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ピックルボールのための体力トレーニング|自宅・ジムで強くなるメニュー【2026年版】
戦術

ピックルボールのための体力トレーニング|自宅・ジムで強くなるメニュー【2026年版】

2026年2月28日

ピックルボールのための体力トレーニング|自宅・ジムで強くなるメニュー【2026年版】

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※本記事の情報は2026年3月時点のものです。トレーニングは個人の体力や既往症に合わせて行ってください。持病がある方やトレーニング未経験の方は、医師やトレーナーに相談した上で実施してください。

「ピックルボールの試合で後半にバテてしまう」「相手のドロップに追いつけない」「もっとパワーのあるスマッシュを打ちたい」――ピックルボールの上達を目指すと、いずれ「体力」の壁にぶつかります。

ピックルボールは「楽しく誰でもできるスポーツ」というイメージが強いですが、競技レベルが上がるにつれ、フィジカル面の重要性は飛躍的に高まります。PPA(Professional Pickleball Association)のトッププレーヤーたちは、専属トレーナーのもとで本格的な体力トレーニングを行っています。

もちろん、アマチュアプレーヤーがプロと同じトレーニングをする必要はありません。しかし、ピックルボールに特化した基本的なトレーニングを週2〜3回行うだけで、プレーの質は大きく変わります。

私自身、ピックルボールを始めて1年ほど経った頃に「体力不足」を痛感し、週2回の自宅トレーニングを始めました。3ヶ月後には試合終盤でもフットワークが衰えなくなり、レーティングも0.3ポイント向上しました。トレーニングの効果は明確に試合結果に表れます。

この記事では、ピックルボールに必要な体力要素を分析した上で、自宅・ジムで行えるトレーニングメニューと週間プランを紹介します。

関連記事: ピックルボールとは?怪我予防ガイドシューズの選び方


ピックルボールに必要な体力要素

体力要素の分析

ピックルボールで求められる体力要素を優先度の高い順に整理すると、以下のようになります。

体力要素

重要度

ピックルボールでの活用場面

アジリティ(敏捷性)

最重要

横移動、前後の切り返し、ドロップへの反応

下半身の筋力・持久力

非常に高い

前傾姿勢の維持、ランジ、スプリント

体幹の安定性

高い

スイングの軸、バランス維持、回旋動作

上半身の筋力

中程度

スマッシュ、サーブ、ドライブ

心肺持久力

中程度

長い試合での体力維持、連戦対応

柔軟性

中程度

可動域の確保、怪我予防

テニスやバドミントンと比較すると、ピックルボールではアジリティと下半身の筋力が特に重要です。コートが小さい分、大きな走り込みよりも、短い距離での素早い切り返しが求められるためです。

テニスとの体力要素の違い

ピックルボールとテニスの違いで詳しく比較していますが、体力面での違いは以下の通りです。

  • 移動距離: テニスの方が長い。ピックルボールは短距離の横移動が中心
  • パワー: テニスの方がラケットが重く、スイングスピードも速い
  • 持久力: テニスの方が1ポイントの時間が長い傾向がある
  • アジリティ: ピックルボールの方が短い距離での方向転換が多い
  • 反応速度: ピックルボールのキッチン前でのやり取りは非常に速い

自宅でできるトレーニング

ジムに通わなくても、自宅で効果的なトレーニングが可能です。以下のメニューは器具なし(自重トレーニング)で行えます。

アジリティトレーニング(3種)

1. ラテラルシャッフル

ピックルボールの横移動を鍛える最も基本的なトレーニングです。

やり方:

  1. 膝を軽く曲げ、腰を落としたアスレチックポジションを取る
  2. 横方向に素早くシャッフルステップで5歩移動
  3. 切り返して反対方向に5歩移動
  4. 30秒間続ける × 3セット(セット間30秒休憩)

ポイント: 頭の高さを一定に保ち、上下動を抑える。実際のコート上での移動をイメージして行いましょう。

2. 4方向タッチドリル

やり方:

  1. 中央に立ち、前後左右にマーカー(ペットボトルなど)を1.5m間隔で置く
  2. 中央から各マーカーにタッチして中央に戻る、を4方向すべて行う
  3. できるだけ速く、1サイクル(4方向)を8〜10セット行う

