
ピックルボールの選び方ガイド|屋内用・屋外用の違いとおすすめボール【2026年版】
2026年2月28日
ピックルボールの選び方ガイド|屋内用・屋外用の違いとおすすめボール【2026年版】
この記事は約12分で読めます
「屋内用と屋外用のボールは何が違うの?」「大会ではどのボールが使われるの?」「初心者はどのボールを買えばいいの?」――ピックルボールを始めたばかりの方にとって、ボール選びは意外と分かりにくいポイントです。
ピックルボールで使われるボールは、一見するとどれも同じような穴の空いたプラスチックボールに見えます。しかし、屋内用と屋外用では穴の数・硬さ・重さ・バウンドの特性が大きく異なり、プレー体験に直接影響します。間違ったボールを選ぶと、ショットの感触が全く変わったり、ボールの寿命が極端に短くなったりします。
私自身、最初は屋内施設で屋外用のボールを使ってしまい、ボールが硬くて跳ねすぎることに悩みました。屋内用ボールに切り替えてからは、ディンクやドロップショットのタッチ感が格段に良くなり、ゲームの質が上がったことを実感しています。
この記事では、ピックルボールの基本スペックから、屋内用と屋外用の違い、主要ブランドの特徴、公式大会で使用されるボール、初心者におすすめのボール、そして購入先まで、ボール選びに関するすべてを詳しく解説します。
関連記事: ピックルボールのパドル選び / ピックルボール初心者ガイド / ピックルボールの始め方
ピックルボールの基本スペック
ピックルボールは、ウィッフルボール(Wiffle Ball)に似た穴の空いたプラスチックボールです。USA Pickleball(旧 USAPA)が定めた公式規格に準拠したボールのみが、公式大会で使用可能です。
公式規格
項目 | 規格値 |
|---|---|
直径 | 7.29cm〜7.62cm(2.874〜3.000インチ) |
重さ | 22.1g〜26.5g(0.78〜0.935オンス) |
穴の数 | 26〜40個 |
穴の配置 | 均等に分布していること |
バウンドの高さ | 78.74cmから落として76.2〜86.36cm(30〜34インチ)跳ねること |
硬度 | Shore D 40〜50 |
素材 | 滑らかな成型プラスチック(継ぎ目なしの一体成型) |
色 | 均一な色であること(マルチカラーは不可)。最も一般的な色は黄色、オレンジ、白 |
ボールの構造
ピックルボールは「一体成型(シームレス)」で作られています。つまり、2つの半球を接着するのではなく、型で1個のボールとして成型します。これにより、継ぎ目からの割れを防ぎ、均一な飛行特性を実現しています。
穴(パーフォレーション)はボールの表面に均等に配置されており、空気抵抗を生み出すことでボールのスピードを適度に抑え、ピックルボール特有の「速いけれど追いつける」ゲーム性を実現しています。
屋内用ボールと屋外用ボールの違い
ピックルボールのボール選びで最も重要なのが、屋内用(Indoor Ball)と屋外用(Outdoor Ball)の使い分けです。
比較表
特性 | 屋内用ボール | 屋外用ボール |
|---|---|---|
穴の数 | 26個が一般的 | 40個が一般的 |
穴のサイズ | 大きい | 小さい |
素材の硬さ | 柔らかい | 硬い |
重さ | 軽め(22〜24g程度) | 重め(24〜26g程度) |
バウンドの高さ | 低め | 高め |
飛距離 | 短い | 長い |
打球音 | 静か(ソフトな「ポコッ」) | 大きい(硬い「パコッ」) |
耐久性 | 高い(割れにくい) | 低い(割れやすい) |
風の影響 | 受けやすい | 受けにくい |
スピン | かかりやすい | かかりにくい |
コントロール | しやすい | やや難しい |
主な色 | 黄色、オレンジ | 黄色、オレンジ、白 |
屋内用ボールの特徴
屋内用ボールは、体育館やインドアコートでの使用に最適化されています。
穴が大きく数が少ない(26個) ため、空気抵抗が大きく、ボールのスピードが抑えられます。これにより、テンポの遅いラリーが続きやすく、ディンク戦やソフトゲームが展開しやすくなります。
素材が柔らかい ため、パドルに当たったときの衝撃が少なく、タッチ感が良いのが特徴です。ディンクやドロップショットのコントロールがしやすく、繊細なショットを多用するプレーヤーに好まれます。
耐久性が高い のも大きなメリットです。屋外用ボールと比べて割れにくく、長持ちします。屋内のスムーズな床面はボールへのダメージが少ないため、1個のボールで数週間から数ヶ月使えることもあります。
屋外用ボールの特徴
屋外用ボールは、風やコート表面など屋外環境に対応するように設計されています。
穴が小さく数が多い(40個) ため、空気抵抗が小さく、ボールが速く飛びます。風の影響も受けにくく、屋外でも安定した軌道を保ちやすい設計です。
素材が硬い ため、パワーショットの威力が出やすく、速いゲーム展開になりがちです。パドルに当たったときの「パコッ」という硬い打球音が特徴的で、パワー志向のプレーヤーに好まれます。
