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ピックルボール用語集|50語以上を完全網羅【初心者からプロまで使える2026年最新版】
ルール

ピックルボール用語集|50語以上を完全網羅【初心者からプロまで使える2026年最新版】

2026年2月28日

ピックルボール用語集|50語以上を完全網羅【初心者から上級者まで】

「ピックルボールの用語がわからない」「キッチンって何?」「ディンクとドロップの違いは?」

この記事は約15分で読めます。

ピックルボールにはテニスやバドミントンとは異なる独自の用語が数多くあります。初心者にとっては聞き慣れない言葉が多く、最初は戸惑うこともあるでしょう。

※本記事の情報は2026年3月時点のものです。ルール改定等により用語の定義が変更される場合があります。

実際に私たちピクラ編集部がピックルボールの取材・プレーを重ねる中で、「あの用語ってどういう意味?」という質問を初心者の方から頻繁にいただきます。編集部メンバー自身も初めてコートに立ったとき、「キッチン」「ディンク」「サイドアウト」などの独特な用語に戸惑った経験があります。

この用語集では、ピックルボールで使われる55以上の用語を「アルファベット順」と「カテゴリ別」の両方で整理し、初心者にもわかりやすく解説します。ピックルボールのルール始め方ガイドとあわせてご活用ください。


アルファベット順・用語一覧(クイックリファレンス)

#

用語

カテゴリ

簡易説明

1

ACE(エース)

ショット

リターンされなかったサーブ

2

APP(エーピーピー)

競技

Association of Pickleball Professionals

3

Around the Post / ATP(アラウンドザポスト)

ショット

ポスト外側を通すショット

4

Backhand(バックハンド)

基本

利き手の反対側で打つショット

5

Backspin(バックスピン)

ショット

逆回転をかけたショット

6

Banger(バンガー)

戦略

強打を多用するプレースタイル

7

Baseline(ベースライン)

コート

コート後方の境界線

8

Bert(バート)

ショット

パートナー側のキッチンを横断するアーニーの変形

9

Body Shot(ボディショット)

ショット

相手の体を狙ったショット

10

Centerline(センターライン)

コート

コートを左右に分ける線

11

Chainsaw Serve(チェーンソーサーブ)

ショット

パドル面でボールを回転させてから打つサーブ(2022年に禁止)

12

Cross-court(クロスコート)

基本

対角線方向へのショット

13

Dead Ball(デッドボール)

ルール

プレーが停止した状態のボール

14

Dink(ディンク)

ショット

キッチン付近に落とす柔らかいショット

15

Double Bounce Rule(ダブルバウンスルール)

ルール

ツーバウンスルールの別称

16

Double Hit(ダブルヒット)

ルール

1回のスイングでボールを2度打つこと

17

Down the Line(ダウンザライン)

基本

サイドライン沿いのストレートショット

18

Drive(ドライブ)

ショット

低く速い強打

19

Drop Shot / Drop(ドロップショット)

ショット

ベースラインからキッチン付近に落とすショット

20

DUPR(ダパー)

競技

Dynamic Universal Pickleball Rating

21

Erne / Ernie(アーニー)

ショット

キッチン外側からネット際で打つボレー

22

Fault(フォルト)

ルール

違反行為。相手に得点またはサーブ権が移る

23

Flapjack(フラップジャック)

ショット

ボールが必ずバウンドしてから打てるショット

24

Foot Fault(フットフォルト)

ルール

サーブ時のライン踏み越え違反

25

Forehand(フォアハンド)

基本

利き手側で打つショット

26

Golden Pickle(ゴールデンピクル)

ルール

相手に1点も取らせずに勝つこと

27

Groundstroke(グラウンドストローク)

基本

バウンド後に打つストローク

28

Half Volley(ハーフボレー)

ショット

バウンド直後に低い位置で打つショット

29

IFP

競技

International Federation of Pickleball

30

JPA

競技

日本ピックルボール協会(Japan Pickleball Association)

31

Kitchen(キッチン)

ルール

ノンボレーゾーン(NVZ)の通称

32

Let(レット)

ルール

サーブがネットに触れて有効なエリアに入ること

33

Line Call(ラインコール)

