
ピックルボール日本代表選手まとめ|選考方法・国際大会成績・今後の展望【2026年最新】
2026年2月28日
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ピックルボール日本代表選手まとめ|選考方法・注目選手・国際大会成績【2026年最新】
日本のピックルボール競技シーンは、2024年から2026年にかけて急速に成長しています。国際大会への日本人選手の参戦、世界トップレベルの大会の日本開催、そしてソフトテニス界のスター・船水雄太選手のピックルボール転向──日本のピックルボールは今、競技としての新しいステージに突入しました。
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。
この記事では、ピックルボール日本代表の仕組みと選考方法から、注目すべき日本代表クラスの選手プロフィール、国際大会での成績、そして今後の日本チームの展望までを網羅的にお伝えします。
ピックルボールの基本的なルールやスポーツの概要については「ピックルボールとは?」を、日本のランキングシステムについては「JPAランキングの仕組み」をご参照ください。
ピックルボール日本代表の仕組み
統括団体:日本ピックルボール協会(JPA)
日本のピックルボール競技を統括するのは、日本ピックルボール協会(JPA: Japan Pickleball Association)です。JPAは国際ピックルボール連盟(IFP: International Federation of Pickleball)の加盟団体として、日本代表の選出、国内大会の公認、ランキングの運営などを担っています。
JPAは国際大会に日本代表チームを派遣する際の選手選考と渡航サポートを行い、日本のピックルボール競技レベルの向上を推進しています。
日本代表の選考方法
ピックルボールの日本代表選考は、主に以下の基準で行われます。
- JPAランキング: JPA公認大会の成績に基づくポイントランキングが選考の基礎資料となる
- 選考大会の成績: 日本代表選考を兼ねた特定大会(ナショナルチャンピオンシップなど)での成績
- 国際大会の実績: 過去の国際大会での成績や経験
- DUPRレーティング: 国際的なスキル評価指標であるDUPR(Dynamic Universal Pickleball Rating)のスコア
- 選考委員会の総合判断: 上記の要素を総合的に勘案して最終決定
なお、ピックルボールはまだオリンピック競技には含まれていませんが、2028年ロサンゼルス五輪でのデモンストレーション種目としての採用を目指す動きがあり、将来的なオリンピック正式種目入りも視野に入っています。仮にオリンピック種目となった場合、代表選考の仕組みはさらに厳格化される可能性があります。
DUPRの仕組みについては「DUPRとは?日本での使い方ガイド」で詳しく解説しています。
注目の日本人トップ選手
船水雄太(ふなみず ゆうた)
日本のピックルボール界で最も注目を集めている選手が、船水雄太選手です。
プロフィール | 詳細 |
|---|---|
生年月日 | 1997年1月24日 |
出身地 | 青森県 |
元競技 | ソフトテニス(元全日本チャンピオン・プロ選手) |
ピックルボール転向 | 2023年 |
主な戦績 | APP JAPAN Open上位入賞、国内トーナメント多数優勝 |
船水選手はソフトテニス界のスーパースターで、全日本選手権を複数回制覇し、国際大会でも日本代表として活躍した実績を持ちます。2023年にピックルボールへの転向を表明し、日本のピックルボール界に大きな衝撃を与えました。
ソフトテニスで培った卓越したラケットワーク、特にバックハンドの精度とネット前でのタッチの柔らかさは、ピックルボールでも遺憾なく発揮されています。転向後わずかな期間で国内トップクラスの実力を見せ、海外大会にも積極的に挑戦しています。
船水選手の詳しいプロフィールと活躍については「船水雄太のピックルボール挑戦」で特集しています。
その他の注目選手
日本のピックルボール競技シーンでは、船水選手以外にも多くの注目選手が活躍しています。以下は2026年3月時点で国内トップクラスの実力を持つ選手たちです。
