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ピックルボールのオリンピック種目入り最新動向|2028ロス五輪・2032ブリスベン五輪の可能性
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ピックルボールのオリンピック種目入り最新動向|2028ロス五輪・2032ブリスベン五輪の可能性

2026年2月28日

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ピックルボールのオリンピック種目入りはいつ?|最新動向と2028・2032年の見通し

「ピックルボールってオリンピック競技になるの?」「いつからオリンピックで見られるの?」「日本代表はどうなる?」

世界で最も急速に成長するスポーツの一つであるピックルボール。アメリカでは3,600万人以上のプレーヤーがおり、日本でも急速に普及が進んでいます。これだけの勢いがあるスポーツが、世界最大のスポーツの祭典であるオリンピックに参入する可能性はあるのでしょうか。

※本記事の情報は2026年3月時点のものです。IOCや各競技団体の方針は今後変更される可能性があります。

この記事では、ピックルボールのオリンピック種目入りに関する最新動向を、IOC(国際オリンピック委員会)の動き、IFP(国際ピックルボール連盟)の取り組み、そして今後の見通しに分けて詳しく解説します。

ピックルボールの基礎知識については「ピックルボールとは?」を、歴史については「ピックルボールの歴史」をご覧ください。


ピックルボールのオリンピック種目入りの現状

2026年3月時点のステータス

結論から言えば、2026年3月現在、ピックルボールはオリンピックの正式種目にはなっていません。また、2028年ロサンゼルスオリンピックの正式種目にも含まれていません。

ただし、ピックルボールのオリンピック参入に向けた動きは着実に進んでおり、まったく可能性がないわけではありません。むしろ、近年の急速な組織整備と国際普及は、オリンピック種目入りへ向けた本格的な布石と見ることができます。

オリンピック種目入りまでの一般的なプロセス

新しいスポーツがオリンピック種目として採用されるまでには、以下のプロセスを経る必要があります。

ステップ

内容

ピックルボールの現状

1. 国際統括団体の設立

IOCが認める国際競技連盟(IF)の存在

IFP(国際ピックルボール連盟)が存在

2. IOCによる承認

IOCが当該スポーツの国際連盟を承認する

未承認(申請・交渉段階)

3. 世界的な普及の実証

複数の大陸・国での普及が必要

急速に進展中

4. IOCプログラム委員会の推薦

技術的・運営的な適格性を評価

未到達

5. IOC総会での投票

最終的な採否を決定

未到達


IOC(国際オリンピック委員会)の検討状況

IOCのスポーツ採用方針

IOCは近年、オリンピックの競技種目を「若者にアピールし、視聴者を拡大できるスポーツ」へとシフトさせる傾向を強めています。2020東京大会ではサーフィン、スケートボード、スポーツクライミングが新たに追加され、2024パリ大会ではブレイキン(ブレイクダンス)が追加されました。

この方針は、ピックルボールにとって追い風です。ピックルボールは以下の点でIOCの採用方針に合致しています。

  • 幅広い年齢層にアピール: 子どもからシニアまで楽しめる
  • テレビ映えする: コンパクトなコートで素早い展開が繰り広げられ、視聴者が見やすい
  • 新興スポーツとしての話題性: メディアの注目を集めやすい
  • 男女平等のプレー環境: ミックスダブルスが盛んで、ジェンダー平等の推進に合致

IOCの慎重な姿勢

一方で、IOCはオリンピックの肥大化を避けるため、新規競技の追加には慎重です。

  • 既存競技の削減圧力: 新しい競技を追加するには、既存の競技を削減するか、選手の総数を変えない範囲で調整する必要がある
  • アンチ・ドーピング体制: IOCに承認されるためには、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)のコードに準拠した検査体制が求められる
  • 組織のガバナンス: 国際連盟の組織運営が透明で、国際的な基準を満たしている必要がある