ルール

ボールがイン/アウトの判定

34

Lob(ロブ)

ショット

相手の頭上を越す高いショット

35

MLP

競技

Major League Pickleball

36

Nasty Nelson(ナスティネルソン)

戦略

サーブでレシーバーのパートナーを狙う戦術

37

Non-Volley Zone / NVZ(ノンボレーゾーン)

ルール

ネット前のボレー禁止区域

38

Overhead Smash(オーバーヘッドスマッシュ)

ショット

頭上から打ち下ろす強打

39

Paddle(パドル)

道具

ピックルボール用のラケット

40

Passing Shot(パッシングショット)

ショット

相手の横を抜くショット

41

Pickle!(ピクル!)

ルール

サーブ前に叫ぶ掛け声(慣例)

42

Pickled(ピクルド)

ルール

0点で負けること(ゴールデンピクルの相手側)

43

Poach(ポーチ)

戦略

パートナーの担当エリアのボールを横取りして打つ

44

PPA

競技

Professional Pickleball Association

45

Put Away(プットアウェイ)

ショット

相手が返球不可能な決め球

46

Rally(ラリー)

基本

サーブから得点が決まるまでの打ち合い

47

Rally Scoring(ラリースコアリング)

ルール

サーブ権に関係なく得点が入る方式

48

Ready Position(レディポジション)

基本

ボールを待つ基本姿勢

49

Reset(リセット)

戦略

速いラリーを意図的にスローダウンさせるショット

50

Server Number(サーバーナンバー)

ルール

ダブルスでのサーバー番号(1または2)

51

Scorpion(スコーピオン)

ショット

背面打ちの技術的ショット

52

Side Out(サイドアウト)

ルール

サーブ権が相手チームに移ること

53

Skinny Singles(スキニーシングルス)

ルール

コート半面を使ったシングルス練習

54

Stacking(スタッキング)

戦略

ダブルスでの特殊なポジショニング

55

Third Shot Drop(サードショットドロップ)

戦略

3球目をキッチン付近に落とすショット

56

Topspin(トップスピン)

ショット

順回転をかけたショット

57

Transition Zone(トランジションゾーン)

コート

ベースラインとキッチンの間のエリア

58

Two-Bounce Rule(ツーバウンスルール)

ルール

サーブとリターンはワンバウンドさせてから打つ

59

Unforced Error(アンフォーストエラー)

基本

相手のプレッシャーによらない自分のミス

60

Volley(ボレー)

基本

バウンドさせずに空中で打つショット


カテゴリ別・用語解説

以下では、用語をカテゴリごとに分類し、それぞれ詳しく解説します。


基本ルール用語

ピックルボールをプレーするうえで最低限知っておくべきルール用語です。ルールの全体像はルール解説ページで確認できます。

キッチン(Kitchen)/ ノンボレーゾーン(Non-Volley Zone / NVZ)

ピックルボールで最も重要かつ独特なルール用語です。ネットの両側にそれぞれ2.13m(7フィート)の幅で設けられた区域で、この中ではボレー(ノーバウンドでの打球)が禁止されています。

  • キッチンライン上もキッチンの一部として扱われる
  • ボレーの勢いでキッチン内に踏み込んだ場合もフォルト
  • バウンド後のショットであれば、キッチン内での打球は許可される
  • 相手のロブを打ち返すためにジャンプしてボレーする場合、着地がキッチン外であれば有効

キッチンの理解はピックルボールの上達に不可欠です。初心者ガイドでも詳しく解説しています。

ツーバウンスルール(Two-Bounce Rule)/ ダブルバウンスルール(Double Bounce Rule)

サーブを受ける側はサーブをワンバウンドさせてから返球し、サーブ側もそのリターンをワンバウンドさせてから打つ、というルールです。つまり、ラリーの最初の2球は必ずワンバウンドさせてからプレーしなければなりません。3球目以降はボレーもグラウンドストロークも自由です。

このルールの目的は、サーブ&ボレー(サーブ後にすぐネットに詰めてボレーで決める)戦術を防ぎ、ラリーを長くすることです。

サイドアウト(Side Out)

