっています。
一方、パデルのボールはテニスボールに近いため、壁からの跳ね返りを含め、よりダイナミックなプレーになります。
【比較3】ルール|プレースタイルに大きな差
ピックルボールのルール
ピックルボールのルールには、独自の特徴がいくつかあります。
- サーブ: アンダーハンド(下手打ち)のみ。パドルは腰より下で振る
- ノンボレーゾーン(キッチン): ネット前2.13mのエリアでボレー(ノーバウンド打ち)が禁止
- ダブルバウンスルール: サーブとリターンはそれぞれワンバウンドで打つ必要がある
- スコアリング: サーブ権のあるチームのみ得点可能(サイドアウトスコアリング)
- 試合形式: 11点先取(デュースあり)。ダブルスが主流
ピックルボールのルール詳細やダブルスのルールも参考にしてください。スコアリングの詳しい解説も用意しています。
パデルのルール
パデルのルールはテニスに近いですが、壁を使ったプレーが独自要素です。
- サーブ: アンダーハンドが基本。対角のサービスボックスにバウンドさせる
- 壁の利用: ボールが壁に跳ね返ってもインプレー。壁を利用した攻撃・守備が戦術の要
- スコアリング: テニスと同じ(15-30-40-ゲーム、デュースあり)
- 試合形式: 3セットマッチが基本。ダブルスが主流
ルールの違いが意味すること
ピックルボールの「キッチン」ルールは、ネット際でのパワープレーを制限し、繊細なタッチショット(ディンク)の応酬を生み出します。これが「誰でも楽しめる」というピックルボールの特徴を支えています。ディンクの打ち方は、ピックルボール上達のカギとなるショットです。
パデルの「壁を使ったプレー」は、テニスやピックルボールにはない独特の楽しさを生みます。壁からの跳ね返りを読む力が必要で、立体的な戦術が求められます。
【比較4】運動量|どちらも効果的な有酸素運動
ピックルボールの運動量
- カロリー消費: 1時間あたり250〜500kcal
- 移動距離: テニスの約半分。コートが小さいため
- 運動強度: 中程度(中強度の有酸素運動)
- 関節への負担: 低い。特に膝・腰への負担が少ない
ピックルボールの健康効果については「ピックルボールの健康効果」で科学的根拠とともに詳しく解説しています。
パデルの運動量
- カロリー消費: 1時間あたり300〜600kcal
- 移動距離: ピックルボールより広い。壁際までの移動を含む
- 運動強度: 中〜高(ピックルボールよりやや高い)
- 関節への負担: 中程度。急な方向転換や壁際でのプレーで負荷がかかることも
運動量の違いが意味すること
パデルの方がやや運動量は多いですが、ピックルボールは運動量と身体への負担のバランスが優れています。特にシニア世代や運動初心者にとっては、ピックルボールの「適度な運動量で関節に優しい」という特性が大きなメリットです。
シニアのためのピックルボールガイドでは、年齢に合わせた楽しみ方を紹介しています。
【比較5】初期費用|ピックルボールの方が手軽
ピックルボールの初期費用
道具 | 価格帯 | 備考 |
|---|---|---|
パドル | 5,000〜25,000円 | 初心者は1万円前後でOK |
ボール | 300〜800円 × 数個 | 屋内用・屋外用の使い分け |
シューズ | 5,000〜15,000円 | テニスシューズやバドミントンシューズで代用可 |
ウェア | 手持ちの運動着でOK | 専用ウェアは不要 |
合計 | 約1〜3万円 |
パドルの購入先は「パドルショップガイド」、シューズは「シューズの選び方」を参考にしてください。
パデルの初期費用
道具 | 価格帯 | 備考 |
|---|---|---|
パドル(ラケット) | 10,000〜40,000円 | 初心者でも1.5万円〜 |
ボール | 1,000〜2,000円(3個入り) | 消耗が早い |
シューズ | 8,000〜20,000円 | パデル専用シューズ推奨 |
ウェア | 手持ちの運動着でOK | |
合計 | 約3〜8万円 |
費用の違いが意味すること
初期費用はピックルボールの方が約半分以下で済みます。さらに、ピックルボールのコート利用料は公共施設であれば1回数百円〜1,000円程度。パデルの専用コートは1時間あたり2,000〜5,000円程度が相場です。
ランニングコストの面でも、ピックルボールの方が手軽に楽しめます。
【比較6】日本での普及状況|ピックルボールが先行
ピックルボールの普及状況
- 推定競技人口: 約5万人(2026年時点)
- 施設数: 全国47都道府県でプレー可能(専用コート+テニスコート転用+体育館)
- 大会数: 年間100大会以上が全国で開催
- 団体: 日本ピックルボール協会(JPA)が統括
- 成長率: 年30〜50%のペースで増加中
日本のピックルボール競技人口の詳細も合わせてご覧ください。
パデルの普及状況
- 推定競技人口: 約2万人(2026年時点)
- 施設数: 全国約50施設(専用コートが必須のため限定的)
- 大会数: 年間30〜40大会程度
- 団体: 日本パデル協会(JPA ※略称が同じだが別団体)が統括
- 成長率: 年20〜30%程度で増加中
普及状況の違いが意味すること
ピックルボールの方が約2.5倍の人口規模で、成長率もやや高い状況です。
