
ピックルボールの資格・審判ガイド|JPA公認審判員・コーチ資格の取得方法と費用【2026年版】
2026年2月28日
ピックルボールの資格・審判ガイド|JPA公認審判員・コーチ資格の取得方法と費用【2026年版】
「ピックルボールの審判資格ってどうやって取るの?」「コーチとして活動するには何が必要?」
ピックルボール人口の急増に伴い、審判員やコーチの需要が高まっています。日本国内でもJPA(日本ピックルボール協会)公認の審判員資格が整備され、国際的にはPPR(Professional Pickleball Registry)やIPTPA(International Pickleball Teaching Professional Association)といったコーチング資格が確立されています。
資格を取得することで、大会の審判として活躍したり、ピックルボールコーチとしてのキャリアを築いたりすることが可能です。ピックルボールが「仕事」になる時代が来ています。
実際にピクラ編集部メンバーがJPA公認審判員3級の講習会に参加し、取得プロセスを体験した上で、この記事ではピックルボールに関する主要な資格の種類・取得方法・費用・受験要件を網羅的に解説します。
ピックルボール資格の全体像
ピックルボールの資格は大きく分けて「審判資格」と「コーチ資格」の2種類があります。
カテゴリ | 資格名 | 発行機関 | 対象 |
|---|---|---|---|
審判(国内) | JPA公認審判員 | 日本ピックルボール協会(JPA) | 国内大会での審判 |
審判(国際) | USA Pickleball公認レフェリー | USA Pickleball | 国際大会での審判 |
コーチ(国際) | PPR認定コーチ | Professional Pickleball Registry | コーチング全般 |
コーチ(国際) | IPTPA認定プロ | International Pickleball Teaching Professional Association | コーチング・指導 |
コーチ(国内) | JPA公認指導員 | 日本ピックルボール協会(JPA) | 国内でのコーチング |
JPA公認審判員資格
概要
JPA(日本ピックルボール協会)公認審判員は、日本国内のJPA公認大会で審判を務めるために必要な資格です。ピックルボールの普及に伴い、公認大会の開催数が増加しており、審判員の需要は年々高まっています。
項目 | 詳細 |
|---|---|
発行機関 | 日本ピックルボール協会(JPA) |
資格レベル | 3級 → 2級 → 1級(段階制) |
対象 | JPA会員であること |
言語 | 日本語 |
有効期間 | 2年間(更新制) |
資格レベルの詳細
3級審判員(エントリーレベル)
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | JPA会員、18歳以上、ピックルボールのプレー経験あり |
試験内容 | 筆記試験(ルール知識)+ 実技試験(模擬審判) |
費用 | 受験料 ¥5,000〜8,000(講習会費込み) |
講習会 | 約3〜4時間の事前講習会への参加が必須 |
活動範囲 | JPA公認のローカル大会で主審を担当 |
合格率 | 公表なし(講習会をしっかり受ければ概ね合格可能) |
試験のポイント:
- ピックルボールの公式ルールの正確な理解が求められる
- サービスルール(アンダーハンドサーブ、サーブ順序)に関する問題が頻出
- キッチン(ノンボレーゾーン)ルールの正確な判定
- スコアのコール方法(3点コール: サービングチームスコア - レシービングチームスコア - サーバー番号)
2級審判員(中級レベル)
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | 3級取得後1年以上、審判実績10試合以上 |
試験内容 | 筆記試験(上級ルール知識)+ 実技試験(公式戦レベルの模擬審判) |
費用 | 受験料 ¥8,000〜12,000 |
活動範囲 | JPA公認の地域大会・全国大会で主審を担当 |
2級で追加される知識:
- タイムアウトやメディカルタイムアウトの管理
- 選手への警告・ペナルティの適用
- 複雑なルール適用場面での判断(レットの判定、フォルト判定の詳細)
- 大会運営との連携
1級審判員(上級レベル)
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | 2級取得後2年以上、全国大会での審判実績 |
試験内容 | 論述試験+高度な実技試験+面接 |
費用 | 受験料 ¥15,000〜20,000 |
活動範囲 | 国内最高峰の大会で主審・審判長を担当 |
1級審判員は日本国内で最も権威のある審判資格です。国際大会の審判員への推薦対象にもなります。
JPA審判員の取得ステップ