ダブルスにおいて、サーブ権が相手チームに移ることです。サーブ側のチームの両方のサーバー(サーバー1とサーバー2)がサーブ権を失ったときに発生します。ただし、ゲーム開始時のみ、最初のサーブチームはサーバー2からスタートするため、1回のフォルトでサイドアウトとなります。スコアリングの詳細で図解付きで解説しています。

フォルト(Fault)

ルール違反を指す用語です。フォルトが発生すると、サーブ権の移動または相手への得点となります。主なフォルトの種類は以下の通りです。

  • サーブがサービスエリアに入らない
  • ボールがアウトになる
  • ネットに引っかかる(サーブ時のレットを除く)
  • キッチン内でのボレー
  • ツーバウンスルールの違反
  • フットフォルト(サーブ時にベースラインを踏む)

サーバーナンバー(Server Number)

ダブルスにおいて、各チームのサーバーに割り当てられる番号(1または2)です。スコアのコールは「サービング側の点数 - レシーブ側の点数 - サーバーナンバー」の3つの数字で行います。例えば「4-2-1」は、サーブ側4点、レシーブ側2点、サーバー1がサーブ中、という意味です。

レット(Let)

サーブがネットコードに触れてから相手のサービスエリアに入った場合を指します。2024年のルール改定により、レットは有効(プレー続行)となりました。以前はレットの場合にやり直しでしたが、現在はネットに当たっても有効なサービスエリアに入ればそのまま続行します。

デッドボール(Dead Ball)

プレーが停止した状態のボールです。フォルトの発生、ボールがコート外に出た場合、得点が決まった場合などにボールはデッドとなります。

ラリースコアリング(Rally Scoring)

従来のサイドアウト制(サーブ権を持つ側のみ得点可能)とは異なり、どちらのチームでもラリーに勝てば得点できる方式です。MLPなど一部のプロリーグで採用されており、試合時間の短縮と視聴者にとってのわかりやすさを目的としています。

ゴールデンピクル(Golden Pickle)

相手チームに1点も取らせずに11-0で勝利することです。非常に稀なケースで、達成した場合は称賛されます。逆に0-11で敗れた側は「ピクルド(Pickled)」と表現されます。

スキニーシングルス(Skinny Singles)

コートの半面(片側のサービスエリアのみ)を使ってプレーするシングルスの変形ルールです。主に練習用として使われ、コントロールやフットワークの向上に効果的です。練習ドリルでスキニーシングルスを活用した練習法を紹介しています。

ラインコール(Line Call)

ボールがコートのラインに対してイン(有効)かアウト(無効)かの判定です。ピックルボールでは原則として各チームが自陣のラインコールを行います(セルフジャッジ)。ボールがラインに少しでも触れていればインと判定します。


ショット名

ピックルボールのショット技術に関する用語です。各ショットの詳しい打ち方は関連記事で解説しています。

ディンク(Dink)

ピックルボールで最も重要なショットのひとつ。キッチン(ノンボレーゾーン)の近くに立ち、ネットをギリギリ越えるように柔らかく打つショットです。相手にアタックの機会を与えず、忍耐強くラリーを続けるための基本技術です。

ディンクの上達はピックルボールの上達に直結します。ディンク完全ガイドで詳しい打ち方やコツを解説しています。

ドロップショット / サードショットドロップ(Drop Shot / Third Shot Drop)

ベースライン付近から、相手のキッチン付近にふわりとアーチを描いて落とすショットです。特に3球目(サーブ→リターン→3球目)で使われるため「サードショットドロップ(3rd Shot Drop)」と呼ばれます。

このショットはピックルボールの戦術の核心ともいえる技術で、サーブ側がネットに詰めるための重要な手段です。サードショットドロップの詳しい解説も参考にしてください。

ドライブ(Drive)

低い弾道で速く打つ強打です。ネットの上すれすれを通すフラット〜軽いトップスピンのショットで、相手にプレッシャーをかけるために使います。サードショットをドロップではなくドライブで打つ「サードショットドライブ」も有効な戦術です。

ロブ(Lob)

相手の頭上を越すように高く打ち上げるショットです。ネット前に詰めてきた相手を後退させるために使います。攻撃的なロブ(オフェンシブロブ)と防御的なロブ(ディフェンシブロブ)があります。

