
ピックルボールを企業イベント・チームビルディングに|導入メリット・開催方法・費用【完全ガイド】
2026年2月28日
この記事は約13分で読めます
ピックルボールを企業イベント・チームビルディングに活用する方法|社内レクから健康経営まで
「社内イベントがいつもBBQかボウリングでマンネリ化している」「部署間のコミュニケーションをもっと活性化したい」「健康経営の取り組みとして何か新しいことを始めたい」
そんな企業の悩みを解決する新しい選択肢が、ピックルボールです。テニス・バドミントン・卓球の要素を組み合わせたこのスポーツは、「ルールが簡単」「年齢や運動経験に関係なく楽しめる」「短時間で盛り上がる」という特性から、企業のチームビルディングやレクリエーションに最適なスポーツとして注目されています。
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。
実際にSansanやリクルートといった大手企業がピックルボールを社内イベントや取引先との交流に活用し始めており、ビジネスシーンでのピックルボール活用は急速に広がっています。
この記事では、ピックルボールを企業イベントに取り入れるメリットから、開催の具体的な流れ、費用の目安、そして実際の企業導入事例まで、実務担当者が知りたい情報を網羅的にお伝えします。
ピックルボールの基本的なルールや概要については「ピックルボールとは?」をまずご覧ください。
企業イベントにピックルボールを選ぶ7つのメリット
1. 年齢・性別・運動経験を問わず全員が参加できる
企業イベントで最も重要なのは「全員が参加できること」です。フットサルやバスケットボールでは運動経験のある若手社員が活躍する一方、50代以上のベテラン社員や運動が苦手な社員は壁の花になりがちです。
ピックルボールなら、この問題が解消されます。
- コートが小さい(バドミントンコートと同じサイズ)ため、走り回る必要がない
- パドルが軽量(200〜260g)で、腕力がなくても振りやすい
- ボールのスピードが遅く、初心者でも5〜10分でラリーが続く
- キッチンルールがあるため、パワーだけでは勝てない
20代の若手社員と60代の役員が同じコートで対等に楽しめるスポーツは、ピックルボール以外にはなかなかありません。
2. ルールが簡単で説明時間が短い
企業イベントでは、参加者のほとんどが初心者です。複雑なルール説明に時間がかかると、イベントの盛り上がりを損ないます。
ピックルボールの基本ルールは5分もあれば説明できます。
- ネット越しにボールを打ち合う
- サーブは下手投げでアンダーハンドで打つ
- ネット近くの「キッチン」ではノーバウンドで打てない
- 11点先取で勝ち
これだけ覚えれば試合ができます。細かいルールは試合をしながら自然に覚えていけるため、説明に時間を割く必要がありません。
ルールの詳細については「ピックルボールのルール完全解説」で確認できます。
3. 自然とコミュニケーションが生まれる
ピックルボールの主流はダブルス(2対2)です。ペアとの声かけ、作戦の相談、プレー中の笑いなど、コートの中で自然にコミュニケーションが生まれます。
コートサイズが小さいため、相手チームとも会話しやすい距離感です。普段は会話する機会のない他部署の社員同士や、立場の違う上司と部下が、フラットな関係でコミュニケーションを取れるのが大きなメリットです。
実際に私たちピクラ編集部が企業イベントを取材した際、「普段は話しかけにくい役員と、ピックルボールのペアを組んで距離が縮まった」「他部署の人と仲良くなって、仕事の連携がスムーズになった」という声を多数聞きました。
4. 短時間で完結する(2〜3時間で十分)
ピックルボールの試合は1試合15〜20分で終わります。参加人数やトーナメント形式にもよりますが、2〜3時間あれば以下のような流れで十分にイベントを実施できます。
時間 | 内容 |
|---|---|
30分 | 受付・ウォーミングアップ・ルール説明 |
15分 | 基本練習(パドルの持ち方、サーブ練習、ラリー練習) |
60〜90分 | ミニトーナメント or 総当たり戦 |