- JPA会員になる: JPAの公式サイトから入会手続き(年会費あり)
- 3級講習会に申し込む: JPAの公式サイトまたはSNSで講習会情報を確認
- 講習会に参加する: 約3〜4時間の座学+実技講習
- 筆記試験・実技試験を受験する: 講習会の最後に実施される場合が多い
- 合格後、審判員証が交付される: 2年ごとの更新が必要
JPAのランキングシステムについては「JPA公式ランキングの仕組み」で詳しく解説しています。
PPR(Professional Pickleball Registry)認定コーチ資格
概要
PPRは、アメリカに本部を置くピックルボール指導者の認定機関です。世界的に最も認知度の高いピックルボールコーチ資格であり、取得することで「PPR認定コーチ」として国際的に活動できます。
項目 | 詳細 |
|---|---|
発行機関 | Professional Pickleball Registry(PPR) |
本部 | アメリカ合衆国 |
認定レベル | Level 1(基礎)→ Level 2(上級) |
言語 | 英語(試験は英語で実施) |
有効期間 | 2年間(更新にはCEU=継続教育単位が必要) |
公式サイト |
Level 1 認定コーチ
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | 18歳以上、ピックルボールの基本的なプレー能力 |
試験内容 | オンライン筆記試験(50問)+ 実技試験(ワークショップ内で実施) |
ワークショップ | 2日間の対面ワークショップ(約16時間) |
費用 | $299〜$399(ワークショップ費用込み)※約¥45,000〜60,000 |
開催場所 | アメリカ各地 / 一部海外でも開催 |
合格基準 | 筆記75%以上 + 実技合格 |
活動範囲 | 初心者〜中級者へのグループレッスン、プライベートレッスン |
Level 1で学ぶ内容:
- ピックルボールの基本技術(サーブ、リターン、ボレー、ディンク、スマッシュ)の指導法
- グループレッスンの組み立て方
- 初心者への段階的な指導法
- 安全管理とリスクマネジメント
- ビジネスとしてのコーチングの基礎
Level 2 認定コーチ
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | Level 1取得後、指導実績50時間以上 |
試験内容 | 上級筆記試験 + 高度な実技試験 + 模擬レッスンの実演 |
費用 | $349〜$499 ※約¥52,000〜75,000 |
活動範囲 | 上級者へのコーチング、大会選手の指導、コーチの養成 |
PPR資格の取得ステップ
- PPR公式サイトでアカウント作成
- ワークショップの日程・場所を選択して申し込み
- 事前学習教材を受け取る: オンラインで学習コンテンツにアクセス
- 2日間のワークショップに参加: 座学+実技(対面開催)
- 筆記試験+実技試験を受験
- 合格後、PPR認定コーチとして登録
- 2年ごとに更新: CEU(継続教育単位)の取得が必要
日本での受験
PPRのワークショップは主にアメリカで開催されていますが、アジアを含む海外でも不定期に開催されます。日本での開催情報はPPR公式サイトやJPAを通じて確認できます。英語での受験が必要ですが、ピックルボールの専門用語(サーブ、ボレー、ディンク等)は英語がそのまま使われるため、基本的な英語力があれば対応可能です。
IPTPA(International Pickleball Teaching Professional Association)認定
概要
IPTPAは、ピックルボールの指導者認定を行う国際的な機関です。PPRと並ぶ代表的なコーチ資格で、特にプレイヤーのスキル評価とレベル別指導に強みがあります。
項目 | 詳細 |
|---|---|
発行機関 | International Pickleball Teaching Professional Association |
本部 | アメリカ合衆国 / カナダ |
認定レベル | Level 1 → Level 2 |
言語 | 英語 |
公式サイト |
IPTPA Level 1 認定
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | 18歳以上、ピックルボール3.5以上のスキルレベル |
試験内容 | オンライン学習(約8時間)+ 2日間の対面ワークショップ + 実技試験 |
費用 | $350〜$450 ※約¥52,000〜67,000 |
合格基準 | 筆記80%以上 + 実技合格 |
IPTPA Level 2 認定
項目 | 詳細 |
|---|---|
受験要件 | Level 1取得、指導実績、4.0以上のスキルレベル |
費用 | $400〜$550 ※約¥60,000〜82,000 |