オーバーヘッドスマッシュ(Overhead Smash)

頭上の高い位置から力強く打ち下ろすショットです。相手のロブが短くなった場合のチャンスボールに対して使います。テニスのスマッシュと同様の動きですが、ピックルボールではキッチン内に踏み込まないよう注意が必要です。

アーニー(Erne / Ernie)

ピックルボールの上級テクニックの代表格。キッチンの横(サイドライン外側)に移動し、ネットのすぐそばでボレーを決めるショットです。キッチン内でのボレーはフォルトですが、キッチンの外側(サイドライン外)からであればネット際でのボレーは合法です。

名前の由来は、この技術を初めて多用したアーニー・ペリー(Erne Perry)選手から来ています。

バート(Bert)

アーニーの変形版で、パートナー側のキッチン横を横断してネット際でボレーを打つ高度なショットです。ダブルス特有の技術であり、パートナーとの連携と正確なタイミングが求められます。ダブルスの戦術で活用法を解説しています。

エース(Ace)

相手がラケットに触れることなく決まったサーブのことです。サーブガイドで効果的なサーブの打ち方を学べます。

アラウンドザポスト / ATP(Around the Post)

ネットのポスト(支柱)の外側を通してボールを返球するショットです。通常のショットはネットの上を越す必要がありますが、ATPではネットの横(ポスト外側)を通すため、ネットの高さより低い弾道でも有効です。ワイドに振られた場面で使われる上級テクニックです。

パッシングショット(Passing Shot)

ネット前に詰めている相手の横を抜くショットです。相手のポジションや体勢を見て、空いているサイドを狙います。

ボディショット(Body Shot)

相手の体、特に利き手の肩付近を狙って打つショットです。フォアハンドとバックハンドの切り替えが間に合わない位置を狙うことで、返球を困難にします。

ハーフボレー(Half Volley)

ボールがバウンドした直後、まだ上昇中の低い位置で打つショットです。トランジションゾーンでの対応によく使われ、テンポを落とさずにネットへ詰めるための技術です。

トップスピン(Topspin)

ボールに順回転(上回転)をかけるショットです。ボールがネットを越えた後に急激に沈むため、ディンクやドライブに応用することで、相手に時間的なプレッシャーを与えます。

バックスピン(Backspin)

ボールに逆回転(下回転)をかけるショットです。バウンド後にボールが低く滑り、相手のタイミングを崩す効果があります。ディンクにバックスピンを加えることで、より返球しにくいショットになります。

スコーピオン(Scorpion)

背面で打つアクロバティックなショット。後方に来たボールを振り向かずに、パドルを背中越しに操って打ち返す技術です。実戦では稀ですが、プロの試合で見られることがあります。

プットアウェイ(Put Away)

相手が返球不可能な決定的ショットを打つことです。チャンスボールに対して確実にポイントを取る技術で、「ウィナー」とほぼ同義です。

チェーンソーサーブ(Chainsaw Serve)

サーブのトスの際に、パドルの面でボールを回転させてから打つ特殊なサーブ技術です。非常に強いスピンがかかるため、2022年のルール改定で正式に禁止されました。現在のルールでは、ボールのリリース(トス)は片手のみで行い、回転をかけてはならないとされています。


コート用語

ピックルボールのコートに関する用語です。コートサイズと設営方法でコートの全体像を確認できます。

ベースライン(Baseline)

コートの後方端の線です。サーブはベースラインの後ろから打ちます。ベースラインを踏んでサーブを打つとフットフォルトになります。

センターライン(Centerline)

ベースラインとキッチンラインの間のエリアを左右に分ける線です。サーブは対角線のサービスエリア(センターラインとサイドラインで区切られたエリア)に入れる必要があります。

サイドライン(Sideline)

コートの横の境界線です。ダブルスとシングルスで同じサイドラインを使用します(ピックルボールにはテニスのようなシングルス用の狭いサイドラインはありません)。

トランジションゾーン(Transition Zone)

キッチンラインとベースラインの間のエリアの通称です。正式なルール用語ではありませんが、戦術上非常に重要なエリアです。サードショットドロップを打った後、このゾーンを通ってキッチンラインまで詰めていく動きがピックルボールの基本戦術です。「ノーマンズランド」とも呼ばれることがあります。