15〜30分 | 表彰式・集合写真・懇親 |
半日確保するのが難しい場合でも、ランチタイムを使った1時間程度の「ピックルボールランチ」も可能です。
5. 会場の選択肢が幅広い
ピックルボールのコートはバドミントンコートと同じサイズ(13.4m x 6.1m)なので、体育館やスポーツセンターのバドミントンコートを利用できます。屋外であれば、テニスコートを転用することも可能です(テニスコート1面でピックルボール2〜4面を設営可能)。
つまり、全国どの地域でも会場の確保が比較的容易です。
コートの設営方法については「コートサイズと設営ガイド」で詳しく解説しています。
6. 初期投資が少ない
企業イベントに必要な道具は、パドル、ボール、ポータブルネットのみ。20人参加のイベントでも、以下の費用感で実施できます。
方法 | 費用目安 | メリット |
|---|---|---|
道具レンタル | 2〜5万円(半日) | 初期費用ゼロ。専門業者がセットアップしてくれる場合も |
道具購入 | 10〜20万円 | 繰り返し使える。福利厚生備品として資産計上可能 |
施設主催プラン利用 | 3〜10万円 | インストラクター付きで手間なし |
ゴルフコンペ(1人あたり1〜3万円)やフットサル大会(コート代+ユニフォーム代)と比較して、圧倒的にコストパフォーマンスが高いのがピックルボールの強みです。
7. 健康経営・Well-being施策としてアピールできる
経済産業省が推進する「健康経営」の取り組みとして、ピックルボールは非常に親和性が高いスポーツです。
- 適度な運動量(消費カロリー: 約350〜500kcal/時間)
- 低衝撃で怪我のリスクが低い
- 継続しやすい楽しさ
- コミュニティ形成による社員のメンタルヘルス向上
「健康経営優良法人」の認定要件にある「運動機会の提供」や「コミュニケーション促進」に合致するため、社内報やCSR報告書でのアピール材料にもなります。
企業ピックルボールイベントの開催手順
STEP 1: 目的とフォーマットを決める(開催2ヶ月前)
まずイベントの目的を明確にしましょう。目的によって最適なフォーマットが変わります。
目的 | おすすめフォーマット | 人数目安 |
|---|---|---|
部署内の親睦 | オープンプレイ(自由に組み替えて対戦) | 8〜20人 |
部署間交流 | ミックストーナメント(他部署ペアを強制指定) | 20〜50人 |
取引先との交流 | カジュアルラウンドロビン+懇親会 | 10〜30人 |
健康経営施策 | 定期開催(月1回のピックルボールデー) | 10〜30人 |
全社イベント | チーム対抗トーナメント+表彰式 | 50〜100人 |
STEP 2: 会場を手配する(開催1〜2ヶ月前)
会場の選択肢は主に以下の4つです。
- 公共体育館: 最もリーズナブル。バドミントンコートをそのまま使用可能。費用は1コートあたり1,000〜3,000円/時間
- ピックルボール専用施設: 設備が整っており手間が少ない。施設によっては企業プランを用意
- テニスコート: 屋外テニスコートを転用。1面でピックルボール2〜4面を設営可能
- ホテル/リゾート施設: 宿泊研修とセットで実施する場合に最適
コートの予約方法については「コート予約ガイド」を参考にしてください。
STEP 3: 道具を準備する(開催2〜3週間前)
20人参加の場合に必要な道具の目安は以下の通りです。
道具 | 必要数 | 費用目安(購入の場合) |
|---|---|---|
パドル | 20本 | 6万〜10万円(1本3,000〜5,000円) |
ボール | 20〜30個 | 5,000〜10,000円 |
ポータブルネット | 2〜4台 | 2万〜6万円(1台5,000〜15,000円) |
ラインテープ(屋内の場合) | 2〜4セット | 2,000〜4,000円 |
パドルやボールの選び方は「パドルの選び方ガイド」「ボールの選び方ガイド」を参照してください。ネットの選び方は「ネットの選び方ガイド」で解説しています。
レンタルの場合: ピックルボール専用施設や、イベント運営会社に問い合わせると、道具一式のレンタルが可能です。インストラクター派遣とセットで依頼できるサービスもあります。