耐久性はやや低い のがデメリットです。硬い素材は衝撃で割れやすく、特にアスファルトやコンクリートの粗いコート面では劣化が早くなります。冬場の低温環境では素材がさらに脆くなり、割れやすさが増します。頻繁にプレーする場合は、まとめ買いがおすすめです。
主要ブランドと代表的なボール
ここでは、世界的に広く使用されている主要ブランドのボールを紹介します。
Franklin X-40(屋外用)
ピックルボール界で最も有名なボールの一つ。USA Pickleball の公式大会で広く採用されており、PPA Tour の公式ボールでもあります。
項目 | 詳細 |
|---|---|
用途 | 屋外用 |
穴の数 | 40個 |
特徴 | 安定した飛行特性、バウンドの一貫性が高い |
公式大会 | PPA Tour、多くのUSA Pickleball公認大会で採用 |
価格目安 | 3個パック 2,000〜3,000円 |
入手性 | Amazon、楽天市場、専門ショップで入手可能 |
レビュー: バウンドの一貫性が非常に高く、試合球としての信頼性が抜群です。やや硬めの打感で、パワーショットの威力が出やすい一方、寒冷地では割れやすいという声もあります。
Dura Fast 40(屋外用)
「Dura」の愛称で知られる、もう一つの定番屋外用ボール。プロ選手の間でも人気が高く、長年にわたり大会の公式球として使用されてきました。
項目 | 詳細 |
|---|---|
用途 | 屋外用 |
穴の数 | 40個 |
特徴 | 硬めでスピードが出やすい。バウンドが高い |
公式大会 | 各種トーナメントで採用実績あり |
価格目安 | 3個パック 1,800〜2,800円 |
入手性 | Amazon、楽天市場、専門ショップで入手可能 |
レビュー: Franklin X-40 よりもやや硬い印象で、パワーゲーム志向のプレーヤーに好まれます。耐久性はX-40と同程度か、やや劣る場合があります。
ONIX Fuse Indoor(屋内用)
屋内用ボールの代表格。柔らかい打感とコントロール性の高さで、屋内プレーヤーから高い評価を得ています。
項目 | 詳細 |
|---|---|
用途 | 屋内用 |
穴の数 | 26個 |
特徴 | 柔らかく静かな打球音。コントロールしやすい |
公式大会 | 屋内大会で採用実績あり |
価格目安 | 3個パック 1,500〜2,500円 |
入手性 | Amazon、楽天市場で入手可能 |
レビュー: タッチ感が非常に良く、ディンクやドロップショットの練習に最適です。耐久性も高く、コストパフォーマンスに優れています。
ONIX Pure 2(屋外用)
ONIX ブランドの屋外用ボール。安定した飛行特性と打感のバランスが良く、レクリエーションからトーナメントまで幅広く使われています。
項目 | 詳細 |
|---|---|
用途 | 屋外用 |
穴の数 | 40個 |
特徴 | バウンドの一貫性が高い。真円度が安定している |
公式大会 | 各種大会で採用実績あり |
価格目安 | 3個パック 1,800〜2,800円 |
入手性 | Amazon、楽天市場で入手可能 |
レビュー: Franklin X-40 と Dura Fast 40 の中間的な特性を持ち、バランスの取れたボールです。打感がやや柔らかめで、初心者にも扱いやすいとの声があります。
JOOLA Ben Johns Ball(屋外用)
世界ランキング1位の Ben Johns が使用するボールとして注目を集めている JOOLA ブランドの屋外用ボール。2024年以降、急速にシェアを伸ばしています。
項目 | 詳細 |
|---|---|
用途 | 屋外用 |
穴の数 | 40個 |
特徴 | 高い真円度と一貫性。視認性の高い蛍光イエロー |
公式大会 | MLP(Major League Pickleball)公式球 |
価格目安 | 3個パック 2,500〜3,500円 |
入手性 | 海外通販が主、一部国内ショップでも取り扱い |
レビュー: 真円度の高さが特徴で、バウンドの方向が安定しています。比較的新しいボールですが、プロの間で急速に普及しており、今後のスタンダードになる可能性を秘めています。
ブランド比較まとめ
ボール名 | 用途 | 硬さ | 耐久性 | コントロール | スピード | おすすめプレーヤー |
|---|---|---|---|---|---|---|
Franklin X-40 | 屋外 | 硬い | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 中級〜上級者 |
Dura Fast 40 | 屋外 | 非常に硬い | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | パワー志向 |
ONIX Fuse Indoor | 屋内 | 柔らかい | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | 全レベル |