サービスエリア(Service Area)

サーブを打ち込む対角線上のエリアです。センターラインとサイドライン、ベースラインとキッチンラインで囲まれた長方形の区域です。


戦略用語

ピックルボールの戦術・戦略に関する用語です。ダブルス戦術ガイドで実践的な戦術を学べます。

スタッキング(Stacking)

ダブルスにおいて、サーブやリターンの際にパートナーが通常とは異なる側に位置取りする戦術です。例えば、フォアハンドが強い2人が両方ともフォアハンドを中央で使えるように、左右のポジションを入れ替えます。

スタッキングの主な目的は以下の通りです。

  • 各プレイヤーの得意な側でプレーさせる
  • フォアハンド中央のカバレッジを最大化する
  • 相手の予測を裏切るポジショニング

ポーチ(Poach)

ダブルスで、本来パートナーが打つべきボールを横取りして打つプレーです。主にネット前のプレイヤーがセンター方向のボールを積極的に押さえに行く場面で使われます。パートナーとの事前のコミュニケーションと信頼関係が重要です。

バンガー(Banger)

ハードヒット(強打)を主な武器とするプレースタイル、またはそのプレイヤーのことです。ディンクやドロップよりもドライブやスマッシュを多用する攻撃的なスタイルで、特に初中級レベルでは有効ですが、上級レベルではカウンターされやすくなります。

リセット(Reset)

相手からの速い強打(バン)に対して、ボールの勢いを吸収し、柔らかくキッチン付近に戻すショットです。防御から攻撃への転換を図る重要な技術で、トランジションゾーンでの対応力に直結します。

サードショット(Third Shot)

ラリーの3球目のことで、サーブ側チームが打つ最初のグラウンドストロークです。ドロップ(サードショットドロップ)またはドライブ(サードショットドライブ)の選択が戦略的に重要であり、ピックルボールの戦術の核心ともいえます。

ナスティネルソン(Nasty Nelson)

サーブをレシーバーではなく、レシーバーのパートナー(ネット前にいるプレイヤー)の体を直接狙う戦術です。パートナーがボールに触れるとフォルトとなり、サーブ側の得点になります。合法ではありますが、マナー的に賛否が分かれる戦術です。

クロスコート(Cross-court)

対角線方向へのショットです。ディンクラリーではクロスコートのディンクが基本とされ、ネットの最も低い中央部分を通すことでミスのリスクを減らせます。

ダウンザライン(Down the Line)

サイドライン沿いにまっすぐ打つショットです。クロスコートのディンクラリーを変化させるために使い、相手の意表を突く効果があります。


道具用語

ピックルボールの道具に関する用語です。

パドル(Paddle)

ピックルボール用の板状のラケットです。テニスラケットのようなストリング(ガット)がなく、硬い面でボールを打ちます。素材はカーボンファイバー、グラスファイバー、ポリマーなどが主流で、コアにはハニカム構造のポリプロピレンやノーメックスが使われます。パドルの選び方で詳しく解説しています。

ウィッフルボール(Wiffle Ball)

ピックルボールの原型となった穴あきプラスチックボールです。現在のピックルボール用ボールはウィッフルボールから独自に進化していますが、穴の開いたプラスチック球体という基本構造は受け継がれています。

インドアボール(Indoor Ball)

屋内用のピックルボールです。穴の数が26個と少なく、素材がやや柔らかい特徴があります。バウンドが低く、速度が出にくいため、コントロール重視のプレーになりやすいです。

アウトドアボール(Outdoor Ball)

屋外用のピックルボールです。穴の数が40個と多く、素材がやや硬い特徴があります。風の影響を受けにくく設計されており、屋内用に比べてバウンドが高く、速い展開になりやすいです。


競技・組織用語

ピックルボールの競技団体やレーティングシステムに関する用語です。

DUPR(Dynamic Universal Pickleball Rating)

世界標準のピックルボールレーティングシステムです。試合結果に基づいてプレイヤーの実力を2.0〜8.0のスケールで数値化します。マッチの結果、対戦相手のレーティング、スコアの差などを考慮してアルゴリズムで算出されます。ランキングページで日本のプレイヤーのレーティングを確認できます。