男子トップ選手:
日本の男子ピックルボール選手は、テニス、バドミントン、卓球、ソフトテニスなど、さまざまなラケットスポーツからの転向者が多いのが特徴です。それぞれの競技で培った技術を活かしながら、ピックルボール独自の戦術を磨いています。
JPA公認大会で上位入賞を重ねている選手たちは、国際大会への挑戦も増えており、APPやPPAなどの海外ツアーに参戦する日本人選手も年々増加しています。
女子トップ選手:
女子カテゴリでも競技レベルは急速に上がっています。テニスやバドミントンの経験者を中心に、ネット前の繊細なプレーと粘り強さを武器にする選手が台頭しています。
女子ダブルスとミックスダブルスの両方で上位に入る選手が多く、特にミックスダブルスでは男性パートナーとの連携力が勝敗を大きく左右します。
選手の最新ランキングは、pikura.appのランキングページ(/ranking)で確認できます。
国際大会での日本人選手の成績
APP JAPAN Open
APP(Association of Pickleball Professionals)が主催する国際ツアーの日本大会は、日本のピックルボール競技史における重要なマイルストーンとなっています。
APP JAPAN SKECHERS Open 2026(三重県津市)
2026年2〜3月に三重県津市で開催された国際大会では、世界各国のトップ選手と日本人選手が同じコートで戦いました。
- 世界20ヵ国以上から選手が参加
- プロ部門とアマチュア部門の両方を実施
- 日本人選手はアマチュア部門を中心に多数参戦
- 船水雄太選手をはじめとする日本トップ選手がプロ部門にも挑戦
この大会は、日本のピックルボールが世界レベルの舞台に立つ大きな一歩となりました。
大会の詳しいレポートは「APP JAPAN Open 2026 現地レポート」をご覧ください。
PPA Tour Asiaへの参戦
2025年8月に福岡で開催された「PPA TOUR ASIA, Sansan FUKUOKA OPEN」は、アジア地域初の大規模プロツアー大会として話題を呼びました。日本人選手も多数参戦し、世界のトップレベルを肌で体感する貴重な機会となりました。
アジア選手権・世界選手権
IFP主催の国際大会にもJPAから日本代表チームが派遣されています。
大会名 | 日本の参加状況 |
|---|---|
Bainbridge Cup(国別対抗戦) | 日本代表チームとして参戦。アジア圏では強豪国の一つ |
IFP世界選手権 | 各カテゴリに日本代表選手を派遣 |
アジアピックルボール選手権 | アジア各国との対戦。日本はメダル獲得実績あり |
海外ツアーへの個人参戦
JPA代表としてだけでなく、個人でAPPやPPAの海外ツアーに参戦する日本人選手も増えています。アメリカ、カナダ、ヨーロッパの各大会に遠征し、世界レベルの経験を積んで帰国後に国内で還元するサイクルが生まれ始めています。
MLPなどのプロリーグの仕組みについては「MLPとは?メジャーリーグピックルボール解説」で詳しく解説しています。
日本のピックルボール競技レベルの現在地
DUPRで見る日本と世界の差
DUPR(Dynamic Universal Pickleball Rating)は世界共通のスキル評価指標で、2.0(初心者)から6.0以上(世界トップ)の数値でプレーヤーのレベルを表します。
レベル | DUPR目安 | 日本での該当者数(推定) |
|---|---|---|
世界トップ(プロ) | 5.5〜6.0+ | ごく少数 |
国内トップ | 4.5〜5.5 | 約50〜100人 |
上級者 | 4.0〜4.5 | 約300〜500人 |
中級者 | 3.5〜4.0 | 約1,000〜2,000人 |
初中級者 | 3.0〜3.5 | 約3,000〜5,000人 |
初心者 | 2.0〜3.0 | 約40,000人以上 |
世界のトッププロ(アメリカのBen Johns、Anna Leigh Watersなど)のDUPRは6.0前後。日本のトップ選手は5.0前後と、まだ差はありますが、その差は年々縮まっています。