STEP 4: 当日の進行(イベント当日)
以下は20人・2時間のイベントの場合のモデル進行表です。
09:00〜09:15 受付・着替え
- 参加者リストのチェック
- 更衣室案内
09:15〜09:30 開会・ルール説明
- 主催者挨拶(2分)
- ピックルボールの概要説明(5分)
- 基本ルール説明(5分)
- デモプレイ(3分)
09:30〜09:50 基本練習
- パドルの持ち方とボールつき(5分)
- サーブ練習(5分)
- ペアでラリー練習(10分)
09:50〜10:50 ミニトーナメント
- 4チームに分けて総当たり戦(1試合7点先取・10〜15分)
- ペアは他部署同士でシャッフル
10:50〜11:00 表彰式・クロージング
- 優勝チーム表彰
- ベストプレーヤー賞(盛り上げ賞なども)
- 集合写真
STEP 5: 事後フォロー
イベント後のフォローも重要です。
- 写真・動画の共有: 社内チャットやイントラネットで共有し、不参加者にも楽しさを伝える
- アンケート実施: 満足度や次回への要望を集める
- 定期開催の検討: 好評であれば月1回・隔月開催の「ピックルボール部」設立を検討
費用シミュレーション
パターンA: 最小コストプラン(20人・2時間)
項目 | 費用 |
|---|---|
公共体育館(バドミントンコート3面・2時間) | 6,000円 |
パドルレンタル(20本) | 10,000円 |
ボール(20個入りセット購入) | 5,000円 |
ポータブルネットレンタル(3台) | 9,000円 |
合計 | 約30,000円 |
1人あたり | 約1,500円 |
パターンB: フルサポートプラン(30人・3時間)
項目 | 費用 |
|---|---|
ピックルボール専用施設(3面・3時間) | 30,000円 |
道具一式レンタル | 15,000円 |
インストラクター派遣(2名) | 30,000円 |
景品・賞品 | 15,000円 |
合計 | 約90,000円 |
1人あたり | 約3,000円 |
パターンC: 取引先交流プラン(20人・半日)
項目 | 費用 |
|---|---|
施設利用料 | 30,000円 |
道具レンタル+インストラクター | 40,000円 |
ケータリング(軽食・ドリンク) | 40,000円 |
記念品(オリジナルタオルなど) | 20,000円 |
合計 | 約130,000円 |
1人あたり | 約6,500円 |
いずれのパターンでも、ゴルフコンペ(1人あたり1.5〜3万円が相場)と比較すると大幅にコストを抑えられます。
企業導入の最新事例
事例1: IT企業の部署横断コミュニケーション施策
ある大手IT企業では、リモートワークの普及により部署間のコミュニケーションが希薄化していたことを課題として、月1回の「ピックルボールミートアップ」を開始しました。参加者は毎回シャッフルでペアを組む形式にしたことで、普段は接点のない社員同士の交流が活発化。導入半年後のアンケートでは、参加者の87%が「他部署との連携がスムーズになった」と回答しています。
事例2: Sansanのピックルボール活用
名刺管理サービスのSansanは、ピックルボールの普及パートナーとして積極的な活動を展開しています。社内レクリエーションとしてだけでなく、取引先や顧客を招いた「ビジネス交流ピックルボールイベント」を定期的に開催。「ゴルフに代わる新しいビジネス交流の手段」として注目を集めています。2026年7月には都内初の大型専用施設「Sansanピックルボールコート池袋」のオープンを予定しており、企業向けプランも提供予定です。
事例3: メーカーの健康経営施策
ある製造メーカーでは、健康経営推進の一環としてピックルボールを社内クラブ活動に導入しました。週1回の昼休み練習と月1回の社内大会を実施した結果、参加社員の平均歩数が1日あたり約1,500歩増加。健康診断の数値改善にもつながり、健康経営優良法人の認定取得にも貢献しました。
企業イベントでよくある質問
Q: 怪我のリスクは?