レーティング

レベル

2.0〜2.5

完全な初心者

2.5〜3.0

初心者(基本ルールを理解)

3.0〜3.5

初中級者(基本ショットができる)

3.5〜4.0

中級者(ディンク・ドロップが打てる)

4.0〜4.5

中上級者(戦術的なプレーができる)

4.5〜5.0

上級者(高度な技術と戦略を持つ)

5.0〜5.5+

トップアマチュア〜プロ

6.0以上

プロレベル

MLP(Major League Pickleball)

2022年に本格始動したピックルボールのプロリーグです。チーム制のフランチャイズ方式で運営され、ドラフトでチームメンバーを選出します。ラリースコアリングを採用しており、従来のサイドアウト制とは異なる白熱した試合が展開されます。

PPA Tour(Professional Pickleball Association Tour)

ピックルボールの最高峰プロツアーです。年間を通じて全米各地で大会が開催され、世界のトッププレイヤーが参加します。シングルス、ダブルス、ミックスダブルスの各種目があります。

APP Tour(Association of Pickleball Professionals Tour)

アマチュアからプロまで幅広い参加者を対象としたツアーシリーズです。各地域でのオープン大会が中心で、レーティング別のカテゴリーが設けられているため、自分のレベルに合った大会に参加できます。

JPA(日本ピックルボール協会 / Japan Pickleball Association)

日本におけるピックルボールの普及・発展を目的とする国内統括団体です。大会の開催、ルールの普及、指導者の育成、国際大会への選手派遣などを行っています。

IFP(International Federation of Pickleball)

ピックルボールの国際統括団体のひとつです。各国の協会を束ね、国際ルールの制定や世界大会の開催を担っています。

USA Pickleball

アメリカ合衆国におけるピックルボールの統括団体です。1984年にUSAPA(USA Pickleball Association)として設立され、2016年に現在の名称に改称しました。公式ルールの制定・管理、会員管理、大会認定などを行っています。


その他の用語

フォアハンド(Forehand)

利き手側でパドルを振るショットの総称です。右利きの場合は体の右側で打つショットがフォアハンドとなります。

バックハンド(Backhand)

利き手と反対側でパドルを振るショットの総称です。右利きの場合は体の左側で打つショットがバックハンドとなります。片手打ちと両手打ちがあります。

グラウンドストローク(Groundstroke)

ボールがワンバウンドした後に打つストロークの総称です。フォアハンドグラウンドストロークとバックハンドグラウンドストロークがあります。

ボレー(Volley)

ボールがバウンドする前に、空中で打つショットの総称です。キッチン外であればボレーは自由に打てますが、キッチン内でのボレーはフォルトとなります。

ラリー(Rally)

サーブから得点が決まるまでの一連の打ち合いのことです。ピックルボールはラリーが続きやすいスポーツとして知られており、長いラリーが試合の醍醐味のひとつです。

レディポジション(Ready Position)

ボールを待つ際の基本的な構えです。膝を軽く曲げ、重心を低く保ち、パドルを体の前に構えます。すべてのショットはこのレディポジションから始まり、ショット後はレディポジションに戻ることが基本です。

アンフォーストエラー(Unforced Error)

相手のプレッシャーによるものではなく、自分のミスによって失点することです。サーブのフォルト、簡単なショットのネットやアウトなどが該当します。上達するためには、アンフォーストエラーの削減が最も効果的です。

ダブルヒット(Double Hit)

1回のスイング中にボールをパドルで2度打ってしまうことです。現在のルールでは、1回の連続したスイングの中でのダブルヒットは合法とされています(意図的に2回打った場合はフォルト)。


よくある質問(FAQ)

Q1. ピックルボール初心者が最初に覚えるべき用語は何ですか?

A. まず覚えるべきは以下の5つです。(1) キッチン(ノンボレーゾーン)、(2) ツーバウンスルール、(3) サイドアウト、(4) フォルト、(5) ディンク。これらを理解すれば、基本的なゲームに参加できます。初心者ガイドで基本を一通り学ぶことをおすすめします。

Q2. キッチンとノンボレーゾーン(NVZ)は同じ意味ですか?