IFP(国際ピックルボール連盟)の取り組み

IFPとは

IFP(International Federation of Pickleball)は、ピックルボールの国際的な統括団体です。2010年に設立され、現在は70以上の国・地域の加盟団体が参加しています。

オリンピック参入に向けたIFPの主な活動

1. 加盟国の拡大: オリンピック種目として認められるためには、最低でも75の国・地域、かつ4大陸以上での普及が条件とされています。IFPは積極的に各国にピックルボールの普及を働きかけ、加盟国数を増やしています。

IFP加盟国数(概算)

2020年

約40

2022年

約55

2024年

約65

2026年(現在)

約75以上

2. 国際大会の整備: IFPは「ピックルボール世界選手権(Bainbridge Cup)」や各地域の大陸選手権を主催し、国際的な競技体制を整備しています。これらの大会は、IOCに対して「世界的に組織的な競技運営が行われている」ことを証明するために重要です。

3. IOCへの承認申請: IFPはIOCへの正式承認を目指し、必要な書類や体制の整備を進めています。IOC承認を得ることは、オリンピック種目入りへの第一歩であり、最も重要なマイルストーンです。

4. GAISFへの加盟: GAISF(国際競技団体連合、現在はSportAccord)への加盟は、IOC承認の前段階として重要なステップです。IFPはこのプロセスにも取り組んでいます。

5. アンチ・ドーピング体制の構築: WADAコードに準拠したドーピング検査体制を構築し、IOCの要件を満たす準備を進めています。


2028年ロサンゼルスオリンピックでの可能性

正式種目としての参加は困難

2028年ロサンゼルスオリンピックの正式種目は既に決定されており、ピックルボールは含まれていません。IOCの種目決定プロセスでは、大会の数年前に正式種目が確定するため、2026年時点から2028年の正式種目に追加されることは極めて困難です。

2028年ロサンゼルス大会では、以下の追加種目が予定されています。

  • 野球・ソフトボール(復活)
  • クリケット(新規)
  • ラクロス(復活)
  • スカッシュ(新規)
  • フラッグフットボール(新規)

デモンストレーション競技の可能性

一方で、ロサンゼルスはアメリカ合衆国の都市であり、ピックルボールが最も盛んな国の開催です。以下の理由から、何らかの形でピックルボールがオリンピック期間中に注目される可能性があります。

デモンストレーションイベント: オリンピック公式のデモンストレーション競技(正式なメダル対象ではないが、オリンピック期間中に公式に開催される展示競技)として開催される可能性が議論されています。ただし、IOCは1992年バルセロナ大会以降、デモンストレーション競技を廃止しており、復活するかは不透明です。

カルチャー・フェスティバル: 近年のオリンピックでは、競技会場とは別にカルチャー・フェスティバルやスポーツ体験イベントが開催されます。ロサンゼルス大会でピックルボールの体験コーナーやエキシビションマッチが行われる可能性は十分にあります。

関連イベント: IFPやUSA Pickleballが、オリンピック開催期間中にロサンゼルスで大規模な国際大会やプロモーションイベントを開催することも考えられます。オリンピックの公式プログラムではないものの、世界のメディアが集まるタイミングでの露出は、オリンピック種目入りへの大きなアピールになります。


2032年ブリスベンオリンピックでの正式種目入りの見通し

最も現実的なターゲット

ピックルボールのオリンピック正式種目入りにとって、最も現実的な目標と見なされているのが2032年ブリスベン(オーストラリア)オリンピックです。

2032年が現実的な理由

1. 時間的な余裕: 2026年から2032年まで6年間の準備期間があります。この間にIFPがIOC承認を取得し、種目提案を行う時間は十分です。IOCの種目選定は大会の約4〜5年前に本格化するため、2027〜2028年がIFPにとっての重要な勝負時期になります。

2. オーストラリアでのピックルボール普及: オーストラリアはピックルボールが急速に普及している国の一つです。開催国でそのスポーツが盛んであることは、IOCの種目選定においてプラス材料になります。