A: 他のスポーツと比べて非常に低いです。 ピックルボールは低衝撃スポーツで、コートが小さく急激なダッシュが少ないため、肉離れや捻挫のリスクは限定的です。ただし、準備運動は必ず行い、室内用シューズの着用を徹底してください。怪我予防の詳細は「怪我予防ガイド」をご覧ください。
Q: まったくの初心者ばかりでも盛り上がる?
A: むしろ全員初心者の方が盛り上がります。 経験者がいないことで、全員が同じスタートラインに立てます。予想外の好プレーや珍プレーが続出し、笑いの絶えないイベントになります。
Q: 屋内と屋外、どちらがおすすめ?
A: 企業イベントでは屋内がおすすめです。 天候に左右されず、予定通り開催できます。空調が効いた体育館なら夏場でも快適にプレーできます。屋外の場合は風でボールの軌道が変わるため、経験者でなければストレスを感じることがあります。
Q: 大人数(50人以上)でも開催できる?
A: 可能です。 コートを6〜8面確保し、対戦していないチームは応援に回るローテーション形式にすれば、50人以上でも問題なく運営できます。大人数の場合はインストラクターを複数名手配し、各コートに1名配置するのがスムーズです。
Q: 服装はどうすればいい?
A: 動きやすい服装とコートシューズが基本です。 ジャージやTシャツ+短パンで十分です。社員に事前告知する際は「室内用の運動靴」を持参するよう案内してください。ウェアの選び方は「ピックルボールウェアガイド」を参考にできます。
ビジネスシーンでのピックルボールの可能性
ゴルフに代わる「ビジネスピックルボール」の台頭
アメリカではすでに「ゴルフに代わるビジネス交流手段」としてピックルボールが定着しつつあります。ゴルフとの比較では以下のような利点があります。
比較項目 | ピックルボール | ゴルフ |
|---|---|---|
所要時間 | 1〜2時間 | 4〜6時間(移動含む) |
費用 | 1,000〜3,000円/人 | 15,000〜30,000円/人 |
参加ハードル | 初心者でもすぐ楽しめる | 最低限の技術習得が必要 |
交流の密度 | 高い(近距離で会話しやすい) | 中程度(プレー中は離れている) |
女性の参加しやすさ | 非常に高い | 低〜中程度 |
日本でもこの流れは始まっています。取引先との関係構築やVIP顧客への接待に、ピックルボールという新しい選択肢を検討する価値は十分にあります。
ダブルスの基本的な戦術を事前に知っておくと、より楽しめます。「ダブルス戦術ガイド」も参考にしてください。
まとめ:ピックルボールは最強の企業イベントコンテンツ
この記事では、ピックルボールを企業イベントやチームビルディングに活用する方法を解説しました。
企業イベントにピックルボールが最適な理由:
- 年齢・性別・運動経験を問わず全社員が参加できる
- ルールが簡単で、説明時間はわずか5分
- ダブルス形式で自然にコミュニケーションが生まれる
- 2〜3時間で完結し、短時間で高い満足度を実現
- 費用は1人あたり1,500〜3,000円程度と圧倒的にリーズナブル
- 健康経営の取り組みとしてもアピール可能
「マンネリ化した社内イベントを刷新したい」「部署間の壁を壊したい」「健康経営に本気で取り組みたい」──そんな企業の担当者の方は、ぜひピックルボールを次のイベントの選択肢に加えてみてください。
ピックルボールの始め方全般については「ピックルボールの始め方ガイド」、コートや施設の探し方は「コート予約ガイド」もあわせてご覧ください。
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この記事について
著者: ピクラ編集部 初版公開: 2026年3月1日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。費用やサービス内容は変動するため、最新情報は各施設・サービス提供元にお問い合わせください。