この差を生んでいる最大の要因は**「プレーできる場所の多さ」**です。ピックルボールはテニスコートや体育館を転用できるため、全国どこでもプレー環境を整えやすいのに対し、パデルは壁付きの専用コートが必須。施設建設のハードルが高いことが普及のボトルネックになっています。
ただし、パデルも大都市圏を中心に施設が増加しており、今後の成長が期待されるスポーツであることは間違いありません。
【比較7】始めやすさ|ピックルボールが圧倒的に手軽
ピックルボールの始めやすさ
ピックルボールは「世界で最も始めやすいスポーツの一つ」と言われています。
- 技術のハードル: 低い。ラケットスポーツ未経験でも30分でラリーができる
- 体力のハードル: 低い。運動不足の方でもすぐに楽しめる
- 場所のハードル: 低い。テニスコートや体育館で代用可能
- 仲間のハードル: 低い。全国のサークルや体験会に参加可能
- 年齢のハードル: なし。10代から80代まで同じコートで楽しめる
ピックルボールの始め方では、初心者がスムーズにスタートするためのステップを詳しく解説しています。ピックルボールサークルの探し方も参考にしてください。
パデルの始めやすさ
- 技術のハードル: 中程度。壁を使ったプレーに慣れるまで時間がかかる
- 体力のハードル: 中程度。ある程度の体力が必要
- 場所のハードル: 高い。専用コートがある施設まで行く必要がある
- 仲間のハードル: 中程度。施設のスクールやイベントから始められる
- 年齢のハードル: やや高い。シニアには運動強度がやや高い場合がある
始めやすさの違いが意味すること
「とりあえず新しいスポーツを始めたい」「運動不足を解消したい」という方には、ピックルボールの方が圧倒的に始めやすいと言えます。場所・費用・体力・技術、すべての面でハードルが低く、初日からゲームを楽しめるのがピックルボールの最大の強みです。
一方、「テニス経験があり、よりダイナミックなプレーがしたい」「壁を使った独特の戦術に興味がある」という方には、パデルも魅力的な選択肢です。
ピックルボールとパデルの共通点
違いが多い2つのスポーツですが、共通点もあります。
- ダブルスが主流: どちらも4人でプレーするダブルスが基本
- テニスからの転向者が多い: テニス経験者が始めやすいスポーツ
- 社交的: プレーを通じた交流が楽しめる
- 世界的に成長中: どちらもグローバルに競技人口が増加
- 日本ではまだ発展途上: どちらも日本での認知拡大が進行中
実際にプレーした感想|編集部の体験レポート
実際に私たちピクラ編集部は、ピックルボールとパデルの両方を体験しています。
ピックルボールの印象:
- 初日から試合形式で楽しめた。ラリーが続くのが気持ちいい
- キッチン(ノンボレーゾーン)のルールがゲームに絶妙な戦略性を加えている
- 1時間プレーしても体への負担が少なく、翌日の筋肉痛も軽い
- 幅広い年齢層の方と一緒にプレーできるのが良い
パデルの印象:
- 壁を使ったプレーが新鮮で面白い。スカッシュのような要素がある
- テニス経験者にとっては比較的馴染みやすいが、壁の跳ね返りに慣れるまで1-2時間かかった
- ピックルボールより運動量が多く、体力を使う実感がある
- 専用施設まで行く手間はあるが、施設の雰囲気はおしゃれで非日常感がある
どちらも独自の魅力があるスポーツですが、「手軽さ」と「間口の広さ」ではピックルボールが圧勝という結論です。
どちらを始めるべきか?タイプ別おすすめ
ピックルボールがおすすめな人
- 運動不足を解消したい方
- ラケットスポーツ未経験の方
- シニア世代の方
- 費用を抑えてスポーツを始めたい方
- 近くに専用施設がない方(テニスコートや体育館で代用可能)
- 幅広い年齢層と交流したい方
- ジュニア世代のお子さんと一緒に楽しみたい方
パデルがおすすめな人
- テニス経験者でダイナミックなプレーを求める方
- 近くにパデル専用施設がある方
- 費用をかけてもハイレベルな環境でプレーしたい方
- 壁を使った独特の戦術に魅力を感じる方
- しっかりとした運動量を求める方
両方やるのもアリ
もちろん、ピックルボールとパデルの両方を楽しむという選択肢もあります。異なるラケットスポーツを経験することで、それぞれの良さがより深く理解できますし、反射神経や戦術的思考力の向上にもつながります。
まだどちらにするか迷っている方も、バドミントンとの比較やピックルボールの歴史なども読んでみると、ピックルボールの全体像がより明確になるでしょう。
まとめ|7項目比較の結論
比較項目 | 優位なスポーツ | ポイント |
|---|---|---|
コート | ピックルボール | 既存施設を転用可能で場所を選ばない |
道具 | ピックルボール | 軽量で扱いやすく、安価 |
ルール | 引き分け | それぞれ独自の面白さがある |
運動量 | 引き分け | パデルの方がやや多いが、好みによる |
初期費用 | ピックルボール | 約半分以下で始められる |
日本の普及 | ピックルボール | 約2.5倍の人口で、プレー場所も多い |
始めやすさ | ピックルボール | あらゆる面でハードルが低い |
7項目中5項目でピックルボールが優位、2項目が引き分けという結果です。手軽さ・コスパ・始めやすさを重視するなら、ピックルボールがおすすめです。
ピックルボールを始めてみたいと思った方は、まず「ピックルボールの始め方」をチェックしてみてください。