ポイント: ピックルボールでは全方向への移動が必要です。特に前方向(ドロップへのアプローチ)と後方向(ロブへの対応)を意識しましょう。

3. リアクションドリル(パートナーあり)

やり方:

  1. パートナーの合図(手の方向指示)に合わせて素早く移動する
  2. 左右、前後、斜めの指示をランダムに出してもらう
  3. 30秒間 × 3セット

ポイント: 実際の試合では「予測 → 反応 → 移動」のプロセスが繰り返されます。このドリルで反応速度を鍛えましょう。

下半身トレーニング(3種)

1. ゴブレットスクワット(自重)

やり方:

  1. 足を肩幅より少し広めに開く
  2. 胸の前で両手を組む(重りがあれば持つ)
  3. 太ももが地面と平行になるまで腰を落とす
  4. 膝がつま先より前に出すぎないよう注意
  5. 15回 × 3セット

2. ランジ(前後・横)

やり方:

  1. フロントランジ: 大きく一歩前に出て腰を落とし、元に戻る(左右交互に各10回)
  2. サイドランジ: 大きく横に一歩出て腰を落とし、元に戻る(左右交互に各10回)
  3. 各2セット

ポイント: サイドランジはピックルボールの横移動に直結する重要なトレーニングです。ポジショニングガイドで解説しているキッチンラインでのステップワークに必要な筋力を鍛えられます。

3. カーフレイズ

やり方:

  1. 段差(階段など)の端につま先を乗せる
  2. かかとを下げ、ふくらはぎが伸びたところから、つま先立ちまで上げる
  3. ゆっくり下ろす
  4. 20回 × 3セット

ポイント: ふくらはぎはピックルボールで最も肉離れしやすい部位の一つです。怪我予防ガイドでも指摘されているように、ふくらはぎの強化は必須です。

体幹トレーニング(3種)

1. プランク

やり方:

  1. 前腕とつま先で身体を支え、頭からかかとまで一直線にする
  2. 30〜60秒保持 × 3セット

ポイント: 腰が反ったり、お尻が上がったりしないよう注意。ピックルボールの前傾姿勢を安定させる基礎となります。

2. ロシアンツイスト

やり方:

  1. 床に座り、膝を曲げ、上体を少し後ろに傾ける
  2. 両手を胸の前で組み、上体を左右にひねる
  3. 左右で1回と数え、20回 × 3セット

ポイント: ピックルボールのスイング動作は体幹の回旋が中心です。グリップガイドで学ぶスイングメカニクスと組み合わせることで、ショットの質が向上します。

3. バードドッグ

やり方:

  1. 四つん這いの姿勢を取る
  2. 右手と左脚を同時にまっすぐ伸ばし、2秒保持
  3. 元に戻して、左手と右脚で同様に行う
  4. 左右交互に10回 × 3セット

ポイント: バランスと体幹の安定性を同時に鍛えるトレーニングです。シニアプレーヤーにもおすすめです。

上半身トレーニング(2種)

1. プッシュアップ(腕立て伏せ)

やり方:

  1. 手を肩幅より少し広めに置く
  2. 胸が地面に近づくまで身体を下ろし、押し上げる
  3. 10〜15回 × 3セット

ポイント: 難しい場合は膝をついたモディファイドプッシュアップから始めましょう。

2. リバースフライ(タオル使用)

やり方:

  1. 前傾姿勢で立ち、両手にタオルの両端を持つ
  2. タオルを左右に引っ張りながら、肩甲骨を寄せる動きで両腕を横に広げる
  3. 15回 × 3セット

ポイント: 肩甲骨周りの筋肉を鍛えることで、バックハンドの安定性が向上し、肩の怪我予防にもなります。


ジムトレーニング

ジムに通える方は、以下のマシンやフリーウェイトを使ったトレーニングを加えることで、より効果的に鍛えられます。

おすすめジムトレーニング

種目

対象部位

セット・回数

ピックルボールへの効果

レッグプレス

大腿四頭筋・臀筋

3セット × 12回

スプリント力・ランジの安定性

ケーブルローテーション

体幹(回旋)

3セット × 各方向15回

スイングのパワーとコントロール

ラットプルダウン

広背筋

3セット × 12回

オーバーヘッドスマッシュの安定

リストカール

前腕

3セット × 15回

グリップ力・手首のコントロール

ステップアップ

大腿四頭筋・臀筋

3セット × 各脚10回

片脚でのバランスと推進力

トレッドミル(インターバル)