活動範囲 | 上級者指導、プレイヤー評価、コーチトレーニング |
IPTPAの特徴
IPTPAの大きな特徴は「プレイヤースキル評価(Player Skill Rating)」のシステムです。IPTPA認定コーチは、プレイヤーのスキルレベルを公式に評価することができ、この評価は大会のレベル分けにも活用されます。
スキルレベル | 内容 |
|---|---|
2.0〜2.5 | 初心者。基本的なサーブとリターンができる |
3.0〜3.5 | 中級者。ディンクやボレーの基本ができる |
4.0〜4.5 | 上級者。戦術的なプレーができる |
5.0以上 | トーナメントレベル。高度な戦術と技術 |
USA Pickleball公認レフェリー
概要
USA Pickleballが認定する公式レフェリー資格です。国際大会やUSA Pickleball公認大会で審判を務めるために必要な資格で、世界的に最も権威のあるピックルボール審判資格です。
項目 | 詳細 |
|---|---|
発行機関 | USA Pickleball |
レベル | Line Judge → Referee → Chief Referee |
言語 | 英語 |
有効期間 | 年次更新 |
レベル別の概要
レベル | 役割 | 要件 |
|---|---|---|
Line Judge | ラインジャッジ(ボールのイン/アウト判定) | オンラインテスト合格 |
Referee | 主審(試合全体の管理) | 筆記試験+実技試験+現場研修 |
Chief Referee | 審判長(大会全体の審判統括) | Referee経験+推薦+面接 |
日本人が取得するメリット
日本国内の大会はJPA基準で運営されますが、国際大会(APP Japan Openなど)ではUSA Pickleball基準が適用されるケースがあります。国際大会で審判を務めたい場合や、将来的にアメリカの大会で活動したい場合は、USA Pickleball公認レフェリー資格が有用です。
資格比較表
項目 | JPA公認審判員(3級) | PPR Level 1 | IPTPA Level 1 | USA Pickleball Referee |
|---|---|---|---|---|
目的 | 国内大会の審判 | コーチング | コーチング+スキル評価 | 国際大会の審判 |
費用 | ¥5,000〜8,000 | ¥45,000〜60,000 | ¥52,000〜67,000 | $50〜$100(オンライン) |
言語 | 日本語 | 英語 | 英語 | 英語 |
期間 | 1日 | 2日+事前学習 | 2日+事前学習 | オンライン+実地研修 |
難易度 | 比較的易しい | 中程度 | 中程度 | 中〜高 |
更新 | 2年ごと | 2年ごと(CEU必要) | 2年ごと | 年次更新 |
日本での受験 | 可能 | 海外が中心 | 海外が中心 | オンライン可 |
資格を活かしたキャリア
1. ピックルボールコーチ
PPRやIPTPAの資格を取得すれば、ピックルボールコーチとして活動できます。
コーチングの種類と収入の目安:
コーチング形態 | 対象 | 料金目安(1時間あたり) |
|---|---|---|
プライベートレッスン | 個人 | ¥5,000〜15,000 |
グループレッスン(2〜4名) | 少人数 | ¥3,000〜8,000/人 |
クリニック(5〜20名) | 大人数 | ¥2,000〜5,000/人 |
スクール所属コーチ | スクール生 | 月給¥200,000〜400,000 |
企業・団体出張レッスン | 法人 | ¥30,000〜80,000/回 |
コーチとして活動を始めるステップ:
- PPRまたはIPTPA Level 1を取得
- 地元のピックルボールクラブで指導経験を積む
- SNSやテニスベアで自分のレッスンを告知
- 口コミで生徒を増やす
- テニスクラブやスポーツ施設と提携する
日本のピックルボール人口は急成長中であり、コーチの供給が需要に追いついていません。資格を持ったコーチは非常に重宝される状況です。コーチングに興味のある方はピクラのコーチングページも参考にしてください。
2. 大会審判員
JPA公認審判員の資格を取得すれば、国内大会で審判として活動できます。
審判員の活動と報酬:
大会規模 | 拘束時間 | 報酬目安 |
|---|---|---|
ローカル大会 | 半日〜1日 | ¥3,000〜5,000/日+交通費 |
地域大会 | 1日 | ¥5,000〜10,000/日+交通費 |
全国大会 | 1〜2日 | ¥10,000〜20,000/日+宿泊費・交通費 |
国際大会 | 2〜3日 | 大会により異なる(渡航費支給の場合あり) |
審判員はボランティアとして活動するケースも多いですが、大規模大会では謝礼が支給されます。大会に参加する側の情報は「初めてのピックルボール大会参加ガイド」をご覧ください。