ONIX Pure 2 | 屋外 | やや硬い | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 初心者〜中級者 |
JOOLA Ben Johns | 屋外 | 硬い | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 中級〜上級者 |
公式大会で使用されるボール
公式大会で使用されるボールは、USA Pickleball の認定リストに掲載されたボールに限定されます。大会ごとに指定ボールが異なる場合があるため、大会要項を必ず確認してください。
主要大会と公式球
大会 | 公式球 |
|---|---|
PPA Tour | Franklin X-40 |
MLP(Major League Pickleball) | JOOLA Ben Johns Ball |
USA Pickleball National Championships | 大会により指定 |
JPA公認大会(日本) | 大会により指定(Franklin X-40 が多い) |
日本国内の大会事情
日本国内の大会では、Franklin X-40 が最も広く採用されています。JPA 公認大会でも Franklin X-40 を指定球とするケースが多いため、大会参加を目指すなら Franklin X-40 での練習をおすすめします。
ただし、大会によっては別のボールが指定される場合もあるため、大会要項の確認は必ず行ってください。慣れないボールで本番を迎えると、タッチ感の違いに戸惑うことがあります。大会前に指定球で練習する時間を確保しましょう。
大会参加の準備全般については、初めてのピックルボール大会参加ガイドも参考にしてください。
初心者におすすめのボール
屋内で始める場合
ONIX Fuse Indoor がおすすめです。柔らかい打感でコントロールしやすく、打球音も静かです。パドルに当たったときの衝撃が少ないため、初心者の手首や肘への負担も軽減されます。
屋外で始める場合
ONIX Pure 2 または Franklin X-40 がおすすめです。ONIX Pure 2 はやや柔らかめの打感でコントロールしやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。大会を見据えるなら、最初から Franklin X-40 に慣れておくのも良い選択です。
初心者が注意すべきポイント
- まとめ買いがお得: ボールは消耗品です。特に屋外用は割れやすいため、3個パックや6個パックでの購入がおすすめ
- 新品と使い古しの違い: 新品のボールと使い古したボールでは飛び方が異なります。練習では使い古しでもOKですが、試合前には新品に近いボールで感覚を合わせておきましょう
- 温度による変化: 寒い日はボールが硬くなり割れやすくなります。冬場の屋外練習では予備のボールを多めに持っていきましょう
ボールの購入先
オンラインショップ
ショップ | 特徴 |
|---|---|
Amazon | 品揃えが最も豊富。レビューも参考になる。プライム対応商品なら翌日届く |
楽天市場 | ポイント還元がお得。日本の販売店が出店しており安心 |
ピックルボール専門通販サイト | 専門知識に基づいた商品説明。セット割引がお得なことも |
実店舗
- 大型スポーツ用品店: ゼビオ、スポーツデポ、アルペンなどで取り扱いが増加中。実際に手に取って硬さを確認できるメリットがある
- テニスショップ: ピックルボール用品を扱い始めているテニスショップが増えています
- ピックルボール専門ショップ: 都市部を中心に専門店が登場しつつあります
パドルの購入先についてはさらに詳しくパドルショップガイドで紹介していますので、あわせて参考にしてください。
ボールのメンテナンスと交換時期
ボールの寿命
ボールは消耗品です。以下のサインが出たら交換時期です。
サイン | 詳細 |
|---|---|
ひび割れ | 表面や穴の周囲にひびが入っている。最も分かりやすい交換サイン |
真円度の低下 | ボールが楕円形に変形している。平らな面に置いて転がし、歪みがないか確認 |
バウンドの低下 | 同じ高さから落としてもバウンドの高さが明らかに低くなった |
柔らかくなった | 握ったときに以前より柔らかく感じる(屋外用ボールの場合) |
表面の摩耗 | 表面がツルツルになり、スピンがかかりにくくなった |
メンテナンスのコツ
- 使用後は汚れを拭き取る: 砂やホコリが付着したままだと劣化が早まります
- 直射日光を避けて保管: 高温はプラスチックの劣化を早めます。車内に放置するのはNG
- 極端な低温も避ける: 冬場の屋外に放置すると素材が脆くなります
- 練習用と試合用を分ける: 使い古したボールは練習用に回し、試合には新しいボールを使う
よくある質問(FAQ)
Q1. 屋外用ボールを屋内で使っても良いですか?