3. 加盟国数の充足: 2026年時点で75以上の国・地域がIFPに加盟しており、2032年までにはさらに増加すると予想されます。IOCが求める「世界的な普及」の条件を満たす可能性が高まっています。

4. プロリーグの成熟: MLP(Major League Pickleball)やPPA Tour等のプロリーグが成熟し、トップレベルの競技としての魅力が世界に発信されています。MLPについては「MLPとは?ピックルボールのプロリーグ解説」をご覧ください。

2032年に向けた課題

楽観的な見通しがある一方で、以下の課題も指摘されています。

1. IOC承認の取得: まだIOCの正式承認を得ていないことが最大の課題です。IOC承認なしにオリンピック種目に選ばれることはありません。今後数年間でのIOC承認取得が最重要課題です。

2. 競合スポーツの存在: オリンピック種目入りを目指しているスポーツはピックルボールだけではありません。パデル(スペイン発祥のラケットスポーツ)、eスポーツ、チアリーディング等も名乗りを上げており、限られた枠を巡る競争は激しいものになります。

3. テニスとの関係性: オリンピックには既にテニスが正式種目として存在します。同じラケットスポーツとしてピックルボールを追加することに対し、「競技の重複」を懸念する声もあります。ただし、バドミントンとテニスが共存しているように、ラケットスポーツが複数存在すること自体は前例があります。

4. 大陸間のバランス: IOCは特定の地域に偏らない世界的な普及を求めます。ピックルボールは北米やオセアニアでは普及が進んでいますが、アフリカや南米での普及はまだ発展途上です。


オリンピック種目採用に必要な条件

ピックルボールがオリンピック種目として採用されるために、具体的にどのような条件を満たす必要があるのか整理します。

IOCが求める基本条件

条件

詳細

ピックルボールの現状

国際連盟の存在

IOCが承認する国際競技連盟(IF)があること

IFP存在(IOC未承認)

加盟国数

男子は75カ国以上・4大陸以上、女子は40カ国以上・3大陸以上

75カ国以上加盟(達成間近〜達成)

アンチ・ドーピング

WADAコードに準拠した検査体制

整備中

男女平等

男女双方の種目があること

ダブルス・シングルス・ミックスで対応可能

オリンピック憲章の遵守

IOCの価値観やルールへの適合

対応中

世界選手権の開催実績

定期的な国際大会の実施

Bainbridge Cup等を開催中

テレビ放映の適性

視聴者にとって魅力的であること

コンパクトで展開が速く、適性は高い

ピックルボールの強み

  • 圧倒的な競技人口の増加率: 世界で最も成長しているスポーツの一つ
  • テレビ映えする競技特性: 小さいコートで展開が速く、視聴者が見やすい
  • 年齢・性別を問わない参加のしやすさ: IOCの「インクルーシブ」方針に合致
  • 北米市場での圧倒的な人気: スポンサーシップや放映権の面で魅力的
  • 既存のラケットスポーツとの差別化: テニス・バドミントンとは明確に異なるプレースタイル

ピックルボールの課題

  • IOC承認がまだ取れていない: 最大のボトルネック
  • アフリカ・南米での普及が不十分: 大陸間のバランスが必要
  • プロスポーツとしての歴史が浅い: テニスやバドミントンと比較して伝統が短い
  • 組織間の統一: 国際的に複数のピックルボール団体が存在し、一本化の必要性

日本のピックルボールとオリンピック

日本国内の動向

日本ではJPA(日本ピックルボール協会)がピックルボールの普及と競技力向上を推進しています。JPAはIFPの加盟団体として、日本国内の大会運営やランキングシステムの整備を行っています。