3. 施設運営・プログラムディレクター
ピックルボール専用施設やテニスクラブのピックルボール部門の運営者として、コーチ資格が役立ちます。プログラムの設計、コーチの採用・育成、イベントの企画などを担当します。
4. メディア・コンテンツ制作
資格を持つ専門家として、ピックルボールに関する記事の執筆、YouTubeでのレッスン動画制作、SNSでの情報発信を行うことも可能です。E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の観点から、資格を持つことで発信するコンテンツの信頼性が高まります。
資格取得のための勉強法
JPA公認審判員の勉強法
- 公式ルールブックを熟読: JPAの公式サイトからルールブックをダウンロード
- 実際の試合を審判の視点で観察: 大会を観戦し、審判のコールやジャッジを注視
- 講習会前にルールの疑問点をリストアップ: 講習会で質問できるように準備
- 模擬審判の練習: 仲間との練習試合で審判を担当してみる
PPR/IPTPAコーチ資格の勉強法
- 事前学習教材を徹底的にやりこむ: オンライン教材は繰り返し視聴
- 英語のピックルボール用語を覚える: 主要な用語(dink, volley, kitchen, rally, side-out等)を暗記
- 指導の実践を積む: 友人や家族にピックルボールを教えてみる
- YouTubeでプロコーチの指導を研究: 指導の組み立て方、声かけの仕方を学ぶ
- DUPRやスキルレーティングを理解する: プレイヤーのレベル判定基準を把握
よくある質問(FAQ)
Q. ピックルボールの審判資格は何歳から取れますか?
A. JPA公認審判員は18歳以上が受験要件です。PPRやIPTPAのコーチ資格も同様に18歳以上です。
Q. 英語ができなくてもPPRやIPTPAは取れますか?
A. 試験は英語で実施されるため、基本的な英語力は必要です。ただし、ピックルボールの専門用語は英語がそのまま使われるため、日常会話レベルの英語力+専門用語の学習で対応できるケースが多いです。日本国内で活動する場合は、JPA公認審判員やJPA公認指導員から始めるのが現実的です。
Q. 資格がなくてもコーチ活動はできますか?
A. 法的にはピックルボールコーチに資格は必須ではありません。しかし、資格を持つことで信頼性が高まり、集客力が大きく向上します。また、施設と提携する際に資格の有無を問われることが増えています。
Q. 複数の資格を持つメリットはありますか?
A. はい。例えばJPA公認審判員+PPR認定コーチの両方を持っていれば、「審判もできるコーチ」として活動の幅が広がります。大会のルール解説やクリニックの開催など、多角的な活動が可能になります。
Q. 資格の更新を忘れるとどうなりますか?
A. 有効期限が切れると資格は失効します。再取得には再度試験を受ける必要がある場合が多いため、更新期限は必ず管理しましょう。PPR/IPTPAの場合、CEU(継続教育単位)を期限内に取得すればオンラインで更新可能です。
まとめ
ピックルボールの資格は、プレイヤーとしてだけでなく「ピックルボールに関わる仕事」への入り口です。
- まず始めたい人 → JPA公認審判員3級(¥5,000〜8,000、1日で取得可能)
- コーチを目指す人 → PPR Level 1 or IPTPA Level 1(2日間の対面ワークショップ)
- 国際的に活動したい人 → USA Pickleball Referee + PPR/IPTPA
- 国内で審判+コーチの両方をしたい人 → JPA審判員 + JPA公認指導員
ピックルボール人口の急増に伴い、有資格者の需要は今後さらに高まります。今のうちに資格を取得しておくことで、ピックルボール業界でのポジションを確立できるでしょう。
関連記事
- JPA公式ランキングの仕組み
- 初めてのピックルボール大会参加ガイド
- ピックルボールとは?初心者ガイド
- ピックルボールのルール解説
- ピックルボールの始め方
- パドルの選び方ガイド
- コーチング情報
- 全国のイベント・大会情報
- JPA公式ランキング
- ピクラショップ
この記事について
著者: ピクラ編集部 初版公開: 2026年3月1日 最終更新: 2026年3月1日 情報の正確性: 本記事の情報は2026年3月時点のものです。資格の費用・要件・制度は変更される場合があります。最新情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
出典
- 日本ピックルボール協会(JPA)
- Professional Pickleball Registry(PPR)
- International Pickleball Teaching Professional Association(IPTPA)
- USA Pickleball - Officiating
- テニスベア ピックルボールイベント情報