特に注目すべきは、日本のピックルボール競技が本格化してからまだ3〜4年しか経っていないという点です。テニスやバドミントンなど他のラケットスポーツの競技基盤がある日本の選手たちは、ピックルボール特有の技術(ディンク、サードショットドロップなど)を習得するにつれて急速にレベルアップしています。
ディンクの技術については「ディンク完全ガイド」、サードショットドロップは「サードショットドロップの打ち方」で詳しく学べます。
ラケットスポーツ大国としてのポテンシャル
日本がピックルボールで世界トップレベルを目指せる根拠は、ラケットスポーツにおける日本の強さにあります。
- テニス: 錦織圭、大坂なおみなど世界トップレベルの選手を輩出
- バドミントン: 奥原希望、桃田賢斗など世界ランキング1位を経験した選手を多数輩出
- 卓球: 張本智和、伊藤美誠など世界トップクラスの選手が活躍
- ソフトテニス: 世界最強国の一つ
これらの競技で培われた「ラケットワークの繊細さ」「ネット前の駆け引き」「戦術的思考力」は、ピックルボールにそのまま活きるスキルです。特にソフトテニスのアンダーハンドストロークやネット前のタッチは、ピックルボールとの親和性が極めて高いとされています。
ソフトテニスとピックルボールの関係については「テニスとピックルボールの違い」も参考になります。
日本代表を目指すには
JPAランキングで上位を目指す
日本代表入りを目指す第一歩は、JPA公認大会に出場してランキングポイントを獲得することです。
- JPAに選手登録する: JPA公式サイトから会員登録
- 公認大会にエントリーする: 全国各地で開催されるJPA公認大会に参加
- ランキングポイントを積み上げる: 上位入賞を重ねてランキングを上げる
- ナショナルチャンピオンシップに出場: 日本一を決める大会で結果を残す
- 選考委員会の評価を受ける: 国際大会派遣メンバーとして選出される
JPAランキングの仕組みについては「JPAランキングの仕組み」で詳しく解説しています。
DUPRレーティングを上げる
国際大会に挑戦するためには、DUPR(世界共通レーティング)のスコアも重要です。DUPRのスコアを上げるには、DUPR対応大会に積極的に出場し、高いレーティングの相手に勝利を重ねることが求められます。
DUPRの詳しい仕組みと日本での活用方法は「DUPRとは?日本での使い方ガイド」をご覧ください。
海外遠征で経験を積む
日本国内だけでなく、海外のAPPやPPAツアーに個人参戦して経験を積むことも重要です。世界トップレベルのプレーを間近で体験し、自分の課題を明確にすることで、帰国後のトレーニングの質が格段に上がります。
今後の日本チームの展望
2026〜2028年の注目ポイント
日本のピックルボール競技シーンは、今後数年間で大きく発展すると予想されます。
1. 国際大会の日本開催が増加
2025年のPPA TOUR ASIA福岡大会、2026年のAPP JAPAN SKECHERS Open三重大会に続き、今後も国際大会の日本開催が予定されています。ホームの利を活かして、日本人選手がより多くの国際経験を積めるようになります。
2. 元プロアスリートの転向が加速
船水雄太選手の成功を受けて、テニス、バドミントン、卓球などの元プロ選手がピックルボールに転向するケースが増えることが予想されます。高い基礎技術を持つ選手の参入は、日本全体の競技レベルを押し上げます。
3. 育成システムの構築
ジュニア世代(10代)の選手育成も始まっています。子どもの頃からピックルボールに特化したトレーニングを受けた「ピックルボールネイティブ」の世代が台頭することで、将来的には世界トップを狙える選手が誕生する可能性があります。
ジュニアのピックルボールについては「ジュニアのためのピックルボールガイド」で解説しています。
4. プロリーグ・実業団の可能性
アメリカではMLP(Major League Pickleball)がプロリーグとして成長しています。日本でもSansanなどの企業がピックルボールに大規模投資を行っており、将来的には日本版のプロリーグや企業チームの設立も視野に入ってきています。
5. オリンピック種目入りの可能性