JPAランキングの仕組みについては「JPAランキングの仕組み」を、DUPRレーティングについては「DUPRとは?日本での活用ガイド」をご覧ください。

もしオリンピック種目になったら

ピックルボールがオリンピック種目になった場合、日本からも代表選手が出場することになります。その際、以下のような変化が予想されます。

  • 競技人口の爆発的増加: オリンピック種目になれば、メディア露出が飛躍的に増え、競技人口が大幅に増加する
  • 企業スポンサーの参入: オリンピック種目はスポンサーにとって魅力的で、日本のピックルボール界への投資が増える
  • コート・施設の整備: 公共施設や民間施設でのピックルボールコートの設置が加速する
  • 選手育成システムの構築: ジュニアからの育成体系が整備される

日本のピックルボールのテレビ露出については「ピックルボールのテレビ特集まとめ」をご覧ください。

実際に私たちピクラ編集部は2025年のAPP JAPAN Open等の国際大会を現地で取材してきましたが、日本のプレーヤーのレベルは年々目覚ましく向上しており、将来的にオリンピックの舞台で活躍する日本人選手が出てくる可能性は十分にあると感じています。大会レポートは「APP JAPAN Open 2026 現地レポート」でお読みいただけます。


他のラケットスポーツとの比較

ピックルボールのオリンピック参入を考える上で、他のラケットスポーツの経緯は参考になります。

スポーツ

オリンピック初登場

正式種目化

特徴

テニス

1896年(第1回)

1988年復活

一時期除外されたが復活

バドミントン

1972年(デモ)

1992年

デモから正式種目化に20年

卓球

1988年

1988年

初参加で正式種目

パデル

未参加

未定

ピックルボールと同様に種目入りを目指している

ピックルボール

未参加

未定

2032年が最有力候補

バドミントンがデモンストレーション競技から正式種目になるまで20年かかったことを考えると、ピックルボールも一定の時間が必要になるかもしれません。ただし、現代はスポーツの普及スピードがかつてとは比較にならないほど速く、ピックルボールの急成長はその常識を覆す可能性があります。

テニスやバドミントンとの競技特性の違いについては「テニスとピックルボールの違い」「バドミントンとピックルボールの違い」をご覧ください。


今後のタイムライン予想

ピックルボールのオリンピック種目入りに向けた今後のタイムラインを予想します。

時期

予想されるイベント

2026〜2027年

IFPのIOC承認取得に向けた最終調整

2027〜2028年

IOC承認の可否が判明。2028ロス五輪でのプロモーションイベント

2028年

ロサンゼルスオリンピック開催。関連イベントでの露出

2028〜2029年

2032年ブリスベン五輪の追加種目候補としての正式提案

2029〜2030年

IOCプログラム委員会での評価・審議

2030〜2031年

IOC総会での投票(採否の最終決定)

2032年

ブリスベンオリンピック(正式種目入りが実現すれば、ここで初のオリンピック・ピックルボール)

このタイムラインはあくまで楽観的なシナリオです。IOC承認の取得が遅れたり、競合スポーツとの争いが激しくなったりした場合、2036年以降に持ち越される可能性もあります。


まとめ: ピックルボールのオリンピック参入は「いつか」ではなく「いつ」の問題

ピックルボールのオリンピック正式種目入りは、2026年3月時点ではまだ実現していません。しかし、IFPの組織整備、加盟国数の拡大、プロリーグの成熟、そして世界的な競技人口の爆発的増加を考えると、オリンピック種目入りは「実現するかどうか」の問題ではなく、「いつ実現するか」の問題と言えるでしょう。

最も現実的なターゲットは2032年ブリスベンオリンピックですが、2028年ロサンゼルスオリンピックでの何らかのプロモーション活動も期待されています。

日本のピックルボールプレーヤーにとっても、オリンピック種目入りは大きな夢です。今からピックルボールを始めることは、将来のオリンピック種目を先取りする楽しみがあります。

ピックルボールを始めてみたい方は「ピックルボールの始め方」を、ルールを学びたい方は「ピックルボールのルール完全ガイド」をご覧ください。用語について知りたい方は「ピックルボール用語集」もお役立てください。


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