A. はい、同じ意味です。正式な用語は「ノンボレーゾーン(Non-Volley Zone / NVZ)」ですが、日常的には「キッチン(Kitchen)」と呼ばれることが圧倒的に多いです。なぜ「キッチン」と呼ばれるようになったかは諸説ありますが、シャッフルボードの用語から来ているという説が有力です。

Q3. ディンクとドロップの違いは何ですか?

A. どちらもキッチン付近に柔らかく落とすショットですが、打つ位置が異なります。ディンクはキッチンライン付近(ネットの近く)から打つショットで、ドロップはベースラインやトランジションゾーン(コートの奥)から打つショットです。ドロップの方が飛距離が長い分、難易度が高くなります。ディンクガイドで詳しい打ち方を解説しています。

Q4. DUPRの数値はどうやって上げられますか?

A. DUPRレーティングは試合結果に基づいて自動計算されます。自分よりレーティングの高い相手に勝つとポイントが大きく上がり、低い相手に負けると大きく下がります。レーティングを上げるには、公式大会やDUPR対応のイベントに継続的に参加することが重要です。ピクラのイベント一覧でDUPR対応の大会を確認できます。

Q5. テニスの用語とピックルボールの用語で同じものはありますか?

A. はい、多くの用語がテニスと共通しています。フォアハンド、バックハンド、ボレー、グラウンドストローク、ロブ、ドロップショット、パッシングショット、エース、フォルトなどはテニスと同じ意味です。一方、キッチン、ディンク、ツーバウンスルール、サイドアウト、サーバーナンバーなどはピックルボール独自の用語です。テニス経験者はテニスとの違いもあわせてお読みください。


まとめ

ピックルボールには独自の用語が多数ありますが、基本的な用語を押さえておけば、すぐにゲームを楽しめるようになります。

最低限押さえるべき用語(初心者向け):

  • キッチン(ノンボレーゾーン): ネット前のボレー禁止区域
  • ツーバウンスルール: 最初の2球は必ずバウンドさせてから打つ
  • ディンク: キッチン付近に落とす柔らかいショット
  • サイドアウト: サーブ権が相手チームに移ること
  • サーバーナンバー: ダブルスでのサーバー番号(1または2)

上達したら覚えたい用語(中級者向け):

  • サードショットドロップ: 3球目をキッチン付近に落とす戦術
  • スタッキング: ダブルスでの特殊なポジショニング
  • リセット: 速いラリーを意図的にスローダウンさせるショット
  • アーニー / バート: ネット際の高度なボレー技術

この用語集をブックマークしておけば、試合中や練習中にわからない用語が出てきたときにすぐに確認できます。用語の理解が深まれば、ピックルボールの戦術的な面白さもより感じられるようになるでしょう。

ピックルボールを始めてみたい方は、ピクラの初心者ガイド始め方ガイドをご覧ください。イベント一覧から、お近くの体験会や大会を探すこともできます。道具選びはパドルの選び方ショップを参考にしてください。


出典・参考文献

  1. USA Pickleball - "Official Rulebook 2025-2026" - ピックルボール公式ルールと用語定義
  2. USA Pickleball - "Official Glossary of Terms" - 公式用語集
  3. DUPR (Dynamic Universal Pickleball Rating) - レーティングシステム公式ドキュメント
  4. 日本ピックルボール協会(JPA)- 日本語での用語使用基準
  5. Professional Pickleball Association (PPA) - プロ競技用語の定義・解説

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この記事について

この記事はピクラ編集部が執筆しました。ピクラ編集部は日本最大のピックルボール総合プラットフォーム「ピクラ」の運営チームとして、ピックルボールに関する正確で実用的な情報を日本語で提供しています。本用語集はUSA Pickleballの公式ルールブックおよび公式用語集を主要な参照源とし、日本のプレイヤーにとってわかりやすい表現を心がけて執筆しました。ピクラ編集部は累計50本以上のピックルボール関連記事を制作しており、初心者から上級者まで幅広い読者に向けた情報発信を続けています。用語の追加リクエストや修正提案がございましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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