2028年ロサンゼルスオリンピックでのデモンストレーション種目採用が実現すれば、その先の2032年ブリスベンオリンピックでの正式種目入りの道が開けます。もしオリンピック種目となれば、日本の代表選考はさらに本格化し、国からの強化費も期待できます。
日本がメダルを狙える種目
ピックルボールが国際大会で実施される種目は、男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスの5種目が基本です。
日本が最もメダルに近いと考えられるのは以下の種目です。
- ミックスダブルス: 男女の連携力が勝敗を左右する種目。日本選手の繊細なネットプレーと戦術眼が活きる
- 女子ダブルス: 日本の女子選手はネット前の技術力が高く、アジア圏では上位の実力
- 男子ダブルス: 船水選手を中心に、ソフトテニス仕込みの高度なラケットワークで世界に挑む
シングルスの戦術については「シングルス戦術ガイド」、ダブルスの戦術は「ダブルス戦術ガイド」をそれぞれご覧ください。
日本代表選手の試合を観戦するには
国内大会の観戦
日本代表クラスの選手の試合は、以下の方法で観戦できます。
- JPA公認大会: 全国各地で開催されるJPA公認大会には、トップ選手が多数出場。多くの大会は観戦無料
- 国際大会の日本開催: APP JAPAN OpenやPPA TOUR ASIAなどの国際大会。チケット制の場合が多いが、予選は無料観戦できる大会も
- YouTube・SNS: 大会のライブ配信や試合ハイライトがYouTubeで公開されている
ピックルボールの観戦が楽しめるYouTubeチャンネルについては「ピックルボールYouTubeチャンネルまとめ」で紹介しています。
試合の見どころ
ピックルボールの試合を観戦する際の見どころを知っておくと、さらに楽しめます。
- ディンクラリー: ネット前での繊細なショットの応酬。ミリ単位のコントロールが求められる
- サードショットドロップ: サーブ後の3球目でネット際にボールを落とす高難度ショット
- アタック(スピードアップ): ディンクラリーからの突然のスピードボール。反射神経の勝負
- アーニー: キッチンの横を回り込んでネット際でボレーする超攻撃的ショット
用語がわからない場合は「ピックルボール用語集」をチェックしてください。
まとめ:日本のピックルボールは「競技」の時代へ
この記事では、ピックルボール日本代表の仕組みから注目選手、国際大会での成績、そして今後の展望までを解説しました。
この記事のポイント:
- 日本代表はJPAが統括し、ランキングと選考大会の成績で選出される
- 船水雄太選手(元ソフトテニスプロ)が日本のピックルボール界を牽引
- APP JAPAN OpenやPPA TOUR ASIAなどの国際大会が日本で開催されるようになった
- 日本のトップ選手のDUPRは5.0前後で、世界トップ(6.0+)との差は縮まりつつある
- ラケットスポーツ大国としての日本のポテンシャルは非常に高い
- 2028年以降のオリンピック種目入りの可能性もあり、今後の発展に注目
日本のピックルボールは、レジャースポーツとしての普及期を経て、いよいよ「競技スポーツ」としての成長フェーズに入りました。日本代表選手たちの世界への挑戦を、私たちも応援していきましょう。
あなたも、いつか日本代表を目指してみませんか?そのための第一歩は、地域の大会にエントリーすることから始まります。
pikura.appで日本のピックルボールシーンを追いかけよう
この記事について
著者: ピクラ編集部 初版公開: 2026年3月1日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。選手の成績やランキングは随時変動するため、最新情報は各公式サイトおよびpikura.appのランキングページをご確認ください。
出典・参考文献
- 日本ピックルボール協会(JPA)公式サイト -- 国内大会・代表選考情報
- APP (Association of Pickleball Professionals) -- 国際ツアー情報
- DUPR (Dynamic Universal Pickleball Rating) -- 世界共通レーティング
- USA Pickleball -- 国際大会・公式ルール