心肺持久力

20分(30秒ダッシュ/60秒ジョグ)

試合終盤のスタミナ

ジムトレーニングの注意点

  • 重量よりもフォームを優先する: 正しいフォームで行わないと怪我のリスクが高まる
  • ピックルボール特有の動きを意識する: 回旋動作や横方向の動きを取り入れる
  • トレーニング後はストレッチを行う: 怪我予防ガイドを参考に
  • 試合の前日は高強度トレーニングを避ける: 疲労が残るとパフォーマンスが低下する

ピックルボール特化ドリル

通常の体力トレーニングに加え、実際のピックルボールの動きを模したドリルを行うことで、より実践的な体力が身につきます。

ドリル1:シャドースイング(5分)

パドルを持ち、コート上(または自宅の広いスペース)で実際の試合を想定した動きを行います。

  1. サーブの構え → スイング → 3rdショットドロップのイメージ → ダッシュでネット前へ
  2. ディンクの構え → 左右のステップワーク → ポーチのイメージ
  3. ロブへの対応 → 後退 → オーバーヘッドスマッシュのイメージ

3rdショットドロップサーブの打ち方の記事で解説しているフォームを意識しながら行いましょう。

ドリル2:ライン間ダッシュ(5分)

ピックルボールコートのライン(ベースライン〜NVZライン〜ネット)を使ったダッシュドリルです。

  1. ベースラインからNVZラインまでダッシュ → バック走で戻る
  2. ベースラインからネットまでダッシュ → サイドステップで右端 → サイドステップで左端 → バック走で戻る
  3. 5本 × 3セット(セット間1分休憩)

コートのサイズと設営を参考に、正しいコートサイズで行うとより効果的です。

ドリル3:ディンクラリー耐久チャレンジ

パートナーとディンクラリーを途切れさせずに何球続くか挑戦します。これは技術と体力の両方を鍛えるドリルです。

  • 目標: 初心者は50球、中級者は100球、上級者は200球連続
  • 低い姿勢を維持する必要があるため、下半身と体幹の持久力が鍛えられる

練習ドリル10選壁打ち練習ガイドも参考にしてください。


週間トレーニングプラン

ピックルボールのプレーとトレーニングを両立するための週間プランを、レベル別に紹介します。

初心者〜中級者向け(週2回トレーニング)

曜日

内容

時間

休息

トレーニングA(下半身+アジリティ)

30分

ピックルボール練習

1〜2時間

休息

トレーニングB(体幹+上半身)

30分

ピックルボール練習/試合

1〜3時間

軽いストレッチ or 休息

15分

中級者〜上級者向け(週3回トレーニング)

曜日

内容

時間

トレーニングA(下半身+アジリティ)

40分

ピックルボール練習(技術中心)

1〜2時間

トレーニングB(体幹+上半身)

30分

ピックルボール練習(ゲーム中心)

1〜2時間

トレーニングC(PB特化ドリル+心肺)

40分

ピックルボール試合

2〜4時間

アクティブリカバリー(軽い散歩+ストレッチ)

30分

トレーニングプランの調整ポイント

  • 大会が近い場合: 大会の1週間前からトレーニング強度を落とし、回復に充てる
  • 筋肉痛がある場合: 同じ部位を続けて鍛えない。最低48時間の休息を設ける
  • シニアプレーヤー: シニア向けピックルボールガイドも参考に、回数や強度を50〜70%に調整する
  • 雨天時: 自宅トレーニングに切り替える。特にアジリティと体幹のメニューを重点的に

まとめ:トレーニングで「勝てる身体」を作る

ピックルボールの上達には、技術練習だけでなく体力トレーニングが欠かせません。特に以下の3つを意識してトレーニングに取り組みましょう。

  1. アジリティを最優先で鍛える: ピックルボールは短距離の素早い移動がものを言う
  2. 下半身と体幹を重点的に鍛える: 安定した姿勢がすべてのショットの土台になる
  3. 継続が最も重要: 週2回、30分でも続けることで確実に効果が出る

ピックルボール上達のコツでも総合的な上達法を紹介していますので、技術面とフィジカル面の両方からレベルアップを目指してください。DUPR日本ガイドでレーティングの仕組みを理解し、トレーニングの成果を数値で確認するのもモチベーション維持に効果的です。


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