A. 使用すること自体は可能ですが、おすすめしません。屋外用ボールは硬くてバウンドが高いため、屋内のスムーズな床面では跳ねすぎて打ちにくく感じます。また、硬い打球音が屋内で反響し、非常にうるさくなります。それぞれの環境に適したボールを使い分けましょう。
Q2. ボールの色で性能に違いはありますか?
A. 色自体は性能に影響しません。ただし、視認性は色によって異なります。屋外の明るい環境では黄色やオレンジが見やすく、屋内の照明下では黄色が最も視認性が高いとされています。白いボールは雪や曇り空の背景では見にくくなることがあります。
Q3. ボールは何個くらい持っていれば良いですか?
A. 最低でも6個は持っておくことをおすすめします。屋外用ボールは割れやすいため、1回の練習で1〜2個ダメになることも珍しくありません。大会に参加する場合は、指定球を新品で3〜6個用意しておくと安心です。
Q4. 子供用のボールはありますか?
A. ピックルボールには公式の「子供用ボール」という区分はありません。ただし、屋内用のソフトなボールは衝撃が少なく子供にも扱いやすいため、子供やジュニア選手には屋内用ボールから始めることをおすすめします。
Q5. テニスボールやウィッフルボールで代用できますか?
A. できません。テニスボールは重さ、バウンド特性、サイズがすべて異なり、ピックルボールのゲームとして成立しません。ウィッフルボールは見た目が似ていますが、重さや穴の配置が異なり、風の影響を受けやすすぎます。必ずピックルボール専用のボールを使用してください。
まとめ
ピックルボールのボール選びは、プレーする環境(屋内/屋外)を基準にすれば迷うことはありません。この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 屋内と屋外でボールを使い分ける: 屋内用(穴が大きく柔らかい)と屋外用(穴が小さく硬い)は別物。環境に合ったボールを選ぶ
- 大会の指定球を確認する: 大会参加を目指すなら、事前に指定球で練習しておく。日本では Franklin X-40 が多い
- 初心者は柔らかめのボールから: 屋内なら ONIX Fuse Indoor、屋外なら ONIX Pure 2 が扱いやすい
- ボールは消耗品: まとめ買いがお得。ひび割れや変形が出たら交換時期
- 保管に注意: 直射日光や極端な温度を避けて保管し、ボールの寿命を延ばす
ボールを揃えたら、次はパドル選びです。ピックルボールのパドル選びで、自分に合ったパドルを見つけましょう。コートの設営方法が気になる方はコートサイズと設営ガイドもチェックしてください。ルールの詳細はピックルボールのルール完全解説で確認できます。
関連記事
ボールとパドルが揃ったら、あとはコートに行くだけ。ピクラのイベント情報で近くの練習会や大会を探せます。ランキングで注目選手のプレーもチェックしてみましょう。
ピクラで最新情報をチェック
pikura.app では、ランキング・イベント情報・選手プロフィールをまとめてチェックできます。日本のピックルボールシーンの「今」を知りたい方は、ぜひアクセスしてみてください。ギア全般の情報はピクラ ショップもご覧ください。
この記事について
著者: ピクラ編集部 初版公開: 2026年3月1日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。ボールの製品ラインナップや価格は変動する場合がありますので、購入時は各メーカーの公式サイトや販売店